2010年11月23日

『夏への扉 新訳版』ロバート・A・ハインライン

夏への扉[新訳版] 夏への扉[新訳版]


いつの間にか、熱っついけど、大好きな夏が終わって冬になるようです。

それでも、大好きな夏への扉を探しています。

更新しない間に25歳になりますたkakasiです。


昨年買ったはいいけど、なかなか読む気が起らず今年ようやく読めたのが、

SFの巨匠、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』新訳版。

なんだかんだ半年に一回は、旧約版は読んでいた。

僕にとってこの夏への扉は、いつだって爽やかな気分にさせてくれる、

大事な大事な本で、オールタイムベストな物語なので。


だからか、新訳で違和感があると嫌だなぁと思っていて読まずに本棚に埋もれていた。

でも、今回読んでそんなことは杞憂でしかなくて、

名作はやっぱり名作で、むしろ新訳になって読みやすく、

より多くの人に勧められるのではないかと思う。

それにしても、旧約とか新訳とか言うと、なんか聖書みたい。

読んだことないけど……


夏への扉は、ある意味平凡な物語でもあると思う。

本が出た当時は、斬新な設定だと思うけど、

現代では、目新しくないSF設定があるだけでしかなく、

ご都合主義なハッピーエンドな物語。

とてもチープで説得力がない。


でも、それを上回るものがある。

それは、物語でネコのピートが、

夏に続く扉を探し続けるかのような「希望」というものじゃないかと思う。

希望があるエンターテイメント作品は、やっぱりハッピーエンドでないと嘘だろう。


夏に続く扉はあるのだ。信じるのだ。見つけ歩くのだ。

そうハインラインが言っているような気がした。


関連作品感想リンク
『夏への扉』旧約版
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2010年01月08日

『木曜日だった男』チェスタトン

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)木曜日だった男 一つの悪夢

とっくに明けておりますが、改めてあけましておめでとうございます。
正月などどこ吹く風で仕事だったので、
ブログでも正月などスルーでいきます。
さっそく本の話に。
しばらくは去年のブログが止まっていた間に読んだ本でいきます。

ミステリーかと思いきや喜劇。真面目に不真面目。
七曜会という謎の組織を廻るドタバタ劇。
「街」というゲームの七曜会というシナリオの元ネタかな。
タイトルの『木曜日だった男』から、もしかしてと思い手に取ると、
七曜会という単語がでてきいてやっぱりなぁと思った。
七曜会という組織に入り、その実態を探るということも、
面白おかしい、不可思議な話ということも同じであったことだし。

大筋は読みやすいけど、細かいところで裏切られる。
先が読めるんだけど、その過程がバタバタしていてそこが面白い。
お約束的な流れがわかりやすすぎるのだけど、
やっぱりそこが面白い。お前もかよっ!やっぱりっ!って。

不思議なアドベンチャーでいて、哲学的なおかしな話だった。

posted by kakasi at 02:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月13日

『菊と刀』 ベネディクト

菊と刀 (光文社古典新訳文庫) 菊と刀


久しぶりに読書の感想記事です。
なんか毎日毎日疲れてて、最近本読めてません。
実はこれも、まだ精神的に健全だった時読んだ本で、
内容も曖昧な部分が多いのです。
たぶん10冊以上、感想記事書いてないのが残ってます。
おかしいな〜、読書の備忘録としてのブログのはずなのに。

この本はタイトルが自分的にかっこいなと思い、
本屋でバイトをしていた頃から気になっていた本。
「菊」と「刀」
日本という国を表すかのような2つの言葉。
アメリカ人のベネディクトが日本の文化を研究し、
外側から見た日本、アメリカ人からの異文化として捉えた日本が興味深い。
ベネディクトは文化人類学者だというが、
第二次世界大戦時中ということでフィールドワークを行わず、
文献や日系人、滞日経験のある米国人の協力で書かれたことで、
事実というより、ベネディクトの考察という部分が大きいような気がした。
ほとんど論文なので、そういった内容になるのは仕方ないが、
これは真実なのかどうか。
もはや古典にもあたる内容で、
当時の日本と今の日本は大きく変わってしまったので、
もはや、あらゆることが僕にはどこか別の国のことのようにも思える。
天皇を敬う在り方なんて、今も年配の方は、
まだこの文献当時と似ている部分もあると思うが、
僕みたいな若いモンには、もう全然わからない。

