2006年12月30日

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女

愉快痛快、抱腹絶倒、なんだか不思議な恋愛小説、
現実と妄想を爆走、ロマンチック・エンジンフル稼働!
とでも語りましょうか。
いや〜純粋におもしろかった!
同作者の『きつねのはなし』のような世界観も好きだけど、
こんなドリームワールドも大歓迎だ。

物語自体も、それはそれは見事なものでおもしろかったけど
主人公の男がおもしろすぎる。
なんだ、コイツは。
いや、彼に言わせれば主役は「黒髪の乙女」なんだろう。
路傍の石ころで、万年床だと自ら語る男だが、
いやはや、なんという御都合主義。
一歩間違えば、たんなる恋愛ジャンキーのストーカーまがいなのだが、
彼に溢れんばかりの拍手と声援を称えたい。

簡単に物語を語れば、この男が黒髪の乙女に恋をして
なんとか彼女の気を惹こうとやっきになる話。
だけど、彼女はまったくそんな気持ちなどわかるはずもなく
我が道を行くというような、愛されるべき天然キャラ。

男なら彼の気持ちはわからないわけではない。
四章での彼の想いは、僕には痛いほどわかる。
恋愛感情って、ホントによくわからなくなる。
気持ちはすれ違うし、一方通行だったりするし
時に、この気持ちが本当なのかさえわからなくなる。
だけど、やっぱりこの人が好きだって、確信する、理屈なんかない。
そんな瞬間、瞬間の、彼の愛へ向かっての冒険譚。
お見事ととでも言っておきましょう。

PS
この話の四章が、風邪を引くとう話だからかどうか
今日は、朝起きて大掃除でもしようかと考えていたけど
起きてみたら、体がだるく微熱ですが、風邪を引いてしまった。
ああ、「ひとりある身はなんとせう!」
posted by kakasi at 14:31 | Comment(8) | TrackBack(6) | 読書 「森見登美彦」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この物語の男子はそりゃあ切ないですよねーー。確かに4章を読んでいると風邪ひきそうになりました。そのぐらいパワーのある小説でしたね♪
Posted by やぎっちょ at 2007年01月16日 20:39
やぎっちょさん、こんにちは。
パワーありますよね。
物語も、登場人物たちも。
夢中になれる本でしたよ。
Posted by kakasi at 2007年01月17日 11:17
はじめまして、やぎっちょさんのところからやってまいりました!!
「きつねのはなし」もよかったですけど
個人的には俄然こちらのが好きです(笑)
もうニヤニヤしちゃうし、言い回しも
話の引き込み方も上手いしで
森見さんのファンになってしましました。
ジャストタイミングでお風邪を召されたようですが
大丈夫ですか??寒いのでご自愛ください。
Posted by 弥勒 at 2007年01月18日 00:10
弥勒さん、こちらこそはじめまして。
風邪は、去年のことなので、今ではすっかり夜の街でも平気で酒を飲み歩きできるほど回復しました。
それにしても、おもしろい話ですよね。
森見さん、最高です。
森見さんのやっている、ブログも毎回おもしろいですし、得意なんですかね、こういうお話。
Posted by kakasi at 2007年01月18日 16:33
こんにちは。
昨日はコメント、TBありがとうございました。
本日もうかがわせていただきました。
面白くって可愛い心暖まるお話でした。
個性的な人々、愉快な出来事、遊び心がいっぱいでしたね。
「なむなむ!}がマイブームになりそうです(笑)。
Posted by 藍色 at 2007年04月05日 15:59
藍色さん、こんばんはです。
遊び心ほんとにいっぱいですよね。
読んでいて、作者も楽しんで書いてるだろうなって感じられました。

「なむなむ」は、くせになる言葉ですよね。
ついでに、おともだちパンチなんかも好きです。
Posted by kakasi at 2007年04月06日 01:07
こんばんわ。TBさせていただきました。
ようやく読み終えました。
待ちました〜^^
面白かったですね。
森見さんの文体で恋愛小説というのがまたいいです。
「なむなむ」って小さいころ拝む時に言ってました。
懐かしさを感じましたね。
Posted by 苗坊 at 2008年03月23日 20:37
苗坊さんこんばんは、なむなむ。

作者が楽しんでるようにも、
大真面目に書いてるようにも見えて、
不思議な面白さでした。
読んだことのない恋愛小説で、
とても面白かったです。
Posted by kakasi at 2008年03月24日 21:04
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