2006年09月30日

『スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化』 辻信一

スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化

今日は、昼飯がマックでした。
12時過ぎまで爆睡してしまい、手短にしてしまった。     
今日は、ジャンクフード。
だからか、逆にスローフードについての本を思い出した。

これは、数少ない高校生の時に読んだ本。
スローライフの良さを、書いた本。
現代のようないかに手間をはぶき、スピィーディーに回る社会だからこそ
ゆったりとしたスローライフを楽しもうといったことの載った本。
細かい内容は覚えていないけど、
作者の大まかな言いたいことは覚えている。
慌ただしい日々だからこそ、もっとスローライフを、
スローフード、スローライフ、スローラブ。
たまには歩いて家に帰ろう、ごはんを自分で作ろう。
そんな気にさせてくれた本だった。
そうそう、今日の夜は、ちゃんと料理しましたよ。
車でなく、図書館まで自転車でした。

世の中厳しく、自分の時間は浪費させられ、
裏切られたり、傷ついたり、涙流したり、大変だ。
でも、この世だって、まだまだLOVE&PEACE!
愛と平和だってちゃんとあるさ。
時間をかけてゆっくり探そう。
見えにくく、見つかりにくいかもしれないけど。
まあ、ホントは僕がそういうものを一番見つけたいんだけど。
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
だから歩いて帰ろう 僕は歩いて帰ろう

こんな歌を、思い出す。
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2006年09月07日

『壬生義士伝』 浅田次郎

壬生義士伝 上   文春文庫 あ 39-2 壬生義士伝 下   文春文庫 あ 39-3壬生義士伝(上下)

ここまで他の誰かのために生きることが
できる人物が現代にいるだろうか。
少なくとも、僕にはできない。

今の時代に武士なんていない。
だけど、僕らは武士の姿を知っている。
文章であったり、映像であったり、
過去の遺物を現代まで、伝え続けた人が、残した人が
いたからこそ、僕らは武士の姿を想像できる。
この小説の主人公吉村貫一郎は、まさに武士だった。
一途に貫いた、その人生。

家族のために、刀を振るい、血を流し、
仕送りのため守銭奴と蔑まれても
家族という主君のために、全てを捧げた男。
激動の幕末という時代で最期まで、義を貫いた男。
僕には、その姿が眩しすぎた。

くどいほどに泣かされた。
もういいだろ、と思うほど活字の波が襲ってくる。
新撰組を扱い、その中心に近藤でも土方でも沖田でもなく
吉村という、庶民の武士を置いたこの作品。

恐らく、一番泣かされた小説だった。



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2006年07月25日

『レベル7』

レベル7(セブン) レベル7

僕は宮部作品は、あまり読んでいない。
有名な『模倣犯』『クロスファイア』
現在映画化で騒がれている『ブレイブストーリ』さえも。
そんな数少ない宮部本の中で、一番好きかもしれない。
これと『理由』が、かなりお気に入り。

使い古されたネタだけど記憶喪失になり、
自分を探していくというのは、けっこう好き。
それに事件がからんでってという、ちょっと不思議系の本が以外と好き。
まあ最後まで読み終えれば、ああ〜そういうことねって感じだけど。

謎解きとかを解くの苦手で、物語を楽しむ派の僕でも、以外とわかった。
だけどストーリーとしては『理由』より『レベル7』の方が
単純だったけど、僕は好き。
レベル7まで行ったら戻れない
実は、宮部作品で初めて読んだ作品がこれだった。
たぶん、思いいれっていうものもあると思う。
読書にはまった時期だったので、むさぼるように読み出した頃でもあり
細かい内容は、あんまり覚えていない。
それでも、夢中になって読んだ記憶がある。
レベル7を突き抜けて、その小説世界に入りこんだ気でさえいた。
あくまで僕らは、傍観者なんだけど
そういう体験をできることが、すごい楽しい経験だった。
どれだけその世界に入り込めるかが、
僕の中で小説を楽しむことの大きなウェイトを締めているのだと知った。

