2005年07月24日

だから、私は死んでしまいたい

『海を飛ぶ夢』 ラモン・サンペドロ


海を飛ぶ夢 海を飛ぶ夢


ミリオンダラーベイビーの記事への
トラック・バックをしてもらったサイトから知った映画。
映画を見たかったんだけど、近くで上映してないので、原作を読んで見た。
一週間くらい前にだけど… 感想ブログに書くの忘れてた。


尊厳死(安楽死)という難しい問題に取り組んでいた、
作者の実体験を書いた手記的な本。
自分の尊厳のためにも、自分は死んでしまいたい。
そして、ラモンさんは実際に死を選んだ。


やっぱり本人が実際なってみないと、わからないことがある。
四肢の自由が無くなり、生きていくこと自体が地獄だと言うラモンさん。
しかし、そんな気持ちを周りがわかるはずもない。
当たり前のことだ、だって他人のことだから。
それに、社会的な立場だってある。
ラモンさんの、安楽死を手助けすることは、
人の自殺を手助けするような行為だと非難されるということでもある。


ラモンさんの思いは海をも越え、この日本にまで来た。
映画や翻訳本で、多くの人がこれからも見ることになるかもしれない。
なまじ医学が発達した今だからこそ、
安易に死ぬことができず地獄を見るのかもしれない。
周りの人からすれば、それは喜ばしいことだけど、
本人はどう思うのだろう?
今もどこかで、自分の尊厳のため戦っている人がいるのかもしれない。

posted by kakasi at 02:12 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは^^
私は映画を観たので、そちらをTBさせていただきました。
難しい問題ですよね。「死にたい」と思っている人を死なせてあげることが、果たして良いことなのか。
私は福祉を専攻していて、尊厳死を求める人の映像とか見たことがあるんですよ。
ずっと尊厳死を求めていた人が、叶わず亡くなってしまったんですね。
「この死に方は、私の求めた死に方ではなかった。」って言って亡くなったんです。
その言葉は、ずっと看病を続けていた家族にとっては、辛い言葉じゃないのかなぁって思うんですよね。もちろん本人も。
本人の立場、家族の立場を考えると、何とも悲しい問題ですよね。
Posted by 苗坊 at 2006年09月05日 12:47
苗坊さん、こんばんは。
僕もゼミでは、こういう答えが見つからないことをよくディスカッションします。
去年はよく障害者関係のことを扱いました。
みんなそれぞれ考え方が違いました。色々な捕らえ方がありました。だから、簡単にいかない問題なのでしょうね。
生きつづけさせる事が大切か、楽に死なせてあげることが大切か。
こういう映像とか本とか読むと、いかに自分が良い環境でいるか実感します。
余談かもしれませんが、こういう話ですと、僕は漫画のBJのブラックジャックとDrキリコのことをよく思い出しますよ。
Posted by kakasi at 2006年09月06日 00:05
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海を飛ぶ夢
Excerpt: 海を飛ぶ夢監督:アレハンドロ・アメナーバル出演:ハビエル・バルデム , ベレン・ルエダ , ロラ・ドゥエニャス , マベル・リベラStory..
Weblog: 苗坊の読書日記
Tracked: 2006-09-05 12:41

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