2008年10月13日

『タイムスリップ森鴎外』鯨 統一郎

タイムスリップ森鴎外 (講談社文庫) タイムスリップ森鴎外

森鴎外がタイムスリップして現代へと!?
森鴎外といったら、高瀬舟と舞姫の2作しか知らなくて、
医療と文学の人というイメージ。
現代に溶け込む鴎外がそんなイメージを改変させる。
多くの文学作品の作者やタイトルが出てきて、
ミステリーも交じり合う、文と学の物語だった。

なにごともノリと適応力と言わんばかりに、
現代に馴染んでいく鴎外が、見ていて面白かった。
この作者の作品は2作しか読んだことがないけど、
あっと驚く、とんでもミステリーを仕掛けてくれるので、
今回のタイムスリップした文豪を交えて、
独自に解釈する推理は面白かった。
まあ、絶対こんなことはありえなかっただろうけど、
一種のパラレルワールドとする考え方は、
この作者の小説を書く姿勢と通じるものだと思う。
何度も言うが、まだ2作しか読んでないけど。これで3作目だけど。
そして独自の解釈による、新たなパラレルワールドでの文学史の新たなページは、
とてもロマンに溢れたモノで、ここまで持ってきたかったんだろうなと思った。
文章力はキープ力。カタルシスはゴール力。
文と学の物語。
ここはパラダイス。誰でも本を読んでいる素敵な場所。
posted by kakasi at 00:49 | Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 作家別 「か行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。TBさせていただきました。
この作品は面白かったですね〜^^
森鴎外がだんだん現代の生活に慣れていくのが面白くて。
そして殺人事件の真相もまた面白い!
鯨さんの解釈は歴史も御伽噺も斬新で説得力があります。
ロマンですね^^その言葉が似合います。

最近、「タイムスリップ明治維新」を読み終えました。
こちらも面白かったですよ^^
Posted by 苗坊 at 2008年10月13日 08:45
どうも苗坊さん。
面白かったですよね〜
久しぶりに一気に読みきってしまいました。
歴史ものの謎などは、本当のことがはっきりしていないから、
ifが斬新でも、そういうケースもあるのかなと思えてしまうのが好きです。

明治維新も、購入予定です。
Posted by kakasi at 2008年10月14日 23:27
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タイムスリップ森鴎外 鯨統一郎
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Weblog: 苗坊の読書日記
Tracked: 2008-10-13 08:41

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