2005年10月02日

『夜のピクニック』 恩田陸

夜のピクニック 夜のピクニック

『夜のピクニック』というタイトルより、
2005本屋大賞というものが目立ち気味な、ノスタルジー感溢れる、青春物。
『ダ・ヴインチ』でも人気が高く、若者にも安心、読みやすい!

ちなみに、タイトルから真っ先に連想したのは、
「アイム、ダディッツ!!」の名作だけど、映画が最悪だったキング小説と
When the night has come And the land is dark
And the moon is the only light we see」

の歌と同名の、やっぱりキング小説とが、混ざったようなもの。
宇宙人くるかな〜って思ってました。全然そんなことなかったけど。

この本は個人的にも、おもしろいと思うし、
メッセージもちゃんとあるけど
これが大賞というのは、ちょい疑問。
でも、いわゆる純愛系以外のものでの、ヒット作なので悪くない気が。
それでも、本好きの人意外の知名度は低そう。
なんかササーと軽く読めすぎる。

内容は、夜にもただひたすらに学校のみんなと歩く、または走る。
修学旅行とかの夜の会話をしながら、歩く、歩く。
しかも、学園生活最後のイベントとくれば
色恋沙汰と青春を感じるしかない!というもの。
青春物なので、ドロドロしないし、読了後はすっきりする。
「損した。青春しとけばよかった」

って気分にもなる。まさにノスタルジー
こういう本を読んで欲しいという本屋さんの気持ちが
なんとなくわかった。
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2005年07月24日

生まれ変わっても貴方のそばで

『いま、会いにゆきます』 市川拓司

いま、会いにゆきます いま、会いにゆきます


実は、映画版もドラマ版も見たことがない。
それは、「セカチュー」においても同様。
『蹴りたい背中』なども恥ずかしながら、読んだことがないけど
めずらしくブーム渦中の作品を読みました。
ちょっと過ぎた感もしないでもないですが…
図書館で借りれたくらいですし。


すごいあっさりと、本を読む時間は過ぎました。
ちょっと翻訳本みたいな気もしたんですが、
すーっと物語に入り込めていけた、作品でした。


僕は、何かを語るとき「感動した」って
安易なことを言うのは、あんまり好きじゃない。
でも、やっぱり「感動した」って言いたくなるモノがある。
よくこの作品の感想で今までよく聞いた言葉だけど、
その気持ちが良くわかった気がする。
やっぱり、見てみないとわからない。
見るまでに気持ちを持っていくのが大変だけど…


たぶん僕が、どちらかというと控えめな性格のせいか、
主人公には感情移入。
つまらない男の人生、ちゃんと中身は詰まっている

主人公の言葉じゃないけど、つまりは、そういうことなんだろう。
映画のDVDを見てみたい。
主題歌を歌っていたオレンジレンジは、自分の好みのバンドじゃないけど、
「花」の歌詞を見ると、すごいこの本に合っていて良いと思う。
実家の弟が、オレンジレンジ好きだから聞かせてもらおうかな。
お盆に実家へ帰る予定だし。


ぼく(巧)と澪(巧の妻)がいて、その間には佑司(子供)がいる。
きっと何度でも、彼らは一緒にいることを望むだろう。
何度でも、何度でも。
彼らは、また恋をして、また家族となる。
雨の季節に、会いましょう。
いま、会いにゆきます。





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2005年07月13日

『イーハトーブの幽霊』内田康夫

イーハトーブの幽霊 イーハトーブの幽霊


ここ数日の本を読むペースが上がってきてる。
学生ゆえに、テスト期間というものが迫っていて、
それどころじゃないはずなのに・・・

今回は、タイトルに引かれ借りたもの。
というか、毎回タイトルで決めて買ったり、借りたりするんだけど……
小説は、少し読んだだけじゃ、良さがわからないこともあるので。

イーハトーブといえば、宮沢賢治。
小学校の頃、『注文の多い料理屋』をやったなぁ。
『銀河鉄道の夜』は、高校の頃読んだっけ。
『雨ニモマケズ』は、素直に好きな詩だ。

