2008年03月15日

『インシテミル』 米澤穂信

インシテミル  インシテミル

ポップな表紙から、軽めで若者向けのミステリーを思い浮かべるも、
想像以上に本格的な行動心理学的実験であり、ミステリー。
読んでみると、古典ミステリー+αで、帯に書いてあるように
私たちのミステリー
といえるような、新しいミステリーだった。

時給1120百円という怪しげな求人情報。
お金、興味本位など、そのバイトに様々な思惑で集まった12人。
バイト内容は、ある場所にある条件化で、24時間拘束され、
その様子を全て監視されながら生活するというもの。
さらに、その場所では刑法が適応されず、
外部とは、完全にシャットアウトされる、
いわゆるクローズドサークルもの。
そんな状況化で、殺人を犯したもの、殺人を暴いたものなどには、
金額のボーナスがされる。

心理的に追い込まれた人間の苦悩や葛藤。
そして、ついには起こってしまう殺人事件。

驚いたのは、主人公の豹変っぷり。
当初、頼りなかったというか楽観的すぎて大丈夫かと心配だったが、
こうも変わるとは。
もう一つおまけに驚いたのは、後半での展開。
こういうケースもあるという。

普段ミステリーの謎解きは、あまり考えず物語に没頭してしまう僕でも、
ついつい考え込んでしまうくらい、飲み込まれた。
それに1日で読んでしまうほど、物語に”イン”シテマシタ。
ついでに、インシテミル=incite millと書くよう。
殴りあいとか、施設・機関などを刺激する意味があるとか、ないとか。
英語はよくわからないが、色々意味がありそうだ。


posted by kakasi at 12:16 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 「米澤穂信」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。TBさせていただきました。
この作品をまとめますと、上手い話にはついていってはいけないという事ですよね^^;
主人公の変わりようは驚いてしまいました。
でも、好きです。こういう展開。
面白かったですね。
いい終わり方だったと思います。


話は変わりますが、
もうすぐ社会人になるんですね^^
2人で就職活動の話をしていた事が懐かしく感じます。
まだ仕事慣れしていない私が言うのもなんですが、社会人になる事に不安もあると思いますが、負けないでくださいね。
Posted by 苗坊 at 2008年03月19日 23:51
苗坊さんこんばんは。
TBは送れなかったので、コメントだけにしました。
いざという時に輝くのは、名探偵の必須条件ですね^^

仕事は、不安ですけど、がんばる以外、他ないですからね〜 今の時点で。
苗坊さんの、仕事のことを書いている記事も読んでますよ。
僕は何もしてないんで、口に出すのもおこがましいと思い、コメントはしてなかったですが、参考にしたいです。
Posted by kakasi at 2008年03月20日 00:25
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インシテミル 米澤穂信
Excerpt: インシテミル 結城理久彦はしがない貧乏学生。 もてるために車がほしいと思っており、アルバイト雑誌を開いていた。 そこに飛び込んできたのは時給1120百円というありえない金額のアルバイト。 とあ..
Weblog: 苗坊の読書日記
Tracked: 2008-03-19 23:47

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