日本人の気質的なことを描いている部分は、
あまり昔も今も変わらない部分もあると思う。
「応分の場」「恥」「恩」などなど……
少しずつ変化しているのだろうが、
昔の日本人も今の日本人も根っこの部分は変わっていないと思う。
だいぶ欧米的な考え方が、日本に浸透しているのだけど、
日本人特有の、言葉では説明しかねる何かを感じる。
今も昔も日本人というのは風変わりというか、
特有の文化を形成しているのだなと感じた。

それにしても読みやすい訳で、
光文社古典新訳文庫の他の本も読んでみたい。
posted by kakasi at 03:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

『リプレイ』 ケン・グリムウッド

リプレイ (新潮文庫) リプレイ

もしも人生やり直せたら……
そりゃ、考えたことはなんどもあるけど、
そんなこと考えたって、無駄だってことぐらいわかっている。
時間は、前にしか進んでいないんだからね。僕の人生では。

とはいっても、妄想の中では過去の自分の行動を変えてみたりして、
ありえたかもしれない、もう一つの人生を思い浮かべる。
それは楽しいことだけど、本当の人生の前では圧倒的に無力で、
すぐにそんな妄想は忘れてしまう。
でも、もし本当に過去に戻れるとしたら……

この『リプレイ』はそんなの妄想話。
過去に戻る、しかもある時点まで時が進むと、再び過去に戻るという、
人生が繰り返されるという奇妙な運命の話。

よくあるSFなんだけど、上手い話が考えてあると、やっぱりおもしろい。
多くの人が、人生をやり直せたらと一度は考えたことがあると思う。
誰もが思うことだけに、半端な物語じゃ皆が満足できない。
その一度は考えたそれぞれの物語に、匹敵する物語が考えられないと、
成功はできないジャンルの小説だと思う。
奇抜なアイデアも、あっと唸るような時間のトリックも、
この小説には、なかったけど、
何度も繰り返される時間の流れの中での人の意思。
希望、あるいは絶望、生きる意味、今の大事さ……
そんな抽象的なことが、とても印象的だった。
人生観とでも言うのかな。
物語はもちろん面白かった。
SFとしても、ラブストーリーとしても、
でも、それ以上に人生についてとても考えさせられた話だった。

個人的には、この本を原作にした日本のドラマ
「君といた未来のために」よりも好き。
自分の中でかなり好きなドラマで、相当はまったのだった。
小説は、エンターティメントとしてはドラマより浅いし、謎も解明されていないが、
とても壮大で、幻想的で、深くて、苦しくもあり、楽しかった。



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2008年07月14日

『恥辱 SKAM』 カーリン・アルヴテーゲン

恥辱 (小学館文庫 ア 4-4)  恥辱

お久しぶりです。(この言葉何回使ってるんだろう?)
仕事にも、夏の暑さにもマケズと行きたいですが、
今日とうとうクーラーを使いました。kakasiです。

久しぶりに本を完読。
海外作家の本ということも久しぶり。
なんか久しぶりなことばかり。
でも、一時期もっとブログを書いてないことがあったことを考えると、
あんまり悪いペースでもない気がしないでもなく……
というか、ブログは自分のペースでというのがモットーです。
更新しなきゃという変な義務感も、まだないし、
今回もようやく一冊読み終えれたのでということで、久しぶりだー!


前に進むには、たとえそれが小さな歩みでも
強い意志が必要だ


で、この『恥辱』という本の話。 
読む経緯としては、久しぶりに大学時代の友達と
懐かしき名古屋にて遊んでいたとき(今は静岡です)
近くにはないたくさんの蔵書を抱えている本屋にて
「あっ!カーリン・アルヴテーゲンの新刊出てる!」
と、発見したから。この作者の本好きです。

近作は、物語中の時間としては、とても短いのだけど、
2人の主人公の過去、トラウマを扱っていて、
「その忌まわしい過去の果てにある今」
という印象を受け、とても壮大な物語に思えた。
バリバリのキャリアウーマン、モニカの話と、
肥満に苦しむ女性、マイブリット2人の物語であり、
1つの境地に向かう話なんだろう。
恐らく主役としては、モニカになるのだろうけど、
マイブリットの話がどんどん強くなってきて、
とても強く印象付けられたので、2人が主役の話に感じた。

2人の話を交互に持ってきて、
最後に2人の物語が交差するという、最近良く読むスタイルの話だが、
直接的に2人の物語は、まったく関係がない。
間接的にさえ、関係がないかもしれない。
ただ、2人が胸の内に抱えているものが「恥辱」
という点でのみ、交わりあっているのかもしれない。