この本は、シリーズ物みたいだね。
でも、前作を読まなくても全然大丈夫だろう。
僕は、この作者の作品初読だが、普通に読めた。
宮沢賢治についての豆知識もつくし、なかなか楽しめた。
でも、本を読んだ印象は、宮沢賢治だよな〜。
やはり、偉大な人物だ。生きてたときは、評価されなかったようだが。
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2005年07月07日

『ディズニー千年王国の始まり』 有馬 哲夫

ディズニー千年王国の始まり―メディア制覇の野望ディズニー千年王国の始まり―メディア制覇の野望
やあ!ぼくミッキー!
君たちの大好きな、ディズニーの世界の裏には、
こんな大人たちの争いがあったんだよ。
と、優しくも、厳しくも教えてくれる本。

ディズニーのことだけでなく、
その当時のアメリカの時代背景、映画業界のことなども踏まえながら、
ディズニーが現代の兄弟強大な企業へと変わった過程を、
この本では、述べている。

ご存知ウォルト・ディズニーと
その弟ロイから始まったディズニーという夢の国。
その後を引き継ぐ過程には、彼らの意思に反することも必要であったし、
彼らの意思を引き継ぐことも必要。
巨大なアメリカのビジネス界で、
生き抜いていくためのディズニー社の経営。

う〜ん、子供には、お話できない話ですな。
それにしても七夕の夜に話す、内容じゃないね。
星は、見えないけどな!
ロマンチックの欠片も無い!
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2005年06月02日

『ブラフマンの埋葬』 小川洋子

名前が存在してるのが、ブラフマンというペットのみという、
何とも不思議な話。
不思議と言っても、物語自体は不思議でないし、さほど珍しくも無い。
この小説は、ブラフマンというペットを愛せるかが、キモだろう。

静かな流れの中で、たんたんと僕(主人公)の視点で語られる、ブラフマンと僕の夏の記録。
どことなくネズミの「アルジャーノン」を思い出した。賢いし。
個人的に、無口な碑文彫刻師のさりげないやさしさが、好きだ。

ブラフマンは、結局何という動物だったんだろう?
何の動物かわかんないのに、このブラフマンには愛着が持てた。

ブラフマン(Brahman)は、ヒンドゥー教またはインド哲学における宇宙の根本原理。

Great indeed are the Gods who have sprung out of Brahman.
― Atharva Veda

偉大な事実は、ブラブマンの中から湧き出て来た神々である。 ― アタルヴァ・ヴェーダ

ブラフマンは、僕に何をもたらしたのか?
ひと夏の思い出、友情、その他にも何か意味があるのだろうか?
文学っぽい作品なので、作者も意図することがあるんだろうか?
ブラフマンとは、この普通と違う空間で生活している、
僕にとっての唯一の現実?

ああ〜何に言ってるかよくわかんなくなったよ。とりあえず読んでみて。
第一回の本屋大賞『博士の愛した公式』の作者の作品です。

ブラフマンの埋葬
ブラフマンの埋葬
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小川 洋子
講談社
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2005年05月16日

『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良

池袋ウエストゲートパーク 池袋ウエストゲートパーク


どうも、土曜にドラマ版のこれを3話、日曜に8話も見てたものです。
実は、初めて全話見たの。それで今日、この本買って、読み終えました。
『硝子のハンマー』読み途中だったのに、浮気しちゃったよ。
石田衣良と宮藤官九郎の2人の才能に感服。


石田さんのするどい人間描写、解説にも合ったけど、
外国の小説を思わせる文章
何より作品のクールさ、ハードボイルドって感じを受けた。
宮藤さんの方は、よくこの作品をあそこまで仕立てたな〜て思う。
クールさ、ハードボイルド感は、やや薄れた気もするが、
キャラクターが個性的で、コミカルで、この一冊の作品を、
よくこんな風にオリジナルを加えた上でまとめられたなってこと。
そして、若者をいきいきと映し出していること。
街の描写がすばらしく出来ていること。
まあ、それは木更津キャッツアイでも証明されたが。

小説版のマコトは、とにかくヒーローって印象を受けた。
頭が切れて、クールというより、
本編にもあったが少し冷めている感もあった。
ただ、熱くなる時は熱いが。
ドラマ版は、クールではあるが、冷めている感は、あまり受けない。
熱くなりやすく、情にもろく、頭が切れるというよりバカな印象。
なんか、同じ人物のようであるが、別人な気もした。

