2008年06月11日

『東京奇譚集』 村上春樹

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26) 東京奇譚集

久しぶりの村上春樹作品。
自分がタイトルから期待していたような、摩訶不思議な話ではなかったが、
不思議であり、偶然が連なるような話だった。

「偶然の旅人」
「ハナレイ・ベイ」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「品川猿」

という5つの短編からなっている。
好きなのは、「日々移動する腎臓のかたちをした石」かな。
自分の運命の相手と出会うっていうのは、
必然のような偶然のような、惹かれあうことは、
日々移動する心のようにも思えた。腎臓の意味はわかりません。
この辺りまで読むと、もはや、東京関係ない気もしないでもないが、
僕は東京人ではないので、東京を舞台にする必要というか、
タイトルに東京を付けた理由がわからないが、
東京という日本の象徴で、多くの人が生きている地ということで、
偶然の連鎖が起きやすいのかなぁ。

5つとも意味がわからないようなことが多いけど、
偶然なんて、意味のないようなことが多い。
小説は意味を持たせることが普通なんだろうが、
日々の日常は、意味なんて持たない出来事ばかりだと思う。
ただ、それに意味を持たせるかどうかは、その人しだいなんだろう。
通り過ぎていくか、胸に留めるか。

意味が有りそうで、無さそうな、村上さんお得意なメタファーなような。
理解するというより、感じる物語なのかなと思った。



posted by kakasi at 10:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「ま行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「東京奇譚集」面白いかったですね。
表紙の猿の絵もよろしく{゚ω゚}エノザル
Posted by eno at 2008年06月12日 20:01
enoさん、コメントありがとうございます。

もしかして表紙を書いたお方ですか?
絵が味わい深くて好きです。
Posted by kakasi at 2008年06月14日 19:34
東京奇譚集、本当におもしろかったです。
僕は「どこであれそれが見つかりそうな場所で」の、おじいさんの「ぼんやりする…考え事をする…」のことを言う場面が印象的です。
村上的というか、本当にメタファーで考える小説ですね〜。
Posted by popcat at 2008年09月06日 18:37
popcatさん、コメントありがとうございます。
コメント遅くなってすいません……
村上さんの小説は、考えることばかりですね。
難しいんですけど、面白い。
難しいので、自分の解釈をして、自分だけの楽しみかたをできることが好きです。
Posted by kakasi at 2008年09月13日 19:27
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