2017年07月06日

『砕け散るところを見せてあげる』 竹宮ゆゆこ

砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫) -
砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫) -

真っ直ぐな少女の視線の先に何があるのか。

「つまり、UFOが撃ち落とされたせいで死んだのは二人」


こんな一文から小説はスタートした。

SFは久しぶりだなと思わず購入してしまった。
まだ未読のハインラインの『輪廻の蛇』という小説がまだ家に積んであるのだが、
どうにも仕事以外で頭を使っていたくない。
海外小説は世界観や人物関連図が最近頭になかなか入らず疲れてしまう。
まあ、そうんなことはどうでもよいとしてUFOの物語を読んでみた。


実際にはUFOの話ではなくSFでもなく、ボーイミーツガールの王道であり
ミステリー小説であった。
なんとなく物語の全貌が掴めたような掴めないようなもやもやした気持ちで
全て読み終えると違和感がものすごく残る。
頭を使いたくないと、何も考えずに読んだ自分が悪いのからなのか。


不思議な感覚のまま、もう一度読んでみると
最初に読んだ時にわからなかったところや、気付かなかった部分が出てきて
まるでパズルを組み立てるようで面白い。
また、UFOの表現の場面やさらりと最初は読み流した場面が
鮮やかな色彩を帯びてくるかのように感じた。


この物語はUFOの話で、恋の話で、家族の話で、ヒーローの話だ。
砕け散ったもののは何だったのか。
是非ともオススメしたいのだけど
メタファーや叙述トリックが懲りすぎていて人にススメにくいのだけど
自分のような物好きというか本好きに読んでほしい一冊だった。





posted by kakasi at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「た行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

お酒のシメに

大量に買ったDVDから「KING SUPER LIVE2015」
をチョイスして見ながらビールと焼酎をグビリと。


林原めぐみと奥井雅美を見るために買ったのだが
他に出ているアーティストはほとんど知らない。


その中で機動戦艦ナデシコを歌っていた松澤由美が出てきた。
自分の青春時代の歌だったナデシコを歌っていた。
ナデシコは本当に好きですきすぎて大人になってからも
ナデシコを題材にしたパチンコを打ちに行ったくらい。


酒を飲みながらアジのタタキと焼き鳥とライブ映像を肴に
ほろ酔いになったところで甘いものが欲しくなりコンビニに出かけた。


なぜかめったに食べない羊羹を買った。
歩きながら羊羹をカブリ。
家に帰ったら羊羹つながりで田郁さんの『銀二貫』を本棚から引っ張り出した。
前述したDVDを見ながらお本を読む。
時代小説だけど読みやすくてあっさり読み終える。
人物の関連図を覚えているからかなぁ。


最近家でお酒を飲むと高確率でそのまま寝てしまうのだけど
今日は目がさえている。
とか書いていたら眠たくなってきた。
明日は休みだ。仕事はない。
喫茶店でコーヒーでも飲みながら一冊本を読みたい。
最近試験が続いていて、まったく心休まらなかったから
純粋に心おきなく休める休日が来てうれしい。
銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫) -
銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫) -
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2017年06月28日

神様時間をとめて 明日を遠くして

明日を遠くして


そんなフレーズが頭の中に浮かんでいたら
コレクターズの歌が脳内に駆け巡った。

久しぶりにコレクターズを聞こうとCDを探すも出てこないので
YOU TUBEで聴いていたらこんな時間だ。

ここ数年、厳密には体を壊して入院してからものぐさな人間になってしまったので
新しいことを始めることなく、手持ちのものだけで完結させてしまい
情報などもまったく集めようともせず、音楽もまったく新しいものを聞いてこなかった。

だからコレクターズが30周年というのも今知った。

気づいたらアマゾンでライブDVDを買っていた。


朝日が昇ったのを見届けて眠ろうかと思ったが、
何かを吐き出したくてしかたなかったのでブログを書いた。


コレクターズのように変わらないという矜持と
変わらないといけないという相反する思いが駆け回る。
でも何かを貫く生き様もなく
あきらかにダラケてしまった自分は変わらないといけないんだろう。
毎日が楽しくないわけじゃないけど満ち足りていない。


仕事の時間がせまっている。
仕事を終わらせたら眠りに就こう。
なんだか今は満ち足りている気分だ。
ミュージックの力なのか。単純だな自分。
とりあえず、また明日。



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2015年02月09日

小粋な看守の計らいで 菜の花畑の土になる

ここ数年ある一定の期間、狂ったように
ある一つのアーティストしか聞かないという
そんなサイクルが続いている。

ウルフルズ、電気グルーヴ、ももいうろクローバーZ、すかんち
コレクターズ、イエローモンキー(吉井和哉)、忌野清志郎、小沢健二

といったところが、鳴り続いている。

今は電気グルーヴがここ2週間ほど、ずっと家で垂れ流されている。
バンド結成去年25周年で露出多かったから、
けっこう頻繁に、聴きたくなるみたいだ。

カッコよく刺激的なデジタルビートにキチガイじみた歌詞が
脳細胞を揺さぶり続ける。「電気ビリビリ」とかイカレてる。
もちろん「N.O」「虹」「「Shangri-La」というような真面な曲も好き。

2013年のアルバム「人間と動物」は素晴らしかったし
去年の「Baby's on Fire」もすごくノリが良かった。

ニューオーダーも今年新作を出すようで、
今年はダンスミュージックが熱いかも。
「We like the music, we like the disco sound」
な気持ちになる一年だといいな、という今日この頃は
とても常人には思いつかない「ドリルキング社歌 2001」
が永遠リピートを脳内で繰り返している。病気かな。




記事とは関係ないけど、最高の思い出をくれた
ステイゴールド、黄金旅程に合掌。
posted by kakasi at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月27日

何を書きたいかわからないので

『四畳半神話体系』のアニメを見て、懐かしいなと思っていたら、
アニメを見たのは5年前であり、原作を読んだのは8年前である。
そりゃ、今年で30になるわけだ。
スマホゲームの、僕たちのFFを取り戻す物語に郷愁を感じるお年頃だ。

怠惰な学生は社会人となり、怠惰ではいられなくなり、
4連休のうち、3日は仕事をしているというわけのわからない状態であるわけで……

昇進しました。引越しました。お酒大好き!と
前回のブログ更新から大きく自身が変わってしまった。

本を買っては読む時間がなく積み、ちょこちょこ本を読んでは
また買ってきて積み本がみるみる増えてる状態で、
以前買った本をまた買ってしまう悪循環に「これはいかんぞ」と
こうしてブログに感想でも書いてかないと、読んだ内容どころか
読んだ本自体を忘れてしまう。

超うろ覚えで昨年で読んだのは
『ジェノサイド』高野 和明
『空飛ぶタイヤ』池井戸 潤
『紙の月』角田光代
『PK』伊坂幸太郎
『丸太町ルヴォワール』 円居 挽
『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦
『ユリゴコロ』沼田まほかる
『パラドックス13』東野圭吾
『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース
『バベルの末裔』赤井 三尋
『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀
『己惚れの記』中路啓太
『タモリ論』樋口毅宏
『さよならジンジャエール』新城カズマ
『消失グラデーション』長沢樹
『カードウォッチャー』石持浅海
といったところ。
個人的には『ユリゴコロ』『パラドックス13』『ジェノサイド』
が面白かったのだけど、既に忘れつつある内容……

せっかくブログは学生のころから、続いているといっていいか
もはやわからない内容だけど、残っているので
本を読んだら、書き留めておきたいところな今日この頃。
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2014年03月15日

『部屋の隅っこには恋のかけら』 トータス松本

部屋の隅っこには恋のかけら [単行本] / トータス松本 (著); ぴあ (刊) 部屋の隅っこには恋のかけら

何年かぶりにミュージックスタテーションを見ていたら、
ウルフルズが普通に出ていて、びっくりして録画しました。
ウルフルズ活動復活おめでとう。

この本はウルフルズが活動休止してしばらくしてから出ていたのだけど、
僕もブログを活動休止中で、発売してすぐ読んだけど
ブログに載せていなかったので、また読み返して載せている。

最初読んだときは、心がもやもやしていて気持ちよくよめたというものではなかった。
トータスのファンの人ならわかるだろうけど、
そんなこと言わんでもいいだろというくらい、実は悩む人でもあったりする。
「ガッツだぜ!!」のあの印象からは、ほど遠いようなナイーブな人だ。
ありもしない理想というか答えを探し続けるブルースマンだ。

この本でもそんな様子が、自分の人生を振り返りながら赤裸々に書かれていて
特に活動休止前のフリーライブでウルフルズとして出ていたのに
最後の曲で自分のソロ曲をやったりしたあの1件は、
TVで見ていたこちらからしても、
すごいいい曲だけどこの場でやることじゃないと感じていたが、
そんな裏の話、いわゆる業界の裏事情があって葛藤があったとは知らなかった。

ウルフルズの歴史を知る本としては
ウルフルズのベーシストジョン・Bチョッパーの『青春というのならば』
WEBだけど@ぴあの『ウルフルズ ノンフィクション 芸の花道』
と合わせてみると色んなウルフルズの実態が浮かび上がってくる。
活動休止のころは、読んでいると終わってしまった青春という印象を受けたが
今となると、色々傷つき悩んだが青春はまだ続いていると感じた。
結局読み手なんて現金なもので、自分の精神状態で簡単に印象なんて変わるんだなぁ。

ウルフルズのミュージックステーションの次の日、
大学時代の友人が泊まりに来たので、カラオケでウルフルズを熱唱した。
やっぱりいい歌だ、まだまