2005年05月11日

『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 博士の愛した数式


80分までしか記憶を持てなくなってしまった博士と、
家政婦とその息子の記録。

博士が愛していたのは、数字。
数字は崇高で、何にも替えられないもの。
家政婦と息子にとっては、博士と過ごした時間が何より大切なもの。
僕には、ルートと呼ばれる息子の優しさがこの小説を支えていると思う。
この子の優しさと純粋さが、母と博士を救っている。
大人になっても変わらない心を持つ姿にラストは涙してしまった。
特別なことは無いが、時間はゆったり進んでいく。
博士は記憶をすぐなくすが、その信頼は深まっていく。
その関係は強いものだ、
まるで220と284の友愛数のよう。
そして、彼らの友情は硬く、完全なものへとなっていく。
それは、触れたら崩れそうで、
今にも消えてしまいそうだが、完全なもの絶対なもの。
江夏が身に着けていた背番号28、絶対と呼べる数字のようなものだ。

とっても読みやすい本なので、もっとみんなに読んで欲しい。
数式とあって難しそうと思うかもしれないが、そんなことない。
表紙のイラストのよう、暖かいお話です。

映画化するようですね。博士は寺尾聰、家政婦さんは、深津絵里。
まだまだ公開は先のようだけど、楽しみ。
吉岡秀隆は誰役だろ?ルート君の父役?それだと、ちょい役だな。
posted by kakasi at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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小川洋子【博士の愛した数式】
Excerpt: うーん。 なんという静謐(せいひつ)な世界だろうか。 すべてが美しい。この小説に登場する人々すべてが優しい。 こんなに美しくて優しくて、いいのだろうか? 現実感ってものが乏し..
Weblog: ぱんどら日記
Tracked: 2006-04-21 15:59
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