マイブリットの話には、信仰というものが大きなウェイトを占めていて、
海外のものだなと、改めて思った。
信仰のくだりは、僕には理解はできないが、
そういうものだという風には感じ取ることくらいはできる。

ちなみに帯の文は、
過去に囚われた二人の女性が
人生の歯車を狂わされた先に出会ったとき…
サイコサスペンスの部類に入る物語だけど、
犯罪が起きたりするものでも、推理するような物でもない。
たけど、すごいスリリング。
そして、ラスト付近で、一人の女性が押しとどめていた真実が
次々に表に出て、その女性の心理が変わってくるまでは、
ため息が出そうだった。
そして2人が抱えているものからは決して開放されないかもしれないが、
勇気を持って前に歩き出すための、強い意志が感じられた。


最初に一番、気に入らなかった人物が
最後は一番好きになるって話も久しぶりだな〜
posted by kakasi at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

『ジーコ備忘録 (FOOTBALL Nippon Books)』 ジーコ

ジーコ備忘録 (FOOTBALL Nippon Books)  ジーコ備忘録

2006年のワールドカップは、本当に残念だった。
でも、その敗戦を受けとめきる前に、オシムの日本代表監督が決定して、
日本のワールドカップを振り返る前に、
新しい代表に向かってしまった。
その時僕は、あのワールドカップは何だったんだろうと感じた。
ジーコからオシムへ、そして今は岡田ジャパンに。
ジーコが日本サッカーへと残した、最後の置き土産、『ジーコ備忘録』
悪夢として、忘れ去られていくワールドカップの記憶でもあった。

読んでみると、日本から去ったジーコが、
未だに日本のことを好きでいてくれることが、とてもうれしく思う。
そしてジーコは、自分の全てを日本に伝えたとも言っている。
サッカーの神様と呼ばれる人が、日本を惚れこんでくれた。
これって、とてもすごいことなんだと今更に思う。

ジーコの思いは本を読むと伝わる。
たぶん正しいことだとも思う。
だけど、それを実行しろと言われると難しいかもしれない。
日本はブラジルではない、サッカーがプロ化したのも最近。
人それぞれではあるけど、それでも日本人特有の文化、意識がある。
日本人の美徳もあれば、悪い部分もある。
結局ジーコは、悪い部分を変えきれなかったのかなと思う。
サッカーを、戦いをするということで。

それは、国とかチームによって、ジーコのサッカーは、
賞賛を浴びる面もあれば、浴びない部分もあると感じた。
出来る所もあれば、出来ない所もある。
でも、結局は結果が全てになってしまう。
悲しいし、理解されない・・・
1勝も出来なかったワールドカップの苦い記憶。
それがこの本の全てだと思う。
ただ、ジーコが日本を愛してくれたということ・・・
何度も、そのことだけが、思い浮かぶ。
異国の人が、日本を好きになってくれた。
今まで、ありがとうとジーコに伝えたい。


posted by kakasi at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月13日

『異邦人』 カミュ

異邦人 (新潮文庫)  異邦人


必ずしも、世界の常識が、個人の常識とは限らない。
でも、健全であるために、多くの人が演技をしたり仮面を被ったりする。
そうすることが、ごく自然だけど、そうではない者がいる。
不器用というか、正直というか。
読み終えて、そんな風に思った『異邦人』を、
カミュなんて名前くらいしか知らないよな、kakasiがお送り致します。

冒頭のママンが死んだの部分から、
正直、主人公のムルソーを理解し難かった。
ただ、それは自分の良心内のことで、
その枷から外れれば、わからないでもない。
そんな主人公の行動を、淡々と冷静に描いているこの『異邦人』

この本は、不条理文学と、謳われている。
確かに、裁判シーンは不条理に思えた。
ついでに、本の裏表紙が完全ネタバレだったのも不条理。
そこは置いといて、とにかく不条理な所はあった。

でも、それ以外は自業自得としか思えない。
海外の人物の文化や風習を理解できないと同じように感じた。
郷に入っては郷に従えということなのだ。
そう考えていたら、その郷に・・・ということ自体、不条理とも思えた。
つまりは、異邦人という存在自体が不条理と。
国ではなく、社会にから見ての異邦人だったのではないか。
世の中と、わかりあえない存在の、悲劇を書いているように感じた。
なぜなら、社会のルールや価値観が、ちょっとズレるだけで、
とても可笑しなものにも感じられるから。

はみ出し者の異邦人でも、ムルソーは、まるで悲観的でない。
そこで、ああやっぱり普通と違うと感じられたし、
殺人動機を『太陽のせい』なんて言えない。
そういう部分は、ある種の反骨精神のようにも見えたし、
パンクの精神のようにも感じた。
ムルソーは、論理的な一貫性が欠けていても、
自分の心に正直だっただろう。





今日はおまけで、B'zの松本さんとZARDによる「異邦人」
坂井泉さん追悼。
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2008年03月08日

『空からやってきた魚』 アーサー・ビナード

空からやってきた魚空からやってきた魚

この作者の本で『日々の非常口』とう本が、
日本文化をとても楽しみながら、
日本での毎日を過ごしていることを感じられて興味深かった。

その本はエッセイで、この本もエッセイ。
この本が、著者の初エッセイということで、
生まれてから日本に来るまでの思い出と、
日本に来てからの思い出が詰まっている。

中原中也賞を受賞した詩人でもあるのだけど、
詩に関しては、あまりよくわからない。
でもエッセイの文章は、温かく柔らかく。

本を読んでみるとエピソードごとに、
毎日を楽しんでいるという印象を受けた。
様々な環境で、困惑しながらも、
その困惑を、あっという間に面白さに変えて生きている。
著者の日常での「発見」が面白い。
キラキラした子供のような目線で生きているかのように思えてしまう。
そんな楽しい時間を文章にしたのだから、
読んでいるこちらも、楽しい時間を貰えた。

ただ、エッセイは著者が書いた順番に並んでるのでなく、
書いた時期がバラバラにエッセイに散りばめられていた。
できれば、著者が書いた順番に編集して欲しいなと思った。
でも、とても楽しいエッセイだと思う。
posted by kakasi at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

『四つのサイン(著名)』 アーサー・コナン・ドイル

四つのサイン四つのサイン

前作を読んでも感じたけど、
やっぱり子供の頃読んだホームズを、
僕は完全に忘れ去っているようだった。
だけど、そのことに感謝しても良い。
何とも古い作品なんだけど、新鮮な楽しさを感じれるからだ。
話の内容を覚えていたら、
また違った楽しみ方になるのだろうけど……

科学的かつ冒険的で、ミステリー。
これが、100年以上前に世に出された作品とは。
ミステリーだけど、文学的な要素も強くて
様々な背景が読み取れる。
注釈や解説によって、さらに楽しめて
一冊で二度おいしい。
もちろん本編そのものも、とても魅力的で
ホームズは、もちろんワトソンの動向にも興味がそそられた。

魂が宿っている動物こと、人間の
その思考力をフルに稼動させた時の行動力には、
とても驚かさせられた。
個人としての人間は、不可解な謎であるが
集団となると数学的な確実性が出てくる
今も、昔も、人間の本質は変わらないものなのかもしれない。
そんな風に感じた。
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2007年01月17日

『裏切り SVEK』 カーリン・アルヴテーゲン

裏切り 裏切り

最新刊が出ているのに、まったく気づきませんでした。
カーリン・アルヴテーゲンの3作目。
前2作が、とてもおもしろかったので期待して読みました。

確かに、よく出来ていた。
上手だった、とても深いところの人の心理を痛いほどに突いていた。
だが、やりすぎだ。
『裏切り』というタイトルから、あまり良い話を想像できなかったが、
堕ちていく、壊れていく、バラバラになってしまう。
そんな身を引き裂かれるような心理、サイコ・サスペンスで
もはやホラーの域まで達している話だった。

物語は、ある小さな家族の話。
そして、ある男の話。
愛と憎悪は紙一重と良く聞くが、そういう話だった。

夫婦の心のすれ違いと第三者の介入。
彼らの心内をわかるのは、読んでいる僕らだけで
作中の人物は、すれ違いばかりを繰り返す。
相手の心の声を聞けないのだから、勝手な思い込みばかりをする。
やがて訪れるのは、裏切りと崩壊。

しかし、アルヴテーゲンは前2作で僅かたが、
確かな希望の光も書いて見せている。
この話でも、ほんとにごく小さな明るい光がある。
しかし、狂ってしまった、まだら模様のような心。
どす黒いと思えないが、何か異物の混じってしまったような心の色。
そんな色に光は、飲み込まれていくような気がする。

ラストは、どうなったのか。
それは、自分で読んでみて確かめるしかない。
ああ、いやだいやだと感じるのだろうか。
これこそ愛の話だと思う人もいるのだろうか。
ある意味、勝ち取った愛の話。
だけど、僕は絶対こんなの嫌だし、飲み込まれたくない、落ちたくない。
そんな、絶望的なエンディングだった。
posted by kakasi at 11:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月16日

