2013年02月14日

『満天の星と青い空』 西森博之

満天の星と青い空 [単行本] / 西森 博之 (著); 小学館 (刊) 満天の星と青い空

引越し先が光タイプもADSLもマンションタイプもネットが繋がってないため、
Pcket Wifiを使ってますが、遅いしすぐ回線繋がらなくなるなぁ。
LTEだけど、電波悪いからほとんど3Gになるし。県庁所在地なのに……
まあ、持ち運びできてネット繋げられるのは便利なのでいいですか。
文明が発達してますねぇ。電子機械は。

で、今回の作者は最新とか最先端とは正反対のような、
悪く言えば古くさい、地味な作風なのだけど
じっくり丁寧に作品を作っているので、絶対面白くなると
安定して僕にとって面白いものを提供してくれる作家さん。
『今日から俺は!!』『天使な小生意気』『道士郎でござる』
『お茶にごす。』『鋼鉄の華っ柱』どれも好きだなぁ。
それは漫画でなのだけど、今回はなんと初小説。

突如落ちてきた隕石のせいで、地球上の金属が短時間で腐食し、
世界の文明が崩壊し、大混乱が起きているという終末の日本を舞台に
修学旅行に出ていた主人公たちは、故郷の東京に帰れなくなってしまったが、
サイバイバルしながら、故郷を目指すという少年少女の漂流記といった内容は、
それだけでドキドキさせてくれるが、
僕がこの作者を好きなのは、なんといってもキャラクターの心理描写の描きかた。

不良キャラから、真面目キャラから、取り柄のない地味なキャラ
腹黒いやつに、お調子者、そんな奴らを見るだけでも面白いが
それぞれの、人物を丁寧に心理描写を描いてくるから
より一層キャラクターに愛着を持てる。
『天使な小生意気』の小林の最後の対決シーンの

『もう一度立てる力があって良かった 強くなって良かった』

とか『道士郎でござる』の神野と前島がヤクザにボコボコにされてる時に
道士郎が助けに来た時の、神野と前島のからみとかさ。

『今日はオメーのスーパーマンになりそこねた』

からの圧倒的な力でヤクザを叩きのした道士郎をみて

『オレは、アレになるぜ 無理とかなんとかゆーんじゃねーぞ』

とかさ、すっごい好き。
でも一番は、普通の人が、それまでの普通から一歩飛び出して
ガムシャラに腹をくくり行動するとこが好き。

と話がそれてしまった。上の漫画の2例は、サブキャラの例を出した。
この作者は主人公の周りを引き立てるのが上手いのだけど、
今回の話は主人公が、思う存分に目立っている。
正確には主人公とヒロインだけども。

冷徹で空虚で超人の主人公の男がそれと正反対のヒロインとの出会いから
サバイバルを通じて、自分の知り得なかった価値観に触れて
徐々に変わっていくボーイミーツガールなジュブナイルファンタジー。
ここまで行けば、ぶっ飛んだ内容なわけだなのだけど
英雄譚なんかではなく、あくまで人が生きていく日常を描いているため
地に足をつけたような、ファンには納得の西森ワールドが心地よく、
時にバイオレンス、時にほのぼの、時にコメディ。
漫画の描写が頭に浮かんでくるような話だった。
posted by kakasi at 03:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「な行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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