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2006年06月30日

『重力ピエロ』 伊坂幸太郎

重力ピエロ 重力ピエロ

気づいたら、文庫版が出ていたので
ムショウに重力ピエロのことを語りたくて記事にしちゃいました。
文庫は例のごとく、あとがきだけ立ち読みです。

なんだ、小説まだまだいけるじゃん!
って言葉が印象的だった、この本。
タイトルから推測できるかもしれないけど、
ゴダール関連けっこうあります。
それと、どことなくゴダール映画の雰囲気も。
世間では、村上春樹みたいと言われているようだけど、
そう言われると、そうだなっていう印象。

3人の家族が紡ぎだすTriangl。
こんな関係の家族が、微笑ましかった。
このバラバラの位置に立っているような父、兄、弟。
このトライアングルが、絶妙だなと感じた。
そういえば、トライアングルの頭文字もT。
そして、彼らの真ん中には母がいる。
春が二階から落ちてきた。

そこから物語は始まり、そして終わる。
ああ、そうか。
これは青春小説だったんだと、僕は、そう思った。
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2006年04月30日

『チルドレン』 伊坂幸太郎

チルドレン チルドレン

ドラマ化記念に、今回の特集は伊坂幸太郎の『チルドレン』
時代は、伊坂幸太郎で回ってくるのか?
大学の生協でも、彼の本が売り出し中。
最近始めた本屋でのバイトでも、伊坂作品は揃ってますよ。
っていうか、バイト掛け持ちは辛い時期だ。黄金週間。
そういえばこの本読んだの、2年前のこのゴールデンウィークの
帰郷する際の電車の中だったかもしれない。それか夏。

こういう奇跡を書かしたら、伊坂さんは上手い。
ありえないんだけど、ありえそうで、バカバカしい。
ドラマだと主要キャラの陣内は大森南朋さんか。
脳内では、苗字繋がりもあり陣内孝則さんだったんだけど……
ちょい、というか、かなり老けすぎだけどイメージは、アレなのだが。

主役は坂口憲二。
うん、まったくノーマークでした。
憲二=検事は、まったく関係ないでしょうね。
期待に胸を膨らませても、見れないですが。wowwow……
「陽気なギャング」は確実に観ますがね。
近場で上映してくれるので。

もし、今回のドラマで最後の話の「イン」をやってくれるなら
どう処理してくれるのか、楽しみ。
すかっとさせて欲しいものだ。
映像でどうするかといえば、伊坂さんの『アヒルと鴨のコインロッカー
も、ドラマの撮影が始まったという情報が。
これは、正直無理だろっと思うが、どうしてくれるものやら。
それでも、期待してしまうんだろうけど。
ちなみに、バイト始めたばかりの本屋には
広辞苑を奪いにくる人なんか、まだいません。
チャレンジ精神旺盛な方待ってます。
対応は警察に任せますがね。

どこかのファンページのタイトルではないけど、
この勢いはまさに「陽気な伊坂が地球を回す」と言ったところ。
まだ、読んだことのない方は、何かに立ち向かっていく
伊坂幸太郎の小説をどうぞ。



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2006年02月17日

『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す 陽気なギャングが地球を回す

ぷら〜と立ち寄った書店で、この本が文庫化されていたのを見つけました!
映画も公開決定して、これからさらに知名度を上げそうなのと、
この本がおもしろかったということもあり、この本をupしました。

ロマンは、ここにある!
伊坂節とも言える、独特の言い回しは、かなり効いてます。
陽気なギャングたちの、ふざけたようで大真面目な
遊びであり、仕事であり、冒険。
陽気なギャングたちが、この世界(小説)を回し続ける。

文庫化されたものは、書店で付け足された解説だけ読んだのですが。
この小説では、荒唐無稽でありえないことなのに
なぜか、ごく普通にあっても違和感がないように思えてしまう
ということ、そういうふうに持っていく力が、スゴイ!
ということが、とても納得。
映画は、楽しみだけど、
ウソ臭くなってしまわないかが心配だったりします。
それと、続編が出されるとか、出されないとか。

細かい内容は、それほど覚えていなかったりするので
映画は、楽しみです。
いや、それよりもう一度読み返したほうがいいのだろうか。
この本を読めば、陽気なギャングたちに、
いいように、クルクルと回されてみたりするかもしれません。


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2005年12月19日

『流星ワゴン』重松清

流星ワゴン  流星ワゴン


同作者の『疾走』を買ったので、『流星ワゴン』を載せることに。
作中に出てくるオデッセイは、いい車です。
実家の車が、オデッセイなのでね。

この物語は父と子の話。家族のお話。
「たいせつな場所」に連れて行く流星ワゴンに乗り、
自分の人生と実の父を思い起こす、主人公。
こういう、ちょっとありえない系の話が好きなんですよ。

救いがるようで、無いような。
その辺は、それぞれが、読んでこの話が
ハッピーエンドかどうか考えて欲しいなぁと。
結局、みんな純粋で優しい人たちだから……

流星のように人生を駆け抜けるワゴン。
その案内人にも、ある秘密が。
こちらにも別の形で、親子の話が。
過去と未来の間に現在があり、
それを繋げるために、今のために過去へ走るオデッセイ。
その輝きを見てみたい。

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2005年06月25日

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

オーデュボンの祈り オーデュボンの祈り


現実的な物語もいいが、少し謎めいたほうが好きだ。
ここは、不思議な島。ずっと鎖国されている、小さな孤島。
ミステリーだが、ファンタジー、そして文学的、
普通のやつもいれば、風変わりなやつもいて、
絶対ありえないようなのもいる。

かかしは知る、未来の世界を、
かかしは語る、周りの小さな世界のために
そして、かかしは祈る、オーデュボンのように。

だが、そんなかかしも、殺されてしまう。
未来見えるのに何故、防げなかったのか?何故、死を伝えなかったのか?
そして、この島に欠けているものとは、何か?
この2つが、作者の送る、大きな命題だ。
それを、見つけるために物語は、小気味よい速度で、進んでいく。
この島は、普通じゃない。だが、愛するに値する島だ。
そんな小さな世界で生きる、人々とかかしと
よそからやってきた「僕」の話。
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2005年06月17日

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉


これが、村上春樹作品の中で、初めて読んだ本。
村上春樹というと、自分の中で、なんか高級すぎるブランドみたいと思い、
自分にそんな本物の文学っぽく高級な作品は、
合わないと思い敬遠してたけど、
これは、ストライクに自分の好み。
まさに、読まず嫌いだった。

買った理由はタイトル、この不思議なタイトルに引かれた。
値段も文庫で手ごろだったし、手にとって作者見たら、
村上春樹じゃん!と思ったが、
あらすじを見てもおもしろそうだったし、買って正解の本だった。
本ってものは、読んで見なきゃわからない。

世界の終わりという閉鎖された街で自分の影を引き離され、
人々の夢を読んで暮らす「僕」
見たところ普通な世界であるが、なにやらトラブルに巻き込まれた「私」

僕と私の2つの冒険。
テーマ曲は何と、聞かれたら、やはりボブ・ディランの唄かな?


自分の影が死んだ時、その影の持ち主の心は消える。
人の心とはいったい何なのか。影が死ぬと、何故心が消えるのか。
影は、何を意味するものだったのか。
心には間違いないが、それ以外もあると思う。
「僕」が影を取り戻した時「私」が失ったものの全てを取り戻せる。
つまり、そういことなのだと思うが、文学的で、哲学的で、難しい。
自由なのか、哀しみなのか、記憶なのか。


心が、抑圧された世界で生きれるのは、完全な人間。
つまり、心をなくした人間だけ。
壁に囲まれた世界では、破滅の道を歩むしかない。
しかし、その壁を越えることが出来たら。
その方法は夢を捨てること。
しかし、それを捨てずに、その壁を、世界を超えることができるなら……

影は、どこへ消えたのか。僕には、何が残ったのか。
私の世界は、終わったのか。
ラストで一羽の鳥が、高い壁を越えていった。
影も、壁を越えれたのだろう。では、私は?僕は?
もう一度、読み返しておきたい。



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2005年06月12日

『NANAMI 終わりなき旅』 名波浩

NANAMI 終わりなき旅 NANAMI 終わりなき旅


勝手に決めたサッカー関連強化週間も今日で終了。
最後は、僕の好きなサッカーチーム、ジュビロ磐田関連で。
最初は、松森本でいこうかと思っいましたが、W杯の余韻がまだ残る内に、
名波浩が自ら書いた自伝的本、あのフランスのW杯予選の苦しみも、
赤裸々に綴ったこの本でいきましょう。
今の代表チームは、あの時ほど苦しまなかったんじゃないかと思う。
イラン以外負けないし、引き分けもない。
まあ、見てる側から見れば、安心なんだけど。

逆にフランスの時は、すっげーガキながらも、
ホントに行けるのか?って思っていた。
ホントに劇的でしたね、ホントに。
話が脱線しましたな、本の話に戻りましょうか。


この本は5章に別れ、自分のサッカー人生を振り返っている

第1章 海外移籍へのスタンス
第2章 静岡
第3章 ベネチアの光と影
第4章 最初で最後のW杯
第5章 終わりなき旅

サッカー以外のことも、書いてあり一人の人間、
名波浩を感じることができる。
幼いころジャイアンだったとか、自分の性格が好きでないこと
生まれた町が好きだったこと、サッカーのおかげで人と付き合えること、
そして名波のサッカーの哲学。

名波浩というサッカー選手の、
左足から放たれる哲学が文に滲みでてくる。
実際の名波のプレーを見れば、ますますそれがわかる。
膝の怪我以降、以前のようなパフォーマンスは見られなくなったけど、
このサッカー哲学と、残っている力で、まだやってくれるはず。
最高のパートナー、名波が「大トロ」と例える、
藤田俊哉がジュビロから去っても。
名波は、よく自らを「醤油」と例える。
醤油は、素材を引き立てるのが役目。
他の選手の良さを引き出してほしい。
アシストのためのパスが好きと言う名波らしい、考えだ。


名波はこの本の中でこう日本代表を述べてい。
決して日本で最もうまい十一人ではないけど、
日本を代表する十一人なのだ

ジーコジャパンも、選手起用について、あれこれ言われているけど、
間違いなく、日本を代表している選手達なのだ。
そして名波の、チームについての哲学は
和のあるチームが強い、
家族になっているチームが絶対に強いのだ

現在のジーコジャパンの強さの秘訣でもあるんだと思う。
ファミリーとも例えられる、今の日本代表。
名波が2000年にMVPにも輝いた、アジアカップ。
2004年のアジアカップ以来、
このチームはファミリーになったんだろう。
そして、敵なしだった昔のジュビロの強さでもあるのだと思う。


とりわけ5章の終わりなき旅は、注目でした。
代表の魂や、誇り、名誉、そして重み。
そしてそれを、自分が上の世代、カズや中山、柱谷から受け継いでいき、
それを下の世代に伝えなければいけない。
感じてもらわなければいけないということ。
それに、「サッカーを楽しみたい」という純粋な思い。
この2つは、とても印象的だった。
代表としての重み、今の代表も感じているものであればいいと思う。
そして、サッカーを楽しむ。
仕事であるので、楽しくない人もいるかもしれない。
でも、みんな好きで始めたサッカーだと思うし、
嫌いでは、大人に、プロになってまでサッカーをやらないと思っている。
サッカーを楽しむ、素人の僕らは、サッカーをするだけで楽しいけど、
プロは、代表は、もう何十年もサッカーをしてる人達ばかりですし、
怪我もするし、きついし、非難も浴びる。
でも、楽しめたら、それは素晴らしいことなんだと思う。


最後に、この本のタイトルからも連想できる、
「終わりなき旅」という曲を作った
ミスチルことMr.Childrenの桜井和寿さんが、あとがきを書いてくれている。
桜井さんは、名波がイタリアに行く際「I'll be」
という応援歌を作ってくれるほど、親交が深い人です。
ちなみにジュビロ内でも、ミスチルのファンは多いみたい。
桜井さんは、あとがきでこう語っている。
確か帯にもなってた気もするけど、
これを最後に、どうしても紹介しておきたい。
優れたプレーは、雄弁に歌われる愛の唄なんかより、
遥かに強い影響力を持っていて、
深い深い意識の底に居座り、僕を動かす