『緋色の習作(研究)』 アーサー・コナン・ドイル

緋色の習作緋色の習作(シャーロック・ホームズ全集@)

ここのところブログを書く頻度が落ちていたせいで、
読んだ本が、溜まってきている。
そんなこともあり、文章を書く気力もあるので今日は、記事3つ目をUP。
そんないっぺんに書くなら、
日頃からしっかりしないといけないな〜やっぱり。
というか、今日は暇なだけなのだけど……

とまあ、ホームズシリーズを読むのは、実は小学校以来だったりする。
別に僕は、ミステリー好きでもなければ、シャーロキアンでもないので
そんなことどうだっていいんだ。
単に読みたくなっただけ、ただそれだけのこと。

昔読んだホームズは、たぶん児童向けに訳されただろうので
読みやすかった記憶があるが、今回読んでも、やっぱり読みやすかった。
とても、文章も綺麗でストーリーもおもしろく、
読み終わるのに3日とかからなかった。
トリックは、自分が想像していたよりヒントになるものが少なく
解けるはずもないが、その分、ホームズ、スゲーって思った
昔、初めて読んだ時のように新鮮な気分を味わえた。

この本は、注釈や解説にもたっぷりページが割かれていて
普通に読んだだけだとわからない部分もあきらかになり
すごい読者に優しい本だなって感じた。

この本のタイトルは、僕らが良く知っている『緋色の研究』でなく
『緋色の習作』となっている。
この本が出たのは1997年、以外と新しい。
そして、文中にはこんな風に訳されたものがある
ちょっと芸術的な言い方をして、
緋色で書かれた習作とでも呼ぼうか。
人生という無色の糸かせの中に、殺人という一本の
緋色の糸がまぎれこんでいる。
ぼくたちの仕事はその緋色の糸をほぐして、分離して、
そのすべてを、端から端まで取り出すことなのだ。
思わず、華麗だなってうなってしまった。
posted by kakasi at 18:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド、村上春樹 訳

グレート・ギャツビー グレート・ギャツビー

美しくも儚い、人の心の移りよう。または、映りよう。
ギャツビーの精神は、一人グレートだった。

僕には、村上春樹の文体が、とても読みやすく、美しく感じる。
その村上春樹が、非常に美しいと語るこの作品。
僕には、原文を読めるほどの語学力もなければ、
小説を読むにあたる読解力というものも、
さほど優れたものを持っていない。
そのような、ごくごくありふれた一般人から言わせて貰えば、
とても親切で、美しい翻訳だった。
いささか、わかりにくいとこもあるが。
それでも、原文自体も、素晴らしいものだって感じられるものだった。
特に、最初と最期の部分は、愛おしいと思えるほどだった。

物語自体は、驚くことが待ってはいるが、
昨今の小説には、もっと衝撃的な内容など、ざらにある。
とりわけドラマティックとも呼べない。
または、時代に問いかけるような社会的な文学も多くあると思う。
だけど、引き込まれてしまう。
ああ〜良い小説なんだなって実感する。
古臭い小説のはずなのに、とても古臭く思えない。
『夏への扉』や、ビートルズの曲を今聞くのと同じ感覚だ。

村上春樹が、ものすごい絶賛する理由は、まだわからない。
いつか、僕がこの小説を絶賛する日がくるのだろうか。
人の心は、移ろいやすいから。
絶え間なく、僕の心が前へ前へと進むといいのだけど。
だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。
流れに立ち向かうボートのように、
絶え間なく過去へと押し戻されながらも。

ある晴れた朝に、読了です。

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2006年11月10日

『日々の非常口』 アーサー・ビナード

日々の非常口 日々の非常口

筆者のアーサー・ビナードさんはアメリカ生まれだけど、
すでに日本に暮らし始めて、数十年。
本を読む限りだと、かなりの日本通。
僕らの知らない、いや普通に日本に暮らす僕らだからこそ
知らないこと、気に留めないようなことも知っている。

日本の文化、アメリカの文化。
あるいは、日本の言葉、アメリカの言葉。
そういうものが、とても興味深く綴られた、エッセイ風の本。
翻訳の仕事もしているので、特に言葉が強烈で
温かく、時にシニカルというにはパンチが効いていないが、
味のある文章だった。

僕は、本とは、思いや行動を言葉にしたものだと思っている。
それを言葉にするには、限られた言葉しかない。
日本語にしかないもの、英語にしかないもの。
作者が、困惑しながらも、楽しそうに
訳詩しながら文を書いているのが浮かんできた。

そして、日本の文化に関して、
作者がすごい好奇心を持って接しているのも感じられた。
もう、僕らが当たり前だと思うことを、なぜ?
と、感じ理解しようとする行動がとても楽しい。
きっと、僕らの小さい頃でさえ、こんなに好奇心を持って
文化に接していなかっただろう。
大人になったって、そういう心は持ち続けられる。
心外だって、言われそうだが、とても毎日が楽しそうな人だと感じた。
僕も、そのように、どんなものにも好奇心を持ち続け、
毎日が穏やかに過ぎるけど、
刺激に満ちているような暮らしをしてみたい。


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2006年09月22日

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J.Dサリンジャー 村上春樹訳

キャッチャー・イン・ザ・ライ キャッチャー・イン・ザ・ライ

『The Catcher in the Rye』
そう、あのライ麦畑でつかまえてをようやく読みました。
昔、野崎版の翻訳を読んだのだけど、すぐに挫折。
村上版は、とても読みやすかった。
まあ、昔と今では立場が違うってこともあるけど。

この本を読み終わり、すごい似ていると感じた。
昔、村上春樹が書いた『海辺にカフカ』に。
そして同じことを感じた。
僕はもっと前に、この本を読まないといけなかったんじゃないかと。

基本的に物語は、特にこれといったものもないし、
目的地がはっきりしているわけでもない。
ただ、主人公が、少年が、ホールデンが苦しんでいる。
僕らが感じたような同じ痛みを、持っている。
自分だけが周りと違うという、なかば思い込みにも似た思い。

やや、お金持ちということもあり、
ボンボンの意気地なしとも印象を受けたが
基本的にはそこらにいる若者だ。
それに加え彼は、ある程度自分を確立している。

頭ではわかっているが、世の中全部気に入らない。
それを受け入れることができない。
ホールデンは、なまじ頭がいいだけに余計に考えてしまう。
その割には、高校で成績不振で退学ばかりくり返すが、
これは単にやる気の問題。
自分だけ悟ったように思い込み、冷めている。
大切なものはあるが、理解はされない。

村上春樹の小説ととても似ている。
訳したのが村上春樹ということもあり
その文体からの影響もあるだろうが、
僕が読んできた、村上春樹の小説だった。

もっとタフにならなきゃいけないし、
誰にも頼らず、自分の力で生きなければならない。
死んだ弟のアリーのことは忘れてはいけないし、
今でも大好きでいなければならない。
あらゆるルールと戦っているんだと、僕は感じた。

心からなりたいものは、
ライ麦畑で崖に落ちそうな子どもをキャッチする
ライ麦畑のキャッチャーくらい。
そうホールデンは語る。
そんなこと、バカバカしいことだと誰もが思う。
普通に生きて、仕事して、結婚するより
まったく意味などないかもしれないし、金にもならない
第一、そんなに崖に落ちる子どもは現われない。
だけど、なんとなく言いたいことがわかる気がする。
ホントになんとなくだけど。
どうでもいいことに限って、本気になることだって多いし。

そうやって、悩んで苦しむんだろうけど
きっとホールデンだって、ちょっと変かもしれないけど
普通の大人へと成長していくんじゃないかと僕は思った。
だって、僕らはそうやって誰もが大人になっていくから。
悲しいけど、そういうものだって頭では思う。
自分と同じ人間などいないけど、似たような人もいるんだって
知ることになるのだと思う。
だって、本当に頭の良い少年だから。
そして、あんなことがあったって懐かしく思うんだろう。



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2006年03月20日

『ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下』 ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(中) ダ・ヴィンチ・コード(下)
ダ・ヴィンチ・コード上・中・下


文庫出るの早いな〜。映画効果か?
まあ、読み手とすれば、ありがたいことで
というわけで、読んでみました世界的ベストセラー。

始めに言っておきますが、僕は別にキリシタンでもないし
仏教徒でもない、ごく普通の一般人です、日本の。
仏教式の葬式を行い、神道の行事を行い、クリスマスを祝う。
典型的な日本人です。
よって、キリスト教に詳しくないし、聖書など読んだことがない。
『ダ・ヴィンチ・コード』は名の通り、
レオナルド・ダ・ヴィンチのことが多く語られますが、
騙されてはいけない。
キリスト教、もしくはユダヤ教のこと。
イエス・キリスト関係の本だったりします。
ダ・ヴィンチは、中・下巻では名前が出てくることさえ少なかったり。

この本のキモは、やはり謎解き。
と言っても、僕なんかが謎を解けるわけがない。
でも、主人公達が、ポ・ポーン!
とテンポ良く謎をあばいていくことが、爽快。

一歩間違えば、トンデモ本だけど、
有無を言わさず、納得させるパワーと裏付けがある。
遥か過去の秘密を紐解くということ、
ある意味、神話の時代ともいえる創世記の謎を解くことは
失望が付いて回るかもしれない。
僕らは、常に想像する。
遥か過去のことを。神のことを。
謎は、謎のままだからこそ、その想像がおもしろい。
その伝承が、ありえないから、頭から信じていないが
どこかで期待することがある。
でも、やっぱりキリスト教の信者たちは
信じて、祈っている人たちが多い……と思う。
だから、この本が世紀の問題作と呼ばれるものなんだろう。

信者でも、なんでもない僕には、壮大なミステリーであり
太古の謎がひしめく、おもしろい本。
ダ・ヴィンチ、ニュートン、キリスト、マリア
謎をあばく対象が、謎めいてるだけに期待に胸が躍る。
歴史の重みがこの本を、さらにおもしろくさせる。


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2006年01月25日

『変身』 カフカ

変身 変身

カフカです、ドイツです。なんじゃこりゃ〜!です。
物語は、主人公のグレゴール・ザムザが朝起きると、
巨大なムカデのような化け物に変身してしまっていて
その姿のまま暮らす彼と、それを何故こんな風になってしまったかも
疑問視せず、かくまっている彼の家族のお話。

最近読んだ中では、『ジョニーは戦場に行った』と似ているかな〜と。
ジョニーほどザムザは、悲観的ではないのですが、
満足いかない体のまま、生きるということが。

最後まで、なんじゃこりゃ〜!でしたよ。
意味不明なことが多くて。
なんれかの暗示があるとは思うのですが、なんなのでしょう?

それと、カフカって村上春樹さんの『海辺のカフカ』
と何か関連あるんですかね?
まだ読んだことが、ないので。
あとFFYのボスの名前も、そこから取ったとか?
あっ、それはケフカか。
一応変身するってとこは、同じなんだけどね。
この小説のように。
posted by kakasi at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月11日

『喪失 SAKNAD』 カーリン・アルヴテーゲン

喪失  喪失


個人的に大注目なカーリン・アルヴテーゲンの2作目。
とか言いながら前作の読んでから、けっこう空いちゃったけど。

主人公への感情移入が上手くできる作品です。
18歳まで裕福な家で暮らしていたが、
その後ホームレス同様の暮らしをしていた、32歳に女性シビラ。
無実なのに、猟奇殺人の容疑者として追いつめられながらも、
真犯人に迫るというお決まりと言ったら、お決まりの「逃亡者」的作品。

だけど、これが作者の腕の見せ所。
『罪』も続きが気になって、ページをめくる手が止まらなかったけど、
作者の2作目のこの作品も同じく、
ジェットコースターのような勢いに後押しされる。
翻訳の人の力なのか、やっぱり読みやすい。
いや、やっぱり作者の力なんだろう。

主人公のことをよく読者にわからせるため、
現在と主人公の過去を交錯させながら、
中盤まで進めていく方法は、感情移入の点で良かったけど、
できれば、もう少しわかりやすくしてほしかったな〜
これ過去だよねとか、これ現在だよねとか、
確かめるのが、ちょいめんどくさかった。

子どもの頃からずっと、一人ぼっちで親でさえ、
理解者となりえなかった。
しかし、自分の半分の人生しか生きていない子どもだが、
ようやく理解者を得て、
あきらめかけていた自由を手に入れるため、真相に迫る。
勇ましい女性の活躍は、必見です。

3作目の翻訳は、まだかな〜
posted by kakasi at 23:14 | Comment(4) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月24日

だから、私は死んでしまいたい

『海を飛ぶ夢』 ラモン・サンペドロ


海を飛ぶ夢 海を飛ぶ夢


ミリオンダラーベイビーの記事への
トラック・バックをしてもらったサイトから知った映画。
映画を見たかったんだけど、近くで上映してないので、原作を読んで見た。
一週間くらい前にだけど… 感想ブログに書くの忘れてた。


尊厳死(安楽死)という難しい問題に取り組んでいた、
作者の実体験を書いた手記的な本。
自分の尊厳のためにも、自分は死んでしまいたい。
そして、ラモンさんは実際に死を選んだ。


