2007年08月09日

『酸素は鏡に映らない』  上遠野 浩平

酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND)

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」
ミステリーランドシリーズ。
これは、子どもだった僕のためのと、思えるような作品だった。

もちろん、少年少女のための本でもあると思うが、
時折入ってくる、特撮ヒーロー物のこととが一つ。
もう一つは、この本は、少年の頃読んでいた(今も読んでいるけど)
ブギーポップシリーズでもあるということ。
ブギーポップは出ないけど……
細かい内容や、人物は忘れかけているが、
ああ〜、いたなこの人とか、
オキシジェンがいい役だなとか思いながら読み進めた。
物語で、酸素は触媒と言っていたように、
主人公の少年のための触媒みたいなキャラだった。

書いていることといえば、いつもと変わらないけど、
不思議ではあるが、そんなに複雑な内容ではないことが、
作者の気遣いかなと思った。

そして、読んでいて感じるのは、
この作者は伝えたいことを持っているということだった。
生き方であったり、世界のことだったり。
論文やエッセイにしてみても面白いと思うけど、
たぶん小説というものが好きなんだと思う。
ブギーポップのシリーズでも、そんなような言葉があったことだし。

少年の活躍、ヒーローの存在、謎解き、出会いと別れ。
舞台は、いつの時期とかはっきりしないけど、
ひと夏の冒険といえるような、
この時期に読むのもいいなと思える本だった。
とはいえ、なにせ難しいことを言っていて、
ポカーンとするような場面があって、謎めいている。
読み手として、そういう部分を考えて、疑ったり、信じたり、
なんとなくでも感じ取ったりするようなところは、
大人だろうが、子どもだろうが、変わらないんだろうなと思った。






posted by kakasi at 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「か行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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