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2005年06月03日

『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン

夏への扉 ="夏への扉


海外のSF小説って、取っつきにくいって人におすすめ。
ちょうどこの本を読んだころ夏だった。
あの頃は、自分自身どこへ向かうか迷っていた時期だった。
今も、どこへ自分は向かうべきか迷ってはいるが、
前より、自分が出来ることを、出来ないことでも挑戦したりしてる。
つまり今でも僕は、夏への扉を探しているのだ。
夏へと続く扉、幸せへの扉は、誰にでも開かれるものかもしれないが、
探し当てるのは、難しい。
これは、その夏への扉を探し当てた、一人の男の話だ。
ちなみに、彼の愛猫ピートは、今もそれを探しているよう。


タイムトラベル、コールドスリープ、
SFの定番ともいえる要素は、詰め込んである。
かなり古い小説で、1957年の作品。
でも、古いか新しいかなんて関係ない。
おもしろいものは、おもしろいのだ。
読書好きなら読んでおいて良い作品だろう。
もちろん普段本を読まない人でも、読んでみて欲しい。


役者のあとがきの一文
SFの傑作とは、虚構の世界に読者をひきずりこんで
虚構の世界に馴れ親しませ、
牢固としてぬきがたいこの世の常識主義に、
一撃をくわえるものだろう

この小説の世界にまちがいなく、僕はひきずりこまれた。
近未来小説だが、2000年が未来としてある。
この小説を書いたときは、2000年は未来だったが、
もう現代から見れば、2000年だって過去の話だ。
この小説の2000年は、作者の空想した2000年。
お手伝いロボットが、普通に出回っている科学の発達した世界。
SFの世界。
この世界に浸ってみませんか?
僕はこの本が、とてつもなく愛おしく、大切に思います。

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2005年05月13日

『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー アヒルと鴨のコインロッカー

小説ってこんなにおもしろくて、読みやすいんだって感動した。
大学の受験の時、勉強するのがあきるので、
タイトルに引かれ暇つぶしに買った
『オーデュボンの祈り』を買って、伊坂さんのファンになった。


伊坂さんの本の中でも、この本は、一番好き。
この作者の作品は、『重力ピエロ』が一番好きかなと思ってたけど、
この作品はそれを超えた。ほれ込んだ。
ラストで色んなことが一つに纏まっていく過程がすばらしかった。
一言言わせてもらうと騙された!
もし、僕のこの一言が、彼に届いたらきっとこういうだろう「ソウデスネ」


最初の設定が微妙に感じだったけど、
好きな作家なので買って正解だった。
本屋を襲うという変な最初の設定を、ここまで持ち上げるなんて…。
この本の簡単な説明だけで、つまんなそうと思ったそこの人!
騙されたと思って読んでみて、読むことをおすすめしますよ。
こんな展開に行くなんて、最初の設定からは、想像もつかない。
ミステリーだけど、ファンタジーで純文学なこの作者の作品。
謎解きよりも、物語と洒落た会話の楽しさを、僕は存分に楽しめた。

ボブ・ディランはまだ鳴っているんだろうか?

コインロッカーから、神様の歌声が聞こえたら、
きっとそれは、彼らの仕業だ。

posted by kakasi at 18:10 | Comment(2) | TrackBack(3) | 以前読んだおすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

『アナン』 飯田譲治、梓河人

アナン〈上〉アナン〈下〉アナン(上、下)


心温まるお話。
大人のための童話であり、子供のための童話でもある。
アナンという子を巡るお話。
流というホームレスとアナンのお話。それにバケツという猫のお話。

アナンの窓が人の心を開かせる。
出てくる人物は、どれもこれもまともじゃない。
でも、まともじゃないから、純粋なのかもしれない。
みんな過去に負い目を持って生きてる。精一杯生きてる。
命、いやスピリチュアルのメッセージがある。
アナンの窓は、時に人を傷付けるかもしれない。
でも、その力がたくさんの人を救ってきたことを知っておいて欲しい。
だから、この本の後のアナンには、幸せになって欲しい。
アナンは僕が、初めてハードカバーの本を買った作品。
だからか、思いいれはがすごいある。
もうちょっと知られてもいい作品だと思う。
青い龍が美しかった。

posted by kakasi at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 以前読んだおすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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