2008年08月09日

『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人

メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)メドゥサ、鏡をごらん

以前読んだ『クラインの壷』の岡嶋二人というのは、
2人の作家の競作(クラインに限っては、ほとんど井上さんで書いたようだが)
ということなのだが、現在はコンビを解消している。
岡嶋二人の他の作品を読んでも良かったが、
タイトルに引かれて、井上夢人さんの作品を読んでみた。

さあ、どんなミステリーだと思って読んでみると、
なんだ、ホラー小説だったんだという感想。
というより、幻想小説。
まあ、幻想の意味が違っているのだけど。
その辺りは、読んでみればわかると思う。
この作品は、ネタバレしたら面白くないので。

タイトルに「メドゥサ」とあることから、
なんとなく事件の発端は想像できる。
被害者が石になってしまったというのが事のあらましだ。
正確には、自らコンクリート漬けになって自殺ということなのだが、
ここから物語は、あらゆる不可解なことへと連なっていく。
そして事件を紐解いていくわけなのだが、
あらゆる現象が、物語が続いていくごとにわからなくなってしまった。

アレがアレでソレで、こうなって、つまりはこういうこと?
でも、こんなことが起きてしまって、結局は?
とても面白かったのだけど、なんとも消化不良な感覚だった。
『クラインの壷』でも同じような印象を受けたけど、
こちらの方が、なんとも気色の悪い感覚。
結局は、何もわからないのだから。
読んでみないとわからないが、読んでみてもわからない。
少なくとも、僕はそう思った。
posted by kakasi at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「あ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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