ドラマの方はいいか?それじゃー小説の感想を。
小説は4編の短編で出来ている。
ドラマにこの4編は組み込まれているが、ドラマと違う点は、
時期がそれぞれ違うこと。小説では、約1年の時間が4編で流れた。
そのせいか、マコトの周りの環境もどんどん変化してるし、
マコトも成長していっている気もする。
やっぱりドラマ先見ちゃうと、どうしても比較してしまう。
ドラマの良さが小説にないとなんで〜とか思っちゃうし。
もし、ドラマ見てなかったら絶賛してたかも。
ドラマのキングのキャラが好きなので。
小説だと、普通にかっこいいやつだから。
とりあえず、続編を読もう。
posted by kakasi at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

『空中ブランコ』 奥田英朗

空中ブランコ 空中ブランコ


精神科医、伊良部を中心とした短編5つ。
この作品は『イン・ザ・プール』の続編。
知らないで読んだけど、十分楽しめた。
どの編も同じパターンで固まってるけど、おもしろい。
伊良部のピエロ(道化)っぷりが楽しめる理由だと思う。
看護婦も良い味出してる。ほんとに免許持ってんのか?
何を考えているか
伊良部以上にわかんないけど(伊良部は楽しみたいだけか?)
女流作家でのラストには、いい味を出していた。
これで、この小説の後味がとてもよくなった。
精神科いくなら、こんな人に一度見てもらいたい。
ただ、注射は嫌だ!(笑)

この中では、ハリネズミが好き。
もちろんタイトルの空中ブランコもいい。
伊良部のキャラが目立つが、患者も変な病気持っててる人ばかり。
治療が、役立ったか知らないが、みんな良くなっていく。
実は伊良部は名医?
これは、前作『イン・ザ・プール』読まなきゃな。

おっと読む本が尽きたぞ。なんか買うか、借りなきゃ。
ここ数ヶ月、本読むペースが、がた落ちしたなぁ。
ブログ始めたせいか?もっともっと本読みたい。
昨日、今日、けっこう長時間読んで、ペースが戻ってきたよう。
本読み始めたのが、3年くらい前からだから、読む本はいっぱいある。
だから大学入って時間が出来たので、
大学一年の時は、人生で一番本を読んだ。今年は、もっと読みたい。
車買ったので、もう本に関して、金に遠慮しなくてすみそう。
バイトが月、5〜6万だから、月に1万は本につぎ込もうか?

追記、ドラマ化だそうです。しかも今月じゃん!
阿部寛が、伊良部役?た、体系が…… 
それにあのキャラというか、雰囲気を出せるか見もの。
ドラマのH2の野田みたいに、違うキャラになってなきゃいけど。
釈由美子は、いいね!看護婦、ナース!
posted by kakasi at 23:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 博士の愛した数式


80分までしか記憶を持てなくなってしまった博士と、
家政婦とその息子の記録。

博士が愛していたのは、数字。
数字は崇高で、何にも替えられないもの。
家政婦と息子にとっては、博士と過ごした時間が何より大切なもの。
僕には、ルートと呼ばれる息子の優しさがこの小説を支えていると思う。
この子の優しさと純粋さが、母と博士を救っている。
大人になっても変わらない心を持つ姿にラストは涙してしまった。
特別なことは無いが、時間はゆったり進んでいく。
博士は記憶をすぐなくすが、その信頼は深まっていく。
その関係は強いものだ、
まるで220と284の友愛数のよう。
そして、彼らの友情は硬く、完全なものへとなっていく。
それは、触れたら崩れそうで、
今にも消えてしまいそうだが、完全なもの絶対なもの。
江夏が身に着けていた背番号28、絶対と呼べる数字のようなものだ。

とっても読みやすい本なので、もっとみんなに読んで欲しい。
数式とあって難しそうと思うかもしれないが、そんなことない。
表紙のイラストのよう、暖かいお話です。

映画化するようですね。博士は寺尾聰、家政婦さんは、深津絵里。
まだまだ公開は先のようだけど、楽しみ。
吉岡秀隆は誰役だろ?ルート君の父役?それだと、ちょい役だな。
posted by kakasi at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする