2013年06月04日

『ゼロ年代の想像力』 宇野常寛

ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) [文庫] / 宇野 常寛 (著); 早川書房 (刊)  ゼロ年代の想像力

昨日生まれて初めて、握手会というものを経験したkakasiです。こんばんは。
握手会があるということも知らなかったのだけど、
ライブ前の物販でライブDVDを買った人は
握手会参加できますと言ってたのでラッキーだった。
今日も休みにしてもらったので、終電乗れなくて漫画喫茶で寝ることになったけど
「気にしない、気にしない」っていう気にしないというフレーズは
今日のライブでも叫んできたフレーズ。恋のショック療法という楽曲。
そう、すかんちのライブを見に行って来たけど、それはまたブログで語ります。

今回は、小説でなくて論文みたいなものを読んでみた。
画像には載っていないけど、
ショッキングピンクみたいな色の帯がやたらと目に入って買ってしまった。
漫画やアニメドラマなどのサブカルチャーから見る
人々の思考回路、想像力の変化みたいなものを論ずる。みたいな内容だった。
社会学の論文のようだった。

対比としてゼロ年代以前の文化からの思考もしっかり触れていて、
何に価値があるのかを規定してくれる
「大きな物語の消失」というのは特に興味深かった。
昨年読んだ『ヴィーナスの命題』という小説でも
大きな物語という言葉が強い意味を持っていたので。

サブカルチャーから外れてメインカルチャーもしっかり触れていたし、
この本はしっかり練られているなぁという印象だった。
しっかり感想を書くと本気で論文を書くかのように
資料が必要なので、この辺で割愛を。

この中で挙げられているものは、読んだり見たことがないものも含まれていたけど
言いたいことはよくわかるので、話の対象となるものを知らなくても
しっかりと伝えたいことがわかるので読みやすかった。

ちなみにカバーの裏の書評には
かつて社会は「大きな物語」に支えられていた。
その効力が失われた今、私たちはどういきていくべきなのか。
ゼロ年代に生まれた想像力は新たな物語を掲示しえたのか

とある。作品からその時代時代を切り取った新たな物語がないと
クソだみたいな(そんなことは書いてはいないけど)
まるで価値がないもののような扱いは、酷いと思う。
この本のテーマからは確かに合わない作品かもしれないけど
時代とかそういうものを超越して、ただ面白いという作品だってあるわけで…
その辺りのフォローは欲しいなと思う。ちょっと読んでいていらいらしてしまった。

色々と多くのことをこの本では触れているが、
その中で、思いもよらずの不意打ちだったのが、
郊外の物語というものがった。
その章のタイトルは「宮藤官九郎はなぜ「地名」にこだわるのか」だ。
僕は今年で28歳になるのだけど、同年代はピンとくると思う。
今はもう語られることも少ないけど、
「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」
僕等の世代の象徴的なドラマだった。
ちなみに、今日池袋の西口公園に行ってきました。
あと筆者は「マンハッタンラブストーリー」については
宮藤官九郎の臨界点としての作品と捉えていた。

とりわけ僕は、木更津キャッツアイに思い入れが深くて
この本で一番のうなってしまった部分は、
木更津は完全な「郊外」だ。
池袋のストリートには辛うじて存在していた
凝縮性の高さすらそこには存在しない。
自分の人生がつまらないのを世界のせいにするには
絶好の場所だ。
だが、ぶっさんは「引きこもり」も
「決断主義」も選ばなかった。なぜか?
それはぶっさんにとって、
「郊外」は決して絶望的な空間ではなかったからだ。

中略

あの「郊外」が、岡崎京子が絶望し、
庵野秀明が絶望し、
佐藤智哉や瀧本竜彦が生き生きと安っぽい絶望ゴッコを語った
「モノはあっても物語のない:
郊外が、むしろ過剰なまでに物語に
溢れた空間として描かれているのだ

という部分だった。
普通を選んだぶっさんは、つまらない日常を諦めて受け入れる
という意味で普通を選んだのではなくて
日常の中の豊かさをめいっぱい満喫するという普通を選んだ。
普通と書いたボールを見つめるぶっさんがフラッシュバックしてきた。




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2013年02月17日

『ハルビン・カフェ』 打海文三

ハルビン・カフェ [単行本] / 打海 文三 (著); 角川書店 (刊) ハルビン・カフェ

3ヶ月前に、ヘッドホンを変えてから持っていたCDを聞きなおすのが楽しい。
なんとなくもやっとした印象の曲が、霧が晴れたように感じられるものもあったり
アレっ?ここでこんな感じで音が鳴ってたのかと、
ハっと感じさせられることまであった。
さすが2万円のヘッドホン。こだわると違う。

だけど、今まで聞いてきた音の方が好きな曲もあったりして
はっきりとさせられることが良いことばかりじゃない。
そういう意味だと、この小説もモヤモヤに包まれていた序盤の方が好きだった。

はっきり言って僕みたいな頭の悪いやつには、難解な小説だった。
近未来で、無国籍でハードボイルドな乾いた雰囲気に誘われながら、
謎がひしめく物語を早く解き明かしたいと読みだすのだけど、
この人物はどんな立場のやつでとか、
この名前、前にも出てきたな。誰だったかなと、
ページが何回も戻る、戻る。
多人数の視点から語られる物語は、中々先に進まない。

物語も、一人の正体不明の男を取り巻く周囲を
ゆっくり埋めていくように、じわじわ進むのだから。やっぱり進まない。
だけどその分、じっくり腰を据えて物語に対峙できた。

物語はいわゆるクライムノベルにあたるものだと思う。
ただ、そこにカタルシスは存在しにくくて、
最後まで雲がかかったようなモヤモヤした印象を拭いきれなかった。
話の大筋は理解できたが、この物語の中心人物にあたる男。
つまりは主人公の男が、どうにも捉えきれなかったからだ。

福井県西端の新興港湾都市・海市。
大陸の動乱を逃れて大量の難民が押し寄せ、
海市は中・韓・露のマフィアが覇を競う無法地帯と化した。
相次ぐ現場警官の殉職に業を煮やした市警の一部が地下組織を作り、
警官殺しに報復するテロ組織が誕生した。
警官の警官による警官のための自警団。彼らは「P」と呼ばれた
「BOOK」データベースより


マフィアに、テロに身を置く警官たち「P」
Pを追うキャリア・ノンキャリアなど様々な立場の警官。
幼い頃から娼婦として生きなければいけなかった女性。
そして物語の中核を担う謎の男。
この男はまだ少女だった娼婦の女性を助け出し
その後の生活も全て援助することも描かれている。
ここまで書くとネタバレだけど、この当たりは約600ページもある
この物語の比較的早い段階で明らかになっている。

男は正義のヒーローではなく罪人である。だけど悪漢ではない。
この当たりは解説を読むとしっくり来たのだけど、
この男の強烈な個性に魅せられてしまうという一文は納得がいった。
でも、この男は最後まで読んでもよくわからない。
むしろ途中で、それまで自分が思い浮かべていたイメージから
どんどん離れていくのだけど、それでも惹かれていくのは
やっぱり、読ませる物語であり作者の腕なんだろう。

単なるピカレスクロマンでなく、ハードボイルドな小説でなかった。
作者いわく「神の悪意をマネしてみようと思い立った男の物語」
最後まで男の視点からは語られなかった物語は、神の救いはあったのだろうか。
神の、いや、悪の美学とも違う、悪のこだわりを感じた話だった。
結局そのこだわりが何かは、はっきりとわからなくとも。

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2010年01月15日

『屍鬼 1〜5巻』 小野不由美

屍鬼〈1〉 (新潮文庫)屍鬼〈2〉 (新潮文庫)屍鬼〈3〉 (新潮文庫)屍鬼〈4〉 (新潮文庫)屍鬼〈5〉 (新潮文庫)

昭和ミステリの舞台を思わせるような小さな村が舞台。
でも、現代が舞台で人物も若い子は現代風な設定が奇妙。
村で起こるある事件も奇妙なもので、物語はとらえどころがない。
じわじわと村に広がっていく事件は、次第に急速にスピードを上げていき、
僕としては、予想通りでもあり、
予想と違った物語の感想を作り上げていった。

村の多くの人物を語り部に扱っているうえ、
登場人物も多いので、なかなか全体像をつかむのが苦労するので、
最初の方は少し挫折しそうだったけど、
1巻を読み終えれば、圧倒的な物語の雰囲気に取りつかれたよう。

タイトルからホラーを意識して読み進めると、
もしかしたらミステリーかと考えを改められ、
いや、やっぱりホラーかと二転三転。
それは、読者だけでなく登場人物たちも同じで、
二転三転とするホラーミステリー。

あっと驚くような展開と緻密な構成、じわじわ広がる緊張感。
生と死と、善であることと、悪であること。
様々な対比から、正しい方向を見失いがちになる。
物語の人物たちも、想像できない極限状態の中で、
色々なことを見失いがちになっていく。
ある一極から見れば、正しい行動をしてるともとれるけど、
違う一極から見れば、間違っているともとれる。
物語の終幕も、正しい終わり方とは思えない部分もある。
全てが曖昧で、曖昧ながらも強い説得力を持つ物語でもある。
個々の人物の思いは難しいが、
個々の人物が集まった集団としての流れは良くわかる気がする。

この物語のように、あるものは生き残り、あるものは淘汰される。
生物の食物連鎖のような物語のようにも思えた。


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2010年01月14日

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫) イニシエーション・ラブ

恋愛小説は苦手なんだけど、これは見事なミステリー。
もちろん恋愛小説としても読めるけど、
最後の2行を読むと恐怖感じるミステリーに早変わり。
読んでいく最中で感じていた違和感が、
はっきりとした回答となって返答されたことで、
やっぱりなという感じと、物語の恐ろしさが同時にやってくる。
答え合わせというわけだけでないが、
もう一度読みたくなるような話だった。

タイトルにもなっている、
イニシエーション・ラブ=通過儀礼
としての恋愛というのは印象に残る。
普通の切ない恋愛小説としても良くできたいたし、
というより、恋愛小説として面白かった。
でも、すごいところはそれだけで終わらせないところ。
恋愛はわからない。

それと、僕が静岡生まれなので、
静岡が舞台だったのがうれしかった。やっぱ静岡はいいな。
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2010年01月12日

『解決まではあと6人―5W1H殺人事件』 岡嶋二人

解決まではあと6人―5W1H殺人事件 (講談社文庫)解決まではあと6人―5W1H殺人事件

平林貴子という謎の女性が、興信所を訪れて奇妙な依頼をするというミステリー。
一応依頼は完遂されるけど、どうもそれがしっくりこない。
依頼内容は達成されているのに。
そうして章が終わったら、また平林貴子という女性が、
他の興信所を訪れて奇妙な依頼をするという風に話は続いていく。

この構成がすごく興味深くて面白い。
依頼はカメラの持ち主を探してほしいとか、
喫茶店の場所を探してほしいとか、
この本の大きな事件の殺人事件には、的を得ない依頼ばかりなだけに、
どうのように関係してくるのかを、章が進むごとに考えるのが楽しい。

全てが繋がってくる最後は、大きな驚き。
解決まではあと6人。
WHO? WHERE? WHY? HOW? WHEN? WHAT?と進む物語。
どこで皆さんは事件を解けるのだろうか。
僕は、最後まで読んでようやくというところ。
事件は解けなかったけど、章ごとの興信所の探偵のキャラも良いし、
最後まで引き込まれて読めて、とても楽しめた。


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『おかしな二人―岡嶋二人盛衰記』 井上夢人

おかしな二人―岡嶋二人盛衰記 (講談社文庫)おかしな二人―岡嶋二人盛衰記


作家岡嶋二人(井上夢人、徳山諄一)の繁栄と衰退を描いたエッセイ。
ド素人の二人が江戸川乱歩賞を狙い、コンビを組み小説を作っていく。
お互いの足りないものをお互いで埋めあう。
そして訪れるすれ違い、恋人のような夫婦のようなコンビは、
まさにおかしな二人。

この本は、岡嶋二人の片割れである井上さんの著作。
岡嶋二人は今はもうコンビを解消してしまった作家だ。
これは、井上さんの視点で描かれた岡嶋二人の物語。
岡嶋二人は両方とも男性なのだけど、
二人の歩みは、まるで恋人のよう。
出会い、共に楽しみ、やがて作家として繁栄、
そしてすれ違い、なんとか一緒にやっていこうと努力するけども、
終わってしまうこの二人の物語は、恋愛小説のよう。

岡嶋二人の、各作品の執筆背景もこと細かく書かれており、
これから岡嶋二人の作品を読む人には、
多少ネタバレになってしまうし、わからない部分も出てくるけど。
このおかしな二人は、単なるエッセイでなくて、
小説として、物語が上手く書かれていて十分に楽しめる。

井上さんにとって今や、架空といってもいい作家岡嶋二人への、
皮肉とも、未練とも、決別ともとれるような本だった。

おかしな二人=岡嶋二人

二人は、この本を読んだだけでも読者には、やっぱりわからない。
きっと、井上さんにもよくわからなかったんだと思う。
だから、おかしな二人というタイトルだったんじゃないだろうか。
友達のようで、恋人のようで、夫婦のようで、戦友だった。
もしかしたら、互いの利益のために共同していただけかもしれないし、
今となっては、岡嶋二人はもういないわけだから、それはわからない。
ただ、いい作品を作っていたというのは本当だと思う。
まだ、岡嶋二人の本を少ししか読んでないけれど、どれも魅力的だったから。

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2008年12月27日

『輪違屋糸里 上・下』 浅田次郎

輪違屋糸里 上 輪違屋糸里 下

浅田次郎で新撰組といえば、『壬生義士伝』が思い浮かぶ。
その作品では、これでもかという泣きの浅田を思い知らされた。
今回も新撰組が出てくるが、新撰組の周囲にいた女性の視点から描かれた、
男女の悲哀であり、時代の流れであり、生きるということの話。

様々な視点から描かれたこの物語は、感慨深い、
女性と男性との人生感のすれ違いや、
芸妓、商人、武士、百姓とそれぞれの立場からの
生きていくことへの一分みたいなものを感じられた。

三谷幸喜の新撰組大河ドラマでのセリフで印象深い、
誰よりも武士らしくありたいと願った、
武士よりも武士らしくといった言葉が脳裏に浮かぶ。
芸妓には、全てを捨てて芸のために生きるということを感じる。
商人には、店を守りぬくということを。
とにかく色々な立場があり、こうありたいと思う願いがあり、
それぞれの葛藤やしがらみがある。
そういうものを交えながら、男と女の関係が様々に語られている。

これは、僕が男だからだと思うけど、
どうしても男の気持ちの方へとばかり感情移入してしまう。
それぞれの人物が違った方向へと思いを馳せているが、
どれも強く分かる気がする。
恋慕おおいに結構だが、やはり男の生き様が目を見張る。
特に芹沢鴨への多くの視点から語れるその人間性は、
どれもこれもが違っているだけに、複雑でいて
本当の姿がどうだったのか気になるばかりだった。
だけど、単なる悪人だったと思えないと作者は語りたかったのだと思う。
ある者は、悪人だと語るが、ある者は真の武士だと語る。
歴史の闇はやはり深い。

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2008年12月02日

『そして扉は閉ざされた』 岡嶋二人

そして扉が閉ざされた (講談社文庫) そして扉が閉ざされた

この本の前に読んだ本は乾くるみさんの『リピート』
そして今回読んだ『そして扉は閉ざされた』には奇妙な符合が。
時系列的に『リピート』が後の作品なので、乾さんが狙ったのか、偶然なのか。
この両本、主人公の名前が「毛利」であり、ヒロインの名前が「鮎美」と、
まったく同じだった。

奇妙な偶然にこういうこともあるのかと驚いた。
偶然に毛利と鮎美の話を二回続けて読んだことになる。
こんなことは、初めてだ。

そこは置いておいて、本編の方は、
完全な密室に閉じ込められた、男女四人の物語だった。
ある事件を通じて繋がる四人が、その事件を回想していくというもの。
そして犯人はこの中にいるのではと疑いながらも、
力をあわせて、密室からの脱出を試みていく。
というたったそれだけの話。
事件のことはひたすらに回想だけで、
実際の舞台は扉が閉ざされた密室のみに終始されている。
回想では事件があるが、現在進行形ではまったく何もないのだが、
とんでもなくスリリング。
推理が加速していく様は、読んでいてページをめくる手が止まらなくなる。
惹き付けられるってこういうことなんだと思い知らされた。
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2008年12月01日

『リピート』 乾くるみ

リピート (文春文庫)   リピート

久しぶりに読んだ本がこの『リピート』
タイトル通りの、いわゆる繰り返しの人生を扱ったもの。
その過去に還るという設定を選んで読んだというところに、
僕の弱い心であったり願望が垣間見られるが、
問題はそういうところでなく、面白いかどうかということ。
SFだけど、ミステリーの比率が強く、最後までドキドキさせられた。

このリピートの過去に戻るというのは、
記憶を持ったまま、十ヶ月前の自分に戻るというものだった。
作中でも何度も言葉を目にするが、グリムウッドの『リプレイ』の要素が強い。
そしてリプレイした十人が次々と死んでいくその不審さは、
『そして誰もいなくなった』まあ、これはあらすじくらいしか知らないが。
リプレイ要素は、今回の舞台を整えるためくらいなもので、
作品は完全なミステリーだと思う。
SF王道のタイムトラベルを期待して買った僕としては、
勘違いして感もあるが、そんなこと気にならないくらい、
このミステリーに引き込まれ、
次々と起こり来る運命、あるいは人為的なものに驚き、
過去に戻る人の心に困惑、そして共感をした。

人生は一度きりだから、人生なのであって、
繰り返されるならば、もはやそれはゲームのようなものだと思った。
繰り返すことも人生なのかもしれないが、
この物語では、そんなことを思った。

解説で、様々な過去に戻る、やり直すというパターンの作品が挙げられていた。
自分が見たことものあるだけでも、
『リプレイ』『君といた未来のために〜I'll be back』
『サマー/タイム/トラベラー』『バタフライ・エフェクト』
『時をかける少女』『七回死んだ男』
ちょっと毛色が違うがゲームのリセットという特性を生かした
『弟切草』『トルネコの大冒険』
などと、古今東西の作品を解説から振り返ると、
『リピート』は、そういった以前の繰り返し作品のように、
代表的な繰り返し作品と、とられないかもしれないが、
繰り返しの作品を統括したエンターティメント作品の傑作だと思う。

関連タイムトラベル作品感想リンク
『リプレイ』ケン・グリムウッド
「君といた未来のために〜I'll be back」
『サマー/タイム/トラベラー』 新城カズマ
『サマー/タイム/トラベラー2』 新城カズマ
「バタフライ・エフェクト」
「バタフライ・エフェクト2」
『スキップ』 北村薫
『ターン』 北村薫
『リセット』 北村薫
『七回死んだ男』 西澤保彦
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2008年11月09日

『99%の誘拐』 岡嶋二人

99%の誘拐 (講談社文庫)  99%の誘拐

さっそうと行われる誘拐劇。
けっこう厚めの本だけど、スピード感があり、
余分な部分を削り、その誘拐劇をかろやかに書いているので、
劇中の誘拐方法、そして身代金の受け渡しのように、
あっという間に、テンポ良くページがめくらされた。

ある誘拐事件から時代を経て、新たに同じような誘拐事件が起きる。
犯人には、強烈な悪意は感じ取れなかった、むしろ悲哀が感じられた。
しかし、誘拐とは卑劣なものだと思う。
だけど、僕が犯人と同じ立場だったら、責めきれない。
僕が傍観者としてなら、その誘拐に軽蔑をするだろう。
でも被害者側だとしたら、責めきれない。
誘拐された人物の心境を思えば、やっぱり許せないが。

そんな事件を書き上げているが、僕が好きなところは、
物語の1章を務める、最初の誘拐事件。
スピーディーでスタイリッシュな2つ目の事件もいいが、
2つ目の事件を知りえた後でもう一度読み返すと、
また、面白いと言ったら不謹慎だけど、
物語の掴みであり核であり、全ての象徴のように思えた。

読み終えて、これでいいのだなと問われたら、
いいわけないと答えたいが、
これもある種の解答なんだと思う。
だけど、全てが間違っていると答えられなくもない。
とても複雑な気分になった話だった。

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2008年09月30日

『ロスト・ストーリー』 伊藤たかみ

ロスト・ストーリー (河出文庫) ロスト・ストーリー

身も蓋もなく言ってしまえば、村上春樹みたいな。
「失われた物語」を取り戻すとか、会話だとか、メタファー。
そこはかとなく物語から伝わる、
せつなさや儚さだという虚無感、喪失感。
そして、難解というより、なかなか言っていることが伝わりにくい。
よく考えないと本質が掴めないということが似ていた。
でも本質など掴めなくても、読書は楽しめるのでそれはそれで。

そういえば最近、弟が村上春樹の
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだと言っていた。
この物語の解説でも、その小説のことが言及されているし、
僕も、ロスト・ストーリーを読んでいると、
どうしてもその村上春樹の作品が、頭にちらついてくる。

物語としては、つまらなくはないし、
これからどうなるかなど、続きが気になり、読み進めやすい。
物語を捨てるだとか、取り戻すとか、かけらだとか、
あちらこちらに、妙に気にかかるモノが散らばっていて、
平坦なようで、でこぼこしたような色々あったような話だとも感じられた。
そして、様々なことに意味がある。
自分だけの意味を持つということを少し思ってもいいかなと思えた。



関連作品感想リンク
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
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2008年08月09日

『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人

メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)メドゥサ、鏡をごらん

以前読んだ『クラインの壷』の岡嶋二人というのは、
2人の作家の競作(クラインに限っては、ほとんど井上さんで書いたようだが)
ということなのだが、現在はコンビを解消している。
岡嶋二人の他の作品を読んでも良かったが、
タイトルに引かれて、井上夢人さんの作品を読んでみた。

さあ、どんなミステリーだと思って読んでみると、
なんだ、ホラー小説だったんだという感想。
というより、幻想小説。
まあ、幻想の意味が違っているのだけど。
その辺りは、読んでみればわかると思う。
この作品は、ネタバレしたら面白くないので。

タイトルに「メドゥサ」とあることから、
なんとなく事件の発端は想像できる。
被害者が石になってしまったというのが事のあらましだ。
正確には、自らコンクリート漬けになって自殺ということなのだが、
ここから物語は、あらゆる不可解なことへと連なっていく。
そして事件を紐解いていくわけなのだが、
あらゆる現象が、物語が続いていくごとにわからなくなってしまった。

アレがアレでソレで、こうなって、つまりはこういうこと?
でも、こんなことが起きてしまって、結局は?
とても面白かったのだけど、なんとも消化不良な感覚だった。
『クラインの壷』でも同じような印象を受けたけど、
こちらの方が、なんとも気色の悪い感覚。
結局は、何もわからないのだから。
読んでみないとわからないが、読んでみてもわからない。
少なくとも、僕はそう思った。
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2008年07月23日

『クラインの壷』 岡嶋二人

クラインの壷 (新潮文庫) クラインの壷

1989年に作られたのに、ゲームのバーチャル世界を描いた物語。
今でこそ、仮想世界なんて珍しくないんだけど、マトリックスとかね。
当時はファミコンかスーファミか。
そんな時代に思いついただけでもスゴイ。
ちなみに、僕のゲームでの仮想世界での思いでは、
デビルサマナーソウルハッカーズ。

設定だけでも見物だけど、物語がこれまた面白い。
そして、奇妙で不気味。
ラストは予想外ではなかったものの、
主人公に感情移入してしまったため、かなりの衝撃。
そこまで読み進めてしまうと、もう何が現実で何がバーチャルなのか、
その境目がわからない。
このラストから2つの解釈ができる。
その2つの解釈で、続編が2つできるほど。
ただ、これが作者の最後の作品ということもあり、
もう20年も前の作品なので、それは思うだけ無駄なこと。
SFで、ミステリで、サスペンス。
つまりは、奇妙な物語だった。
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2008年06月07日

『暗黒童話』 乙一

暗黒童話 (集英社文庫) 暗黒童話

読み終えたとき感じたのは、健気な少女の成長物語だということだった。
しかし、タイトルは暗黒童話。
読むには、それなりの覚悟が必要かもしれない。
 
奇妙で、不思議で、残虐で、なんとも不可解な話なんだけど、
とても切ない話だった。
それでも、成長物語と感じられ、救われた感じがしたのは、
ラストがとてもさわやかで、すがすがしかったからだ。でも、少し切ない。
そこに至るまで、ひねくれたかのような物語だったので、
こうもストレートに来られて、多少驚いたけど、
少年、少女の漫画のような王道的にも思えるラストで気持ち良かった。

とはいえ、残虐な描写が、僕には耐えられず、
かなりそういう部分は走り読みしてしまった。
ああ…ダメだ。これは無い。
と、思いながらも続きが気になってしまうのは、
良い文章を書くからだと思う。少なくとも僕にとっては。

片目を移植され、記憶を無くした元優等生の少女が、
移植された片目の映し出した、誰かの風景を追っていく物語。
自分探しなのか、ただ、記憶のない自分が持っていないもの。
誰しもが持っている過去を、他人のものだとしても追っているだけなのか。
何か、人の本能的なモノを感じられた。
過去を、思い出を誰しも必要としているんだと。
そして、それは自分を認めるために必要なんだろうなと。
少女は、記憶をなくし、以前の自分と変わってしまったことで、
他人の顔色ばかりを気にしていた。
でも、それより自分が自分を認めるということが、
何より大切だったんだろうなと、僕は思った。
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2008年03月20日

『空の中』 有川浩

空の中  空の中


空の中。
スケールでいえば、宇宙の方が大きい。
それに解明されていないという点でも深い。
空の世界を突き抜けて、人間は宇宙へ行った。
なんだけど、空にはロマンを感じる。
ラピュタであったり、神様の住む天界だったり、
宇宙を飛ぶより、空を飛びたい。
いつまで経っても僕は、空の世界に憧れているみたいだ。

この話は、モスラであり、ガメラであり、
ETであり、のび太の恐竜であり、寄生獣。
つまりは、SFで、人間と他の生物との交流。
ついでに、自衛隊の話で、少年少女の話でもある。

子供の頃から、SFな考えを思い浮かべてきたけど、
空から魚だったり、蛙は降ってきても、未知の生物はやってこない。
ラピュタも浮いてはいない。
そんなこんなしてる間に大人になってしまった。
僕のSFな考え方は、多くのものがテレビとか雑誌に影響されていて、
そういうことを考えていた人が、いたからこそのもの。
『空の中』も御伽噺のような話なんだけど、
心を掴まれるのは、今までたくさんの御伽噺に、
魅了されていたからだと思う。

これからも、心を捕まれるような御伽噺が、出てきてくれたら、
これからの子供たちも、どんどん謎がなくなる世界だとしても、
不思議なことを空想できるのかな。
そして、大人たちも現実離れした御伽噺を楽しめると思う。
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2008年03月12日

『図書館革命』 有川浩

図書館革命  図書館革命


図書館戦争シリーズ最終巻。
エンターテイメントしまくってくれて、
最後の最後まで、突っ走ってくれた。

ラストなのでシリアスになってきたけど、
ラブコメ要素も無くならず。
なんだか、微笑ましい。

図書館の自由、表現の自由、本当に難しい。
そこで、自由のためにという戦い。
作者が良化委員側の言い分を、あえて書かなかったと言っているが、
その分、図書館側に感情移入できた。
本来なら、そちらの監察側の主張も必須だとは思う。
そして、そういう意見のぶつかり合いが難しいだと思う。
でも、そうしたら悩んでしまう、どうしても。
この突っ走る主人公には、本当に好きなもの、大切に思うことのためにに、
難しいことを取っ払って、突っ走ってもらいたいものなので、
こういうのも有りだと思う。

現在は、書籍やテレビなどの規制が厳しくなっている。
インターネットでは多くの人の思想が現れかなり自由。
だけど、そういうところでの取締りや禁止も見られる。
もしかするとこれから、表現に関する規制が、
さらに厳しくなるかもしれない。
そういった時代に、図書館という場所が、
自由を守るための場であって欲しい。

時代は変わる、憲法も変わりつつある傾向が見える。
でも、図書館戦争シリーズで必ず出る、図書館の自由に関する宣言。
いつか、様々な法が変わり、図書館が革命するようなことがあっても、
自由を守るための、場であって欲しいと思った。

だけど、この最終巻を読んで一番感じたのは、
とにかく、主人公の活躍っぷりで、
作者書いてて、楽しんでるだろうなということ。
アニメ化も決まっていることだし、
シリーズは終わったけど、まだ楽しめそう。
posted by kakasi at 00:58 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』 乙一(著), 荒木飛呂彦 (イラスト)

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another dayThe Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

初めてジャンプで読んだジョジョは4部だった。
猫草と吉良吉影の攻防だった。
その当時、僕は吉良を主人公だと思っていたのだと思う。
だけど、吉良吉影は4部のボスキャラのようなものだった。
そして、主人公達と吉良の最終決戦へと流れた。
その展開は、幼い僕には衝撃で、
そんな思いもあるからか、ジョジョでは4部が一番好きな話になる。

この小説は、そんな漫画『ジョジョの奇妙な冒険』
第4部のノベライズ版。
漫画の作者は荒木飛呂彦。
アメトークでも、ジョジョの奇妙な芸人という企画が行われるなど、
熱狂的なファンを持つ作品だ。
この漫画を、同じジャンプ主催の小説大賞出身、
乙一が小説に仕立て上げた。

読んでみると、作者がジョジョ大好きなことが伝わってくる。
細かく凝った描写とか台詞とかが、妙にジョジョっぽくて、
二次創作ならではの、わかる人にはわかる面白みがある。
パンを食った枚数とか、鉄塔で暮らす人物とか。
そして、原作を壊さないようにと苦心したことがわかる展開。
そんなジョジョの要素満載ながら、
過去僕も読んだことがあるが、作者の小説の雰囲気も見事に出している。
ジョジョも乙一も両方好きな人にはたまらない。
原作と自分の作風をミックスさせる。
そこに、痺れる、憧れる!

でも、両方を知っているだけに、どっち付かずな感じも否めない。
これが、ネットに落ちている単純な二次創作だったら、
絶賛されているだろう。
でも、これは1500円という定価で売り出されている、
公式なジョジョのノベライズ、二次創作である。
ジョジョファンの多くの人は買っただろう。
僕もその一人であるし、ものすごい期待を持っただろう。
だから、けっこう不満という意見も多い。

でも、僕は満足だ。
今は、岸辺露伴の短編でしか読めない、
4部の先の話が読めたと思っているから。
荒木飛呂彦の作った作品ではないけど、
確かにジョジョの奇妙な冒険を感じられたので。
杜王町に宿る黄金の精神を。
何かを、大切な事を守るための心を。

posted by kakasi at 18:06 | Comment(4) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

『ピーターパン・エンドロール』 日日日

ピーターパン・エンドロールピーターパン・エンドロール

この前ブックオフで、文庫本2冊で500円セールをやっていた。
6冊買って、1500円。
普段の値段と比べると1000円以上浮いて、ご機嫌なkakasiです。

この本もそのセールスの時に買った本。
他の5冊は、前々から興味があった本だったけど、
これだけは、まったく知らない本。
いわゆるタイトル買い。

小さな、小さな世界の物語だった。
でも、そんな開かれていない小さな世界こそ、
ほっとする世界だったりする。
子供の頃の目線の世界、ネバーランド。

だけど、目をつぶってばかりではいられない。
目を開いて、世界の広さを知らないといけない。
大人にならなければいかない。
自分の知らないことを知ることで、
知りたくもなかったことを知るかもしれない。

あるそのことで、ヒーローのピーターパンでさえも、
怪物に変貌してしまう。
そんな変化もあることだろう。

ピーターパン・シンドロームではなく、エンドロール。
それは、大人になること。
モラトリアムの終り。
楽しかった、居心地の良かった世界が過去形になること。
それでも人生は続いていく。
悲しく、後悔することの連続の中でも、生きていくしかない。
だけど、人間ってものは生きていくだけの力を、
持っているんだな、これが。
posted by kakasi at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月30日

『塩の街』 有川 浩

塩の街 塩の街


昔に、同作者のデビュー作として
電撃文庫で出されていたものの、増改訂版でハードカバー。
文庫版は読んでいないので、
よくわからないが、リメイクみたいなもの?
その文庫に関しては、本屋のバイトしてたころ、
仕入れてみたのに、他のパートさんに、
あっさり返品されてしまったという、過去のあるkakasiです。

塩の街とは、なんとファンタジーな香りの漂う。
電撃文庫らしい、キャッチーで魅かれるタイトル。
物語の大筋も、塩味の効いた、ピリっとする物語。
でも、甘いラブストーリーでもあるという甘辛さ。

僕としては、ラブストーリもいいけれど、人との出会いが印象的。
その場限りの出会いも、ずっと関係が続く出会いも、
それぞれの出会いが、人の心に強く残っている。
人間が、塩の結晶に変わってしまう「塩害」に見舞われる、
人が簡単に亡くなってしまう世界だからこそ、
小さな出会いが、人との関わりが強く心に残った。

そして、出会いによる成長。
悲惨な世の中でも、強い意志を持つということ。
人を愛するということ。
笑い合えているということ。
幾多の困難は、人を強く成長させていく。
できれば、困難なんてないほうが楽に暮らせていいのだけど、
そう言ってばかりもいられないなぁと、最近よく思う。
でも、平和が一番です。
posted by kakasi at 20:23 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

『図書館危機』 有川浩

図書館危機  図書館危機

一言、「あま〜い!」
今まで、端々からそんなところを覗かせてきたが、
まあ、なんとか話がおもしろかったので着いてきたけど、
今回のノリには、なかなかについていくことが難しかった。
でも、恋する乙女だからしかたがない。

お話でも現実でも僕は、こういう甘い恋の話は苦手で、
以前、女の子の家に行って、女性3vs自分に追い込まれた時に、
甘い恋話と、生々しい恋の現実で、
おろおろなことになったkakasiには、きつい。
でも、いい年なのでさらっと受け流す器量が欲しい。

そんな甘い雰囲気もありつつ、シリアスモードも高まってきていた。
今までは、戦争をしつつも、
明るい主人公達だからこそ、少し楽観視していた。
でも、きれいごとばかりじゃ上手くいかない。
そんな風にも感じるシリアスな話でもあった。

そしてシリーズも3作目になって、話が佳境になってきた。
登場人物にも、変化が生まれ始めてきた。成長してきた。
次の巻でラストらしい。
どうなってしまうのか。
気長に待ってます。
posted by kakasi at 20:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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