2006年01月07日

『疾走』 重松清

疾走 上疾走 下 疾走


言葉がなければ、傷つかないかもしれない。
言葉がなくても、寄り添うことはできる。
この小説は、読んでるだけで、辛くなる言葉が、たくさんつづられている。
聖書の言葉でさえ、救いのない言葉に思えてくる。
押し寄せてくる言葉の波に、潰されそうになる。
ナイフのような鋭い言葉に、切り刻まれている気がする。
誰か一緒に生きてください―――。

疾走続ける少年を語り部が、見守り続けている。
一人でいい、一人はいやだ、独りじゃない。

やがて、少年は疾走をやめる。
だけどどこかで、誰かが疾走を続けいる。
酷く悲しくて、酷く救いがなくて、とても優しくて・・・
人は、みんな弱いから、誰かと繋がっていたくて、
みんな、病んでるんだよね。
そんな弱い人間だった、少年の軌跡。
posted by kakasi at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「さ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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