やっぱり本人が実際なってみないと、わからないことがある。
四肢の自由が無くなり、生きていくこと自体が地獄だと言うラモンさん。
しかし、そんな気持ちを周りがわかるはずもない。
当たり前のことだ、だって他人のことだから。
それに、社会的な立場だってある。
ラモンさんの、安楽死を手助けすることは、
人の自殺を手助けするような行為だと非難されるということでもある。


ラモンさんの思いは海をも越え、この日本にまで来た。
映画や翻訳本で、多くの人がこれからも見ることになるかもしれない。
なまじ医学が発達した今だからこそ、
安易に死ぬことができず地獄を見るのかもしれない。
周りの人からすれば、それは喜ばしいことだけど、
本人はどう思うのだろう?
今もどこかで、自分の尊厳のため戦っている人がいるのかもしれない。

posted by kakasi at 02:12 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月11日

『箱のなかのユダヤ人』トマス・モラン

箱のなかのユダヤ人 箱のなかのユダヤ人


タイトルから想像できるよう第二次世界大戦のなかの、
ナチス・ドイツの、ユダヤ人迫害が、背景にある。
この小説は、一人の少年の視点から語られる
戦争時の少年の日常が語られている。
命の恩人であるユダヤ人を、
自分の納屋の幅1m、高さ3mの箱にかくまいながら、
2年間の少年の生活が語られる。

幼馴染の目が見えない少女ジギが、キーパーソンか。
少年は、13歳〜15歳までこの小説内で成長していく。

最初しばらく読んだら、名作の雰囲気がしたが、ちょっと期待と違った。
おもしろいが、さほど戦争が関係ない。
あるとすれば、ユダヤ人を隠さないといけない状況のためくらいか。
それと、ラストの部分に少し。

それほど、激しい描写は無いが、
作者はロリコンか?と思わせる描写が多いのも気になる。
でも13歳〜15歳といえば、こんなものか?

読んだところ、ユダヤ人の存在が、
主人公の「僕」に影響を与えたかは、わからない。
そんなに、ユダヤ人の存在が大きくないように思える。
幼馴染のジギの方が全然大きい気がしないでもない。
少年が大人になった時、ユダヤ人との2年間が、
大きなものになるかもしれないが、
それは、また別の話なんだろう。

最後の章の感想は、その章のタイトル通り「人生なんてこんなもの」
人生なんて、どう転ぶかわからない。
箱のなかで暮らすことになるかもしれないし、
目が見えなくなるかもしれない。
村から出て行かなければいけないかもしれない、
足が無くなるかもしれない。
可能性なんて、いくらでもある。
戦争だって起きるかも、
テロもあるかも、何が起きてもおかしくないんだ。
その中で、どう生きていくか、これが問題なのだろう。


posted by kakasi at 09:56 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月11日

「罪 SKULD」カーリン・アルヴテーゲン

罪 罪 SKULD


今まで、海外の小説って一日で読み終えたこと無かったけど、
この本は、初めて一日で読み終えました。
気になって、授業中とかにも読んでしまった。


友情と復讐と心の病。これが印象に残る3つでした。
出たばかりの本なので、ネタバレしないようにいきますかな。
作者は、スウェーデンの作家さんです。カーリン・アルヴテーゲン、
この『罪』はデビュー作なのです。
この後、評価を得ることになる『喪失』で
広く知られるようになったそうです。
こっちの『喪失』は、もうすでに単行本化されているようですので、
今度読んでみようと。


あらすじを言うと、
自分に自信が無く、どちらかというと内気で、幼い頃に父親を亡くし、
母親にあまり愛されておらず、出来の良い姉にコンプレックスのある、
最近、経理課の横領で2000万円もの負債を抱えた、
ペーターという主人公。
見知らぬ女から無理やり届け物をするよう以来され、
しぶしぶ、届け物を届けたが、その中身は、人の足の指、
へんな事件にまきこまれた、哀れペーター。
その見知らぬ女に嫌がらせを受けていた社長に、
女の顔を知る君に、借金を返済してやるから、
探偵役をやってくれと依頼される。


というのが、あらすじ。
まあ、うまくいくわけもありませんな。
社長だけじゃなく、ペーターもその女の嫌がらせの対象に。
それには、かなり深〜いわけが。


復讐する女って怖いです。
サイコ・スリラーかよ!って思う描写もありました。
お忘れなく、ミステリーです。ミステリー。


孤独は、嫌なものです。人を信じられないことは、悲しいことです。
しかし、そういう出来事が世の中に、たくさんあります。
それでも、人と繋がっているということは良いものだ。
そういうことを、感じる小説でした。



posted by kakasi at 13:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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