2013年03月01日

「ダークナイト」

ダークナイト [Blu-ray] / クリスチャン・ベール, マイケル・ケイン, ヒース・レジャー, ゲイリー・オールドマン, モーガン・フリーマン (出演); クリストファー・ノーラン (監督) ダークナイト

小さい頃のヒーローは、ドラゴンボールの悟空や
仮面ライダー、戦隊物の〜マンだったけど、
唯一好きだったアメコミヒーローはバットマンだった。
だからか、今もスパイダーマンなど他のアメコミヒーローは
それほど興味持てないのだけど、バットマンだけは特別な存在だ。

最近は映画を観る時間も気力もないので、なかなか見ていなかったが、
今回まとまった休みをもらったので、
疲れない程度のアクションものを観るつもりで今回レンタルをした。
バットマンはダークヒーローという位置づけなので
勧善懲悪のスカッとするストーリーではなかったし、
正義や平和を問うようなストーリーと重圧な映像が混じって
とても軽い感じで観られるものではなかったので失敗した……

でも、好きだったバットマンは単なる正義の味方ではないし、
完全無欠でもなくて、人間臭い戦士だったのが、
この年になってくると、グッとくるものがあった。
誰にもわかってもらえないとしても、
耐えて戦い続ける姿は闇の騎士だった。
ダークナイトというタイトルがラストで、しっくりときた。

悪役もバットマンシリーズでは有名なジョーカーで
その存在感は、バットマンに劣らないものだった。
そういえば、前作のバットマン・ビギンズは
映画館で上映した時見に行っていて、
このブログにその時の感想が残してあった。
もうあれから7年経っているんだ。
時が経つのは早いなぁ。

関連作品感想リンク
バットマン・ビギンズ

『ムッシュ!』 ムッシュかまやつ

ムッシュ! [単行本] / ムッシュかまやつ (著); 日経BP社 (刊)ムッシュ!

近くの図書館が1ヶ月近く休館になった。
電子データーベースがどうたらこうたらと、
ともかくより便利になるためだということ。

最近みたドラマの「spec」で本にお金を惜しまない人物が、
図書館で本を借りるなんておかしいみたいな表現があったが、
貧乏人には、図書館は大事なんだ……
お金がどんどん減っていく……

この本もそんな図書館で借りた本で、
ムッシュかまやつ、もしくは、かまやつひろしの自伝的な内容だった。

ムッシュかまやつは、不思議な人で
飄々としていながら、ロックな反骨精神も持ち合わせていて、
なかなか実態がつかめない。
グループサウンズで活躍していたと思いきや、
ものすごいロックな活動もして、俳優もやったり、
夜もヒッパレみたいなロックとは、程遠い番組でギター引いたりしている。
雑食みたいで、よくわからないと思っていたが、
この本を読んで、アンテナがとても広いのだと感じた。
だからこそ、今も色々な人と共演したり、
広い交友関係を築いているのだと思う。

本の冒頭から、ユーミンを始めとして
有名な人達との交友が書かれてから、
少年期、スパイダーズ期、その後の人生を書いている。
その内容は音楽好きの男性であり、人生を謳歌している
かっこいいオヤジの人生期だった。

人生期と書いてしまったが、人生はまだまだ続く。
スパイダーズ時代の音楽もいいけど、
その曲を今やっているムッシュは、まだまだかっこいいし、
今の方が、ずっといい曲に聞こえる。
実際僕も、今のムッシュの曲を聴いて、
昔のムッシュの曲を聴き出しているのだから。
これからも、日本のミュージックシーンの生きじ筆でいてほしい。
そして、まだまだプレイヤーで。

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2013年02月18日

『エイト 1巻』 楠みちはる

エイト(1) (ヤンマガKCスペシャル) [コミック] / 楠 みちはる (著); 講談社 (刊) エイト(1)

久しぶりに本屋の漫画新刊コーナーを見てみたら、楠みちはるの新刊が出ていた。
『湾岸ミッドナイト』ではなく新連載物。いつ終わったんだろう湾岸は。
音楽物での連載だなんて、とうとう車物でなくなったんだなと何気なく通り過ぎたけど
書店内をふらふらしてるうちに、気になって気になってついつい買ってしまった。

内容は高ジャズミュージシャンだった祖父に育てられたエイトが、
中学時代の同級生と再会し、彼のバンドで参加していくいう高校生のドラマ。
エイトと、その同級生だったギタリストのニーナが主役のようだ。

エイトは、人前でギターを演奏したことがないということから、
バンドに参加していき、音を合わせるという点とか
音楽の初期衝動的なアプローチが、新鮮で面白い。
他にも個人的に興味が沸くのが、そのバンドのボーカルが
60・70年代のUKロックマニアというところ。ストーンズ好きの。
そんなやつ、自分の10年前の高校生の頃だっていなかったけど、
今は古いロックもパソコンで一発で見られるので、
そういうのもアリかなとも思う。


はっきりいって、売れる漫画じゃないかなと思う。
僕は親父が持っていた『シャコタン☆ブギ』や『湾岸ミッドナイト』を
読んで育ったので興味が沸いて買ってしまったが、どの層が買うんだろう。
だけども、この漫画すごい好きだ。
そして僕の好きなのって、大体売れないのだ。
だいたい僕の好きなのって最近気づいたのだけど、
作り手が好きで好きでたまらないって気持ちを押し出したものばかりで、
あんまり相手側のことを考えていなかったり、
古すぎて、現代に対応していなかったりしてるものばかり。
ちなみに僕も高校の頃ストーンズを友人に勧めたことがある。
絶対カッコイイから、聞けば好きになってもらえると思ったけど
現実は、そんなわけにはいかなかったりもする。
なんか書いててカッコつけてる気がする自分。

漫画の中でUK好きのボーカルが語っている。

オレはノスタルジーで
古いUKロックが好きとゆーわけじゃないのよ
60年代後半から70年代のロックが
楽曲として一番カッコイイと思ってるんだよ
以下略
知ったときがオレにとって新曲であり
今の楽曲よりそっちの方が
カッコイイと思っている。


その通りなんだよな。そしてそう思っている人たちが少なからずいるから
まだ、新しいジャンルのものを見たり、聞いたり、読んだりしている。
でも、現在進行形で売れている方が正しいんだろう。
音楽のジャンルでいえば、売れている人って
意外と古いミュージックを聴いているし、大ファンとか言ってるのに
そこから一見かけはなれているような音楽をやっている。
でもよく聞いてみると、細かいところに自分の大好きだった
ルーツ音楽的な要素が入っていて、そこを上手く大衆向けに
いわゆるポップに昇華させていたりする。
そこを削っていくと、本当に作り手の好きなところが見える気がする。
よく最近の曲なんてと小言を言いたげな音楽好きがいるけど、
いやいや、そうじゃないんだと思えるようになった。

誰か忘れてしまったけど、比較的若いバンドの人がいっていた、
古いロックだったか、誰かを指してか定かではないんだけど
そういった音楽を聴いていた人と、自分は似ているので、
自分が作った曲は気に入ってもらえると思う。
みたいなことを言っていた。
特定なものを好きでいた人同士って、そういうところはあると思う。
きっと、この漫画は作者そういう漫画を描いているのだと思う。
自分とよく似た音楽好きに、何より自分自身に。
この漫画が売れてくれると、面白いなぁ。
posted by kakasi at 01:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月17日

『ハルビン・カフェ』 打海文三

ハルビン・カフェ [単行本] / 打海 文三 (著); 角川書店 (刊) ハルビン・カフェ

3ヶ月前に、ヘッドホンを変えてから持っていたCDを聞きなおすのが楽しい。
なんとなくもやっとした印象の曲が、霧が晴れたように感じられるものもあったり
アレっ?ここでこんな感じで音が鳴ってたのかと、
ハっと感じさせられることまであった。
さすが2万円のヘッドホン。こだわると違う。

だけど、今まで聞いてきた音の方が好きな曲もあったりして
はっきりとさせられることが良いことばかりじゃない。
そういう意味だと、この小説もモヤモヤに包まれていた序盤の方が好きだった。

はっきり言って僕みたいな頭の悪いやつには、難解な小説だった。
近未来で、無国籍でハードボイルドな乾いた雰囲気に誘われながら、
謎がひしめく物語を早く解き明かしたいと読みだすのだけど、
この人物はどんな立場のやつでとか、
この名前、前にも出てきたな。誰だったかなと、
ページが何回も戻る、戻る。
多人数の視点から語られる物語は、中々先に進まない。

物語も、一人の正体不明の男を取り巻く周囲を
ゆっくり埋めていくように、じわじわ進むのだから。やっぱり進まない。
だけどその分、じっくり腰を据えて物語に対峙できた。

物語はいわゆるクライムノベルにあたるものだと思う。
ただ、そこにカタルシスは存在しにくくて、
最後まで雲がかかったようなモヤモヤした印象を拭いきれなかった。
話の大筋は理解できたが、この物語の中心人物にあたる男。
つまりは主人公の男が、どうにも捉えきれなかったからだ。

福井県西端の新興港湾都市・海市。
大陸の動乱を逃れて大量の難民が押し寄せ、
海市は中・韓・露のマフィアが覇を競う無法地帯と化した。
相次ぐ現場警官の殉職に業を煮やした市警の一部が地下組織を作り、
警官殺しに報復するテロ組織が誕生した。
警官の警官による警官のための自警団。彼らは「P」と呼ばれた
「BOOK」データベースより


マフィアに、テロに身を置く警官たち「P」
Pを追うキャリア・ノンキャリアなど様々な立場の警官。
幼い頃から娼婦として生きなければいけなかった女性。
そして物語の中核を担う謎の男。
この男はまだ少女だった娼婦の女性を助け出し
その後の生活も全て援助することも描かれている。
ここまで書くとネタバレだけど、この当たりは約600ページもある
この物語の比較的早い段階で明らかになっている。

男は正義のヒーローではなく罪人である。だけど悪漢ではない。
この当たりは解説を読むとしっくり来たのだけど、
この男の強烈な個性に魅せられてしまうという一文は納得がいった。
でも、この男は最後まで読んでもよくわからない。
むしろ途中で、それまで自分が思い浮かべていたイメージから
どんどん離れていくのだけど、それでも惹かれていくのは
やっぱり、読ませる物語であり作者の腕なんだろう。

単なるピカレスクロマンでなく、ハードボイルドな小説でなかった。
作者いわく「神の悪意をマネしてみようと思い立った男の物語」
最後まで男の視点からは語られなかった物語は、神の救いはあったのだろうか。
神の、いや、悪の美学とも違う、悪のこだわりを感じた話だった。
結局そのこだわりが何かは、はっきりとわからなくとも。

posted by kakasi at 02:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

『完全保存版 中山雅史と日本サッカーの20年 (NumberPLUS)』

Sports Graphic Number PLUS 完全保存版 中山雅史と日本サッカーの20年 (NumberPLUS) [ムック] / 文藝春秋 (刊) 完全保存版 中山雅史と日本サッカーの20年 (NumberPLUS)

最近コメダ珈琲店に通いつめてます。
大学が愛知だったので、懐かしい。
特徴あるコーヒーじゃないけど、安心できる味で
一人でも入りやすくて長居できるのがうれしい。

今日はこの本をコメダで読んでました。雑誌じゃなくてムックだったんだ。
amazonのリンク貼っていて気づいた。
『number』は、自分の中でスポーツ雑誌の中でも安心して読める
選手をリスペクトしながら丁寧に作っているイメージがあるので
こういった好きな選手の特殊号が出るのはうれしい。
中山の引退直後に出たサッカーマガジンの引退記念号は、
文章的に物足りなかったので、こういうのを待っていたんだと、純粋にうれしかった。
まあ、サッカーマガジンは引退直後なので急だったからね。
需要のニーズを考えれば、サッカーマガジンが正解だったかもしれないけど
やっぱり、じっくり腰を据えて作られたものは
ファンには思いが届く。

中山雅史の現役から退くという、いわゆる引退発表から
2ヶ月も立っているが、未だに実感がわいてこない。
中山っていう選手は、僕の物心ついた時にはもういたわけで、
僕のジュビロファン歴は中山雅史の歴史になっているわけで、
移籍した後だって、プレイヤーの中山を追いかけてたわけなので、
自分の中で、ずっとサッカー選手だった人だから引退したよなんてね。
そんなのイメージがわかないのだ。
死ぬまでサッカー選手であり続けそうだと本気で思ってたのだ。
実際はケガとかで、もう無理かなとは思ってたけどさ。
夢を見させてくれそうな選手だった。

本の中身は、過去の記事や写真がメインだけど、
93年とかの記事とか知らないのだから新鮮さも感じられた。
写真も覚えてるのも多いなぁ。
闘士なき者は去れ。というキャッチフレーズのついたやつあったよな。

特集内容も豪華。
ジュビロのチームメート名波・藤田・福西の3選手の対談とか
中田ヒデ・岡田監督・オフト・トルシエ・呂比須・高原・前田遼一
そしてカズの独占インタビューも中山へのリスペクトが非常に感じられ、
それと同時に、中山雅史という人間がくっきり浮かび上がるような内容だった。
何より、うれしかったのはスキラッチのインタビューまであって
スキラッチが中山をベタ褒めしていたことだった。
多少のリップサービスもあったかもしれないけど、
最後の一言は、ちょっと涙が出た。
僕が初めて見たジュビロの試合はスキラッチがいた試合だった。
ちなみに中山は出てなくてチビマサが出てた。
あの時も中山はケガをしていて、父親に中山はいつ出るのと聞いていた記憶がある。

コンサドーレの記事や、ジュビロ時代のトレーナーの記事も
読み応えがあって、満を持して出したのという記者の心意気が感じられる。

本当に中山はもがき苦しみ、あがき続けた選手だと思う。
無様で去り際の美学とは無縁のカッコ悪い最後だったと思う。
だけど、そのスタイルこそが中山雅史の良さであり、
何よりカッコ良かった。
常に向上心を持ち、倒れるなら前のめり。
転んだらまた、立ち上がる。
強烈な個性がいなくなるのは、ただ寂しい。
なにより、サポーターとして良い思い出を貰えたことを心から感謝したい。
ありがとう、中山雅史。ゴン中山。
これからも応援しています。

posted by kakasi at 02:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書「その他」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月14日

『満天の星と青い空』 西森博之

満天の星と青い空 [単行本] / 西森 博之 (著); 小学館 (刊) 満天の星と青い空

引越し先が光タイプもADSLもマンションタイプもネットが繋がってないため、
Pcket Wifiを使ってますが、遅いしすぐ回線繋がらなくなるなぁ。
LTEだけど、電波悪いからほとんど3Gになるし。県庁所在地なのに……
まあ、持ち運びできてネット繋げられるのは便利なのでいいですか。
文明が発達してますねぇ。電子機械は。

で、今回の作者は最新とか最先端とは正反対のような、
悪く言えば古くさい、地味な作風なのだけど
じっくり丁寧に作品を作っているので、絶対面白くなると
安定して僕にとって面白いものを提供してくれる作家さん。
『今日から俺は!!』『天使な小生意気』『道士郎でござる』
『お茶にごす。』『鋼鉄の華っ柱』どれも好きだなぁ。
それは漫画でなのだけど、今回はなんと初小説。

突如落ちてきた隕石のせいで、地球上の金属が短時間で腐食し、
世界の文明が崩壊し、大混乱が起きているという終末の日本を舞台に
修学旅行に出ていた主人公たちは、故郷の東京に帰れなくなってしまったが、
サイバイバルしながら、故郷を目指すという少年少女の漂流記といった内容は、
それだけでドキドキさせてくれるが、
僕がこの作者を好きなのは、なんといってもキャラクターの心理描写の描きかた。

不良キャラから、真面目キャラから、取り柄のない地味なキャラ
腹黒いやつに、お調子者、そんな奴らを見るだけでも面白いが
それぞれの、人物を丁寧に心理描写を描いてくるから
より一層キャラクターに愛着を持てる。
『天使な小生意気』の小林の最後の対決シーンの

『もう一度立てる力があって良かった 強くなって良かった』

とか『道士郎でござる』の神野と前島がヤクザにボコボコにされてる時に
道士郎が助けに来た時の、神野と前島のからみとかさ。

『今日はオメーのスーパーマンになりそこねた』

からの圧倒的な力でヤクザを叩きのした道士郎をみて

『オレは、アレになるぜ 無理とかなんとかゆーんじゃねーぞ』

とかさ、すっごい好き。
でも一番は、普通の人が、それまでの普通から一歩飛び出して
ガムシャラに腹をくくり行動するとこが好き。

と話がそれてしまった。上の漫画の2例は、サブキャラの例を出した。
この作者は主人公の周りを引き立てるのが上手いのだけど、
今回の話は主人公が、思う存分に目立っている。
正確には主人公とヒロインだけども。

冷徹で空虚で超人の主人公の男がそれと正反対のヒロインとの出会いから
サバイバルを通じて、自分の知り得なかった価値観に触れて
徐々に変わっていくボーイミーツガールなジュブナイルファンタジー。
ここまで行けば、ぶっ飛んだ内容なわけだなのだけど
英雄譚なんかではなく、あくまで人が生きていく日常を描いているため
地に足をつけたような、ファンには納得の西森ワールドが心地よく、
時にバイオレンス、時にほのぼの、時にコメディ。
漫画の描写が頭に浮かんでくるような話だった。
posted by kakasi at 03:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「な行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月11日

『すかんち結成30周年記念TOUR Final!アメイジングすかんち2013』

久しぶりのブログの間に、またまたまた転勤したり、
ももクロにはまったり、
よっしゃ!と熱量のあるうちに書いた文書を
間違って消してしまったり、
どっぷりハマりつつあったももクロに
ローリーが曲を書いたりと、
なんやかんやありました。

なんやかんやあったこのブログの最終記事はすかんち。
だから再開もすかんち。
生まれて初めて渋谷に赴き、目的地は渋谷公会堂。
なんやかんやの間に買ったスマホのナビ機能が役に立つ。
「すかんち結成30周年記念TOUR Final!アメイジングすかんち2013」
5年ぶりにライブを見に行ってきました。

1年ぶりのブログ記事は長文に。
ゴミにしかならない駄文だけど、
きっとすかんちを見に渋谷に行った人は、
他の皆がどんな風に、すかんちを感じたか聞きたいはず。
で、ブログとか検索しても全然記事が少ないから、
こうして記事を書いているわけなので。

恋の変化球を投げ続けて30年!
なりふり構わずアタックなんだが、
チャンスに弱いのが玉に傷。ピンチに強いのは傷に玉。
あー壊れそうなマイハート!
愛すべきすかんち!憎らしいすかんち!
実に17年ぶりの渋公は、
最強がぎぐげ5人編成によるアメイジング・すかんち!!
魔法のクスリが効いている天国への階段にようこそ!!
20年前に外された天国への階段にね。


すかんち愛が溢れ出すキャッチコピーに、思わず、にやける。
今も冒頭でも話したようにももクロを筆頭に、
色んな音楽を聞いているけど、
思春期の頃に聞いていた音楽は、
心のド真ん中に、グサりと突き刺さっている。
初めてのすかんちは、天才てれび君だった。
その天才テレビ君から、ライブ会場に花が届いていた。
ちょっと感慨深かった。

でも、すかんちは思い出の中だけじゃなくて、
今もステージに立って演奏をする。
メンバーはステージにやって来る。
ローリーはピチピチで真っ赤でド派手な衣装。
今でも僕等のロックヒーロー・ギターヒーローだ。
他のメンバーはかなり落ち着いた感じだった。
そこは大人の渋みととることにしよう。
なんていたって30周年だ。バンドは年をとる。

僕の好きだったバンドは、解散しているのが珍しくない。
それでも、ストーンズのように何年も転がり続けているバンドもある。
ローリーも言っていた。
バンドともにお客さんも年をとる。
周りを見ると、もうおっさんになってしまった僕より
さらに年配の人たちが大勢いる。僕が若いくらいだ。
30周年だから、当たり前だろう。

そんな風に感慨深く思うと、
いやいや、ロックはこれからだぜ。
感傷にふける場合じゃないんだぜとばかりにのっけから
「OK! Baby Joe」「恋のT.K.O.」
待ちに待ったフラストレーションをぶっ飛ばす楽曲から始まる。

3曲目は「Mr.タンブリンマン」
あれ?この曲こんな良い曲だったかなと思うくらい
今のすかんちはすごく素晴らしかった。
幸福感溢れる音と、ピート・タウンゼンドによろしくといわんばかりの
ローリーのギター小僧っぷりが、嬉しい。

本当に今のすかんちは最高だ。
そりゃ、昔の方が良いところもあるけど
こんなライブを見せられたら、グウの音も出ない。
「ウルトラロケットマン」「恋するマリールー」
そしてドクターが頑張る「恋人はアンドロイド」
いい曲ばかりじゃないか。

曲が始まるごとに僕は
「ウォー!」
なわけで。女性陣からは
「キャー!」
ノスタルジーと期待の歓声からすかんちの演奏が、
ノスタルジーを吹き飛ばしてくれる。
でも、やっぱり少しのノスタルジーくらいはあるよね。
ノスタルジーはおっさんの楽しみかたに少しは許して欲しい。
でも、なんども言うけど最高だった。ロックだった。
多少のおバカな寸劇もあったけど、
すかんちは現代のいかしたロックバンドだった。

なんだけど絶対的に足りないところもある。
ベースのShima-changだ。
ずっとローリーと一緒にやってるから、
Shima-changの変わりの佐藤さんはもう違和感ないのだけど、
やっぱり、寂しい。
だけど、今日は事前に告知されていたように今日帰ってきた。
嬉しいけど、悲しくて、おめでとうなんだけど切なくて…
だけど、やっぱり嬉しかった。たどたどしかったけど歌声が聞けた。
「Sugar gar Baby」から始まり、
一際歓声が大きかったと思う「好き好きダーリン」
ちょっと泣きそうになった。年取ると涙腺が緩くなる。
でも、ドクターのやけに上手いダンスには笑わせてもらいましたよ。
それと高音出るじゃないですか!

その後Shima-changは退場して、
はっぴいえんど好きのご褒美「かくれんぼ」
まさかのすかんちで3本のギターバトルが見られる、
「スローソンの小部屋〜Godzilla」
まさにハードロックな「必殺のハードラブ」
幸福感再びの「恋は最後のフェアリーテール」
手塚治虫の『火の鳥』好き必聴の「ロビタ」
そして最後に僕の一番好きな「恋の1,000,000$マン」
本当にかっこよかった。

その後のアンコール中、腰が痛くて席に一度座ってしまったのは
はしゃぎすぎたからです。はい。

アンコールでの登場で、なんとこのライブがDVD化される、
素敵なお知らせと「MANGO JUICE」
ROLLYネームのギターへの歓声もすごかった。
あとどの曲中か忘れてしまったけど
ポンプさんのドラムソロも圧倒的だった。

最後は、Shima-chang再び登場。
そしてローリーの感動的で、音楽の素晴らしさと
ロックへの慕情を感じさせるmcが挟まれた。
この光景を決して忘れないと言ってくれたことは
会場に集まったいちファンとして、嬉しい。

最後はこの曲がないと終われない。
「恋のマジックポーション」
会場の一体感は最高だった。


僕の中のすかんちと、周りの人の中のすかんちは、
きっとそれぞれ違うんだろう。
人それぞれのすかんち像があるんだろうけど、
この会場にいるお客さんたちは
すかんちが好きなのがすごい感じられた。
忘れられないライブだった。

あと30周年記念CD買ったけど、すごい良いセルフカバーだった。
ライブ見ても思ったけど、ホントにすごい良いバンドなんだ。
ローリーだって最近で、ももクロの「僕等のセンチュリー」とか
高橋瞳への「恋するピエロッティ」とか良い曲作れるのだから、
すかんちの最新アルバム聞きたい。

色々駄文を書いてしまった。
お目を直しにちゃんとしたRO69のライブレポートをどうぞ。

http://ro69.jp/live/detail/78208

おしまい。
posted by kakasi at 04:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月04日

「恋のロマンティック大爆撃」すかんち

51aJyXwncML__SL500_AA300_.jpg  恋のロマンティック大爆撃

もう、すかんち全アルバムレビューを行きます…と意気込んでいたけど、
すでに3回書いていた記事が消えた… 難しいですブログって。

さあさあ、すかんち2stアルバム「恋のロマンティック大爆撃」
なんとも大仰なタイトルだことだけど、ハードでポップでマニアックな世界観の、
無制限の愛に満ちたアルバム。

1.恋はB・O・M・B・E・R
のっけからの全開ゴリゴリのハードなグラムロックの世界。
ギターも素晴らしくいい音をさせていて、後ろでドラムがドコドコドコドコと。
すかんちの饗宴の始まり。


2.恋の1,000,000$マン
たぶん生で聞けたら泣きます。間違いなく。
すかんちで、一番好き。好き好きミリオンダラーマン。
僕がすかんちにはまるきっかけを作った曲。

ハッピィエンドで終わらせない、ドラマティクなナンバーなんだけど、
やっぱり、これはハッピイエンドだ。
ネットでの他の人のこの歌に関する言葉だけど、
「軽薄だけどロマンティクな歌詞」というのはピッタリくる名曲。


3.恋のロマンティック・ブギ
拝啓ロイ・ウッドさん、これが私たちのブギーです。と言わんばかりの
ちょっと甘めのキャッチーなナンバー。淡い恋の歌。


4.快傑!笑い仮面
タイトルから捨て曲かと思いきや、まさかのポップな良曲。
ローリーの理想のヒーロー像を歌った曲?
ライブでのポンプさんの口上が好き。


5.謎なぞラヴ・ラヴ
シマちゃんの作詞作曲だけど、素敵なゴリゴリハードロックナンバー、
80年代の香りがぷんぷん。
僕はピュアなラブストーリ作りたいのさ〜、がどうしてこうなった。


6.Song for a week
優しく揺れる、すかんち愛と生の讃美歌。
真面目に作ったら、こんなにも素晴らしい歌も作れます。
でも、トニー・クリスティの名曲のオマージュなんだけどね。
まあ、素晴らしい歌詞とアレンジと表現力なので必聴。


7.大逆転~涙の卒業写真
ドクターのポップ感全開の青春、さわやかソング。
ドクターがボーカルをとっているので、ローリーはギターに専念。
高音ボーカルとギュンギュンギターが妙にマッチする。
さわやかだけど、ほろ苦いのは涙のせい。


8.109で待っててよ
最高のコミックソング。演奏できたら楽しいんだろうな〜。
でも、ちょっぴり泣けるのは何故に?

「わからないでしょう わからないでしょう
 もてもてのあんたには わからないでしょう」

だからかな。
以外と技術がいる曲だと思う。この曲は。


9.疑惑のHappy Birthday
疑惑というか魅惑感たっぷりのサイケな曲だと思うわけなんですよ、個人的に。
歌詞は相変わらずぶっ飛んだ内容の、彼は小学生なの。

すかんちが演奏した、ピンクレディーの「SOS」が好きなので
サビの「信じない 信じない」の部分がどうしても、
「SOS SOS」から取ったように聞こえてしまう。


10.好き好きダーリン
来ました、魅惑のスペース・ロック・オペラ「好き好きダーリン」
宇宙歌劇の名に恥じぬ、ピッコピコな歌。
ローリー、シマちゃん、ドクターの3人でボーカルをとり、コーラスも分厚い、
すかんちのイマジーネション爆発の怪曲。


11.R&Rダイナマイト狂時代
前曲と打って変わり、正統派ハードロック。ツェッペリン。
ロック好きじゃないと作れない、憧れがたっぷり詰まった曲。
途中のびっくりする転調が微笑ましいけど、ライブ動画でしかない、
モロにツェッペリンに変わる展開が好き。


12.恋のローリーローラー
1stアルバムに続いて、ラストはまたもカントリー風。
これ、オープニングでもいいんじゃない?

「うれし涙を流してしまうような気分さ
 見たことのない目に あわせてあげる
 ハニー OH ハニー」

つまりはそんなアルバムだってこと。
つまりはそんなバンドが、すかんちってこと。
posted by kakasi at 00:36 | Comment(1) | TrackBack(0) | ALBUM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月31日

「恋のウルトラ大作戦」 すかんち

51ZSTplHOBL__SL500_AA300_.jpg  恋のウルトラ大作戦

今年は、間違いなく我が人生最悪の時。
困ったときはいつでも来なよと言ってくれる人もなく、一人過ごす日々。
またも転勤して、地元の県に戻ってこれたけど
実家から離れてるので、地元の感じがしない。

救いはというと、お勤めをはじめて31日が初の休みに。
そして、すかんちのCD−BOXを手に入れたので、ほぼ1年間聞き続けられたこと。
本当に、ずっと聞いていた。ずっと、ずっと聞いていた。

1stアルバムの英語タイトル
「Ultra Operation Of Love Affair For All The Young Boys And Girls」

僕はもうボーイズなんて年でもないし、恋をしてしまったということでもないけど、
すかんちは、僕に日常を忘れさせてくれるような気分をくれた。

なので、これから年越しですかんちの全アルバムの感想を書いていこうと思う。
すかんちが好きすぎるので、愛しか吐きません。
貶しているように見えても、それもまた愛ということで。

すかんちを知らない人に説明すると、
すかんちというバンドは、長い下積み時代を経て、90年代を駆け抜けた、
とにかくヘンテコなバンドだ。

実力派でありながら、おかしな恰好と言動を繰り返す
往年のロックへの愛情たっぷりすぎるメガトロウルトラマニアックな、
ロックでポップでグラムで歌謡曲テイストをも兼ね備える、
入口はとても狭いけど、はまったら抜け出せない魅力を持つ、
かっこいいけど、かっこわるくもあるヘンテコなバンドだ。


ローリー寺西  ギター/ボーカル
shima-chang  ベース-ボーカル
ドクター田中  キーボード/ボーカル(後に脱退)
小畑ポンプ   ドラム 
小川文明    キーボード(ドクター脱退後加入)


とにかくも、メジャー1stアルバム「恋のウルトラ大作戦」から始めようと思う。
ローリーは僕の永遠のギターヒーローです。


1.HONEY
なんとなく牧歌的な印象から始まる短いオープニングナンバー。
メロディアスな展開が印象的。


2.君は海辺のパントマイム
とてもストーカーな歌詞ながらも、なんかわかる気持ちがある問題曲。
すかんちらしい、ノリノリでキラキラした楽曲。
ギターの音が素晴らしすぎる。ギターソロの部分はなんとも言えない無敵感と幸福感。


3.恋のT.K.O
素晴らしきかなブリティッシュロック。
ポップでキラキラしたすかんち1stシングル。
ギター・ベース・ドラム・キーボードどれも素晴らしいが、
特にベースラインのかっこよさは異常。
カラオケで歌うとすごくノリノリになれる。
ライブだと、終わりのアレンジが色々変わるが、どれも幸福感たっぷり。


4.魅惑のYoung Love
ミディアムテンポのちょっぴり切ない曲。
歌詞に「マーキュリー」「ジミー・ペイジ」とあって
それを歌詞カードの注釈で触れているとこに愛を感じる。
このアルバムの中でかなりまともな、いい歌詞。


5.ウルトラロケットマン
すごく…ツェッペリン…です。
でも、そこにには愛があるので問題なし。
バリバリのハードロックナンバー。ドラムがいかしてる。
PVではドクターに笑わせてもらいました。

6.OK! Baby Joe
とても放送では流せそうにない、電波な歌詞。
だけど、超かっこいいロックナンバー。ライブではノリノリになること間違いなし。
ドクターのコーラスが神ががっている。
狂気で猟奇な純愛ソング……でいいのかな。


7.炎のロックマシーン
どう聞いてもサビが「The Kids Are Alright」ですありがとうございます。
素敵なボランに夢中と歌っているが、
どう考えてもボランのいたT.REXよりThe Whoに夢中。
でもやっぱりすかんちは、素敵。

8.涙の転校生
これはドクターの作った歌。
ドクターのポップ感と切なさが詰め込まれた良曲。


9.秘密の24時
メロディから発せられる歌詞は、
なんともいえない覗きの歌。
かわいらしくも不気味な、すかんちワールド。


10.恋のショック療法
とにかくロックが好きだぜ!と伝わってくるごきげんナンバー。
いろんなロックへのオマージュが面白い。
shima-changのコーラス、かわいすぎる。
全ての少年に伝えたい、
「恋のセリフ 復唱して あの娘のダイヤル レッツゴー!」
モテない少年を歌わせたら、ローリーに並ぶものなし。


11.スローソンの小屋
カントリーテイストの楽曲でギターが快感。
歌詞は不気味な猟奇テイスト。
モヤモヤするけど好きな曲。


と全曲やってしまった。
こんなことやって年を越してしまうけど後悔は一切なし。

1stアルバムながら、すかんちというバンドの全て含まれた名盤だと思う。
おもちゃ箱の中から、とび出してくるかのような
バラエティに富んだ、曲は今も色あせない。
ジャケットからはB級感がこれでもかと出ているが、確実に狙って出している。
ど派手なかっこうに隠された、ナイーブな世界観と本物の実力。

posted by kakasi at 23:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | ALBUM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

We Want SCANCH

すかんちのCD−BOXが届いた!!

高かったけど、大歓喜!!さすがCD10枚組!


すかんちのボーカルのRollyの現バンド「THE 卍」は

和風のロックでとてもかっこよいのだけど、

すかんちのポップでキュートでマニアックな

往年のロックへのリスペクトに溢れた世界観はたまらない。


すかんち初体験は子供の頃、天才テレビ君の楽曲だった

「YOU YOU YOU」「タイムンマシーンでいこう」

ダウンタウンのごっつええ感じの「恋のマジックポーション」

ということも今は昔。

でも、今も聞けばこんなにもドキドキさせてくれる。

今でも貴方達に夢中です。


初めて聞いた曲の中では奥田民生のカバーの「人の息子」

2006年の新曲でいいのかな?「伝説のスカンチロールショウ」

どえらいインパクトがでかかった。

まだ聞いてない曲があるけど、それはこれからゆっくりと。



最近はインフルエンザかかったり、

会社の昇進テストの出来が最悪だったり、

最愛のホワイトストライプスが解散したり、

地震が来たりと、いいことなんて全然なかったけど、これでまだ行ける!

聞き終わったら、次は吉井和哉の新譜を買おう。

なんか、まだまだ楽しみは続きそう。


最後に被災した皆さまと、Shimachangに祈りを。




posted by kakasi at 12:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

やる夫にハマる

昨日、今日と振り替えの休日で超ゆったり。
年休?そんなの存在してるの?
もうちょっと、まとまった休みがあれば旅行に行きたいけれど、
とりあえずは、ダラダラしてます。
夏に京都へ行ったのは、よい思い出。一人でだけど。


ちょっと前にやる夫スレというものについて言及したけど、
やっぱりもうちょっと、しっかり書いておきたいと思う。

最近自分は、やる夫スレというものにハマっている。
やる夫スレとは何なのかというと、
一瞬の風になれの感想で書いたのでそちらを⇒その時の記事

やる夫という人物を主人公にした(中には違う人物が主人公の場合も)
様々な創作、あるいはフィクション、もしくは二次創作の作品になっている。
2ちゃんねるに投稿されているので、
以前有名になった『電車男』をAAで表現したような感じのものといってもいいと思う。
文章+絵なので、漫画的な表現ができるのが魅力で、
絵が書けない人でも既存のAAを使い表現ができるということは、
実はすごいことだとだろう。


2ちゃんねるというと、正直よくとっつきにくいと感じるかもしれないが、
2ちゃんねるに投稿された、やる夫のスレの内容をまとめたブログが様々にあるので
そちらを見た方がいいと思う。

僕は使っているのはやる夫のスレをまとめたブログをさらにまとめている
やる夫.jp(リンクで飛べます)
というところ。いろんなジャンルにわけられて作品に飛べるし、
ほぼ毎日新作をまとめているのがうれしい。


さて、やる夫スレといっても内容は本当に様々だ。
大きくわけると、「やる夫で学ぶ〇〇」「やる夫が〇〇するようです。」の2種類。

「やる夫で学ぶ〇〇」はやる夫がふとしたきっかけで、
時事問題だったり、仕事だったり、歴史、文化・風俗など
様々なことを学んだり挑戦したりする内容。

「やる夫が〇〇するようです。」は文字通り。
〇〇を目指すようですだったり、〇〇になるようですだったり、
細分化されているけど、創作のストーリーの形が多い。

「やる夫で学ぶ〇〇」「やる夫が〇〇するようです。」の合わせた形も多い。


やる夫スレはすごい面白いのだけど、欠点も多い。
まずはAAが少ないこと。
漫画と違って、絵のパターンが固定化されがち。
逆にパターン化されることで、鉄板のネタともなるけれど、
これはやる夫スレの常連じゃないとわからない。

他にも、AAとなる人物の特徴であったり、言動など
読解力が求められるケースが多い。
読解力と言っても、通常に意味で使われる読解力ではなく、
ネタの意味がわかるかどうかということ。
とはいっても、そのことが直接ストーリーに響くケースはまれで、
小ネタ的な意味合いが強いので、わからなくても支障はない。
でも、わかればより面白い。
内輪話みたいなものかな。2ちゃんねるだけあって、
2ちゃんねる特有の言葉も多い。
僕も初めて読んだ時は意味不明なところがあったが、
多くの作品を読むことで、わかるケースが多かった。


色々書いたが、欠点など気にならないほど面白い作品がある。
丁寧に作られているものもある。
今後は、そういった作品の感想も書いていきたい。
posted by kakasi at 13:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

『銃口』 三浦綾子

銃口 上 (角川文庫)  銃口 下 (角川文庫)

自分に正直に生きたい。
欲とかそういうことじゃなくて、正しいと思うことを貫けるということを。
多くの人がきっと自分の考えに忠実に生きてはいないと思う。
社会人になって、組織っていうものの一員になってみると強く思う。

昔「言いたいことも言えないこんな世のはPOISON」という歌があった。
平和な今の世の中でさえ、こんな風に歌われている、
この『銃口』は、そんな今よりもさらに厳しい時代だった
いわゆる戦前〜敗戦までを主に描いた、教師竜太の生涯の物語。


戦争ものは、やっぱり重たい。
戦争を知らない僕にも当時の匂いを感じさせる重圧なストーリー。
常に不安の足跡が聞こえてきて、安らぎも転落の前触れかのよう。
最後まで息も入れられないようだった。
ただ、この『銃口』は戦争はテーマであるけれど、
人間というものが、もっと大きなテーマになっていると感じた。

主人公の竜太は、その純粋な心から多くの人々を尊敬して生きている。
その人たちのように自分も生きたい。自分もそうありたい。
竜太の憧れた人たちは、どの人も心の広く、あたたかい優しい人々ばかりだった。
特に僕が心に残る竜太のその人たちを思う台詞としては、
要するに木下先生は、正しいと思うことを、
只一人ででも、やり遂げる勇気のある人間だということなのだ

自分にとって最も大事なこの自分を、自分が投げ出したら、
いったい誰が拾ってくれるんだ。
自分を人間らしくあらしめるのは、この自分しかないんだよ
などがある。

最も憧れていた坂部先生と同じ教師になって、理想に近づこうとするが、
生活を脅かす治安維持法による弾圧、そして赤紙による徴兵。
少年時代から青年になり教師に、そして兵士になった竜太の生涯は、
まさに激動の時代に生きた物語だった。


平和な時代があっという間に崩れ去り、
おとずれる戦時中の描写は胸が締め付けられるよう。
だからか、その中で人の優しい部分の描写があると
他人のしかも創作なのに、涙が出そうに嬉しくなる。
そしてやっぱり恋の要素も強くて、恋が愛に変わる辺りからは、
愛というのが、とても力強く感じられた。


最近、韓国と朝鮮の問題などで戦争という言葉が、いっそう近く感じる。
これは漫画の受け入りだけど(南国少年パプワ君より)
「変だな仲良くできないなんて、ケンカするよりよっぽど簡単な事じゃないか」
という言葉が響く。
それぞれ主義主張が違う、教育が違う、文化が違う……
平和ボケした発言だけど、そんなことで一般の人が傷つくことが正しいのだろうか。

この『銃口』は大学生の時、中国語の授業でドラマを見せてもらい知った。
当時、中国人の反日感情問題が話題に上がっていて、
中国語をとっている他の生徒でさえ、中国人は嫌いだ、怖いと言っていた。
今もその情勢はあまり変わっていない。
結局、同じことを繰り返すだけの気もするが、
そんな時だからこそ、誰も差別せず、仲良くなれないものかと思う。
世界中は無理かもしれないけど、近しい人の間だけでも。


そういえば、小学生の頃、戦争のことを知る勉強があった。
社会だったか、道徳の授業だったかさだかではないけど、
家のすぐ近くにある防空壕を調べたり、曾祖母に戦争の話を聞いたりした。
今の小学生たちも、同じようなことをしたりしてるのだろうか。
もはや戦後ではないけど、忘れてはいけないことだと思う。


物語の最後に「廻り道」というエピソードがある。
結局のところ、家に帰りたかった、教師に帰りたかったのだと思った。
そして戻ってこれたのだと思うと、万感の思いがこみ上げた。
posted by kakasi at 04:26 | Comment(1) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「ま行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

『428〜封鎖された渋谷で〜』 北島行徳

428~封鎖された渋谷で~1 (講談社BOX) [単行本] / 北島 行徳 (著); イシイ ジロウ (監修); N村 (イラスト); チュンソフト (原著); 講談社 (刊)   428~封鎖された渋谷で~2 (講談社BOX) [単行本] / 北島 行徳 (著); イシイ ジロウ (監修); N村 (イラスト); チュンソフト (原著); 講談社 (刊)

428~封鎖された渋谷で~3 (講談社BOX) [単行本] / 北島 行徳, チュンソフト (著); N村 (イラスト); 講談社 (刊)   428~封鎖された渋谷で~4 (講談社BOX) [単行本] / チュンソフト, 北島 行徳 (著); N村 (イラスト); 講談社 (刊)

今年になって、ゲーム愛が再熱いたしましてすっかりゲーマーに。

・真・女神転生ストレンジ・ジャーニー(2周しました)
・高機動幻想ガンパレード・マーチ
・実況パワフルプロ野球2010
・ウイニングポスト7 マキシマム2008

以下のラインナップを今年はプレイ。
そして現在、職場の先輩に勧められて
最新作のポケットモンスターのブラックをプレイ中。
いや〜、小学生の時以来のポケモンなので懐かしい。


そんな僕の愛するゲームの中でも特別こよなく愛するものに
「街〜運命の交差点〜」というゲームがあり、
その続編というか、同じ世界観を持つゲームが
「428〜封鎖された渋谷で〜」
2008年に発売された。この本は、そのノベライズ版。

実際のゲームの方も発売された月に、ゲーム機を持ってないのに買い、
そして弟に頼み込んでWIIを借りてやり込んだのをよく覚えている。
「街」が複数の主人公たちによる、エンターテイメントな群像劇で、
それぞれの物語が独立しながらも、ところどころリンクしているとすると、
「428」は複数の主人公たちによる、サスペンスな群像劇で、
それぞれの物語があるが、ゴールは同じ所を目指しているという感がある。


本はゲームのサブイベントなど横道が排除されて、
エンディングに向かって一本道のシリアスな内容になっている。
ゲームよりも主人公が一人増えていて、新たな視点も楽しめるが
あくまでファンサービス程度かなと思う。

スリリングなクライムサスペンスがメインな話になるので、
横道にゲームと違いずれないぶん、ノンストップで物語を楽しめるのが本の醍醐味。

一人では解決できないが、多くの人々が協力とまでいかなくても、
それぞれが、それぞれの事件を解決するため奮闘することで、
大きな全体像が見え始め、大きな事件を解決する力となる。
そんな内容となっている。


・正義感の強い新米刑事
・渋谷を愛し、ゴミ拾いに精を出す元チーマー
・熱血フリーライター
・ウイルス研究所長
・ネコの着ぐるみを着た謎の人物
・ある劇団員(オマケシナリオ)


これらの人物の視点で描かれる渋谷の4月28日の出来事は、
たった一日の出来事とくくるれない。
よくミュージシャンが一日で曲をつくったが、
これまでの人生がないと出来なかったので、
この曲はこれまでの人生が作曲日数だということを聞く。
この物語も、たった一日だけど、
多くの人々の人生が詰まっている。


過去感想記事関連リンク
・「街〜運命の交差点」
posted by kakasi at 08:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「か行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月27日

『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)

ここ半年、ネットでやる夫スレというAA(アスキーアート)を使った
紙芝居のような、漫画のような、小説のようなものを読んでいる。

素人さんが書いているものがほとんどなので、あまり面白くないものもあれば、
すごい面白いものがあって、その中で陸上を題材にした2作。

・やる夫が陸上部に入るようです/やる夫が陸上部に入るようです
・やる夫たちが10人で箱根駅伝を目指すようです (原作、風が強く吹いている)

がすごく面白くて、そういえばこの『一瞬の風になれ』も面白かったなぁと、
思い出して、自分はこの本を読んでどう思ったかとブログの過去記事を見直すと、
何一つ書いてなかったので、うろ覚えながら今更感想を。
去年の夏頃、読んだはずなのになぁ。

ちなみに、AAはこんなのです。絵はやる夫で
内容は、一瞬の風になれの感想を書いてなかった自分の心境。



         ____
       /      \
      /  ─    ─\   あれ、一瞬の風になれの
    /    (●)  (●) \   記事がないお?
    |       (__人__)    | ________
     \      ` ⌒´   ,/ .| |          |
    ノ           \ | |          |
  /´                 | |          |
 |    l                | |          |
 ヽ    -一ー_~、⌒)^),-、   | |_________|
  ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄   | |  |       ____


       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \    1年も前に読んだ本の
  |     (__人__)    |    物語なんて覚えてないお
  \     ` ⌒´     /



       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \ てきとうに書こうにも、
  |     (__人__)    |       ファンに叩かれるお
  \     ` ⌒´     /



       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ まあ細けーとこは触れず、気にせず、
  |     |r┬-|     |         大雑把に書いてやるお!
  \      `ー'´     /



AAなんて初めて貼ったので、勝手がわからず時間がかかった……

小説は、高校の陸上部での青春物語。
とにかく、走りだしたくなる。

もう、全力疾走なんて長いことしてないのが、悔しくなる。
昔はとにかく走っていた。
特に何かあるわけでもないのに走っていた。
本を読み終えてからその時みたいに、
走ったから、何かが変わるわけでもないけど、
むしょうに走りたくなった。 
     

読了後はさわやかで、すっきりするのに、
読んでいる時は、熱いものがこみあげるスポコン要素も強くて、
すごく上手く作りあげられていて、とにかく読んでいて楽しかった。

陸上は個人のスポーツという印象が強かったけど、
4継という存在が、チーム、仲間というものをすごく象徴していて、
限られた時間の中で、精一杯努力するという当たり前のことを、
これ以上ないくらい、魅力的に書かれていた。


それと単行本と文庫も全3巻の構成で、サブタイトルがとても印象的。

1巻―イチニツイテー
2巻―ヨウイー
3巻―ドンー

ほら、また走りたくなる。
posted by kakasi at 21:10 | Comment(3) | TrackBack(3) | 読書 作家別 「さ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月25日

『百鼠』 吉田篤弘

百鼠 (ちくま文庫)  百鼠

相変わらず、生活感があるのに幻想的な物語を書いている。

吉田篤弘=クラフトエヴィング商會。

おかしな話ばかり作っているのに、読む側の期待を裏切らない、
温かみのある話を提供してくれる。


この本は3つの短編の形式をとっているけど、
変わっているところは、3つとも長編の構想の序章にあたる部分だけを抜き出している。
後書きによると、いつか続きを書きたいと言っているが、
正直、書かないんじゃないかなと思う。
まだ、始まったばかりの物語だけど、ささやかに締めくくられている。
完結とは言えないけど、終わり方はとてもキレイ。


・一角獣
一本の角が生えた、というより、
十センチに満たない突起物がついた自転車を拾ったモルト氏の物語。

過去の回想を交えながら、モルト氏の現状というか認識が、
少しずつ変わっていく様子が、寂しげでもあり、穏やかでもある。
ごくごく普通の物語だけど、バッジ屋とか名刺屋とか
変な職業がアクセントになっていて、少し変な感じ。

読み終えると、自転車に久しぶりに乗った時の爽快感も得られて心地よかった。


・百鼠
3つの物語の中で、もっともおかしな話で、よくわからない。
でも、そのよくわからないところが、この作者の好きな所なので
もっとも、「らしい」作品かなと思う。

主人公は、地上の作家が三人称で小説を書く時に、
第三の声となってサポートをするのが職業という「朗読鼠」
作家に三人称の小説での、いわゆる神の目となり言葉を放すのが仕事らしい。

ほら、もうよくわからない。
しかも一人称の小説を読んだり書いたりすることは罪にあたる世界だという。

そんな世界で、規則正しく生活をする朗読鼠が、一人称に興味を持ちだし、
ある出来事をきっかけに地上へと行くことになる、といったところが筋書きになっている。

まさに序章といった物語で、よくわからないけど実に面白い試みの物語だと思う。


・到来
一番現実味があって、もっとも普通の物語だと思う。
普通すぎて、コメントしにくい。

娘の視点と母の視点が、微妙にずれていて、
娘のジレンマが感じられるけど、悪意までは感じられなくて、
ほがらかなラストを迎えられそうだなとは感じた。

「私」と「母」と、小説家である母の書く私をモデルとした「彼女」
視点の違いが、鍵となる話になるだろうなと思う。
もっと言うと、「私」と「彼女」の関連性が。

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