2005年07月11日

『箱のなかのユダヤ人』トマス・モラン

箱のなかのユダヤ人 箱のなかのユダヤ人


タイトルから想像できるよう第二次世界大戦のなかの、
ナチス・ドイツの、ユダヤ人迫害が、背景にある。
この小説は、一人の少年の視点から語られる
戦争時の少年の日常が語られている。
命の恩人であるユダヤ人を、
自分の納屋の幅1m、高さ3mの箱にかくまいながら、
2年間の少年の生活が語られる。

幼馴染の目が見えない少女ジギが、キーパーソンか。
少年は、13歳〜15歳までこの小説内で成長していく。

最初しばらく読んだら、名作の雰囲気がしたが、ちょっと期待と違った。
おもしろいが、さほど戦争が関係ない。
あるとすれば、ユダヤ人を隠さないといけない状況のためくらいか。
それと、ラストの部分に少し。

それほど、激しい描写は無いが、
作者はロリコンか?と思わせる描写が多いのも気になる。
でも13歳〜15歳といえば、こんなものか?

読んだところ、ユダヤ人の存在が、
主人公の「僕」に影響を与えたかは、わからない。
そんなに、ユダヤ人の存在が大きくないように思える。
幼馴染のジギの方が全然大きい気がしないでもない。
少年が大人になった時、ユダヤ人との2年間が、
大きなものになるかもしれないが、
それは、また別の話なんだろう。

最後の章の感想は、その章のタイトル通り「人生なんてこんなもの」
人生なんて、どう転ぶかわからない。
箱のなかで暮らすことになるかもしれないし、
目が見えなくなるかもしれない。
村から出て行かなければいけないかもしれない、
足が無くなるかもしれない。
可能性なんて、いくらでもある。
戦争だって起きるかも、
テロもあるかも、何が起きてもおかしくないんだ。
その中で、どう生きていくか、これが問題なのだろう。


posted by kakasi at 09:56 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「海外」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
こちらからもTBさせて下さいね。
個人的にはジギの存在が好きでした。
閉塞感のある舞台で物凄く自由にしている感じがして。
かなり行きすぎな行動に出てしまうけど、
出来る範囲でオシャレに気を使っていたり
アンバランスなりに魅力的でした。

それにしても、この作品は好き嫌いがハッキリ出ると思います。
ナチスの話だと思って読み始めるて
「違うじゃん」と思う人も多いんじゃないかな?
Posted by MinMin at 2006年11月08日 10:53
MinMin1さん、こんにちは!

好き嫌いがでるでしょうけど、僕は好きですよ。
好きというより、嫌いになれないと言ったところでしょうか。

僕もナチスの話だと思ってましたが、すぐ違うなコレって思いました。
Posted by kakasi at 2006年11月09日 11:09
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『箱のなかのユダヤ人』 by トマス・モラン
Excerpt: 箱のなかのユダヤ人作者: トマス モラン出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2002/10メディア: 文庫 第二次世界大戦後期。 主人公ニキの父親は、ニキの命の恩人であるユダヤ人医..
Weblog: MinMin日和♪
Tracked: 2006-11-08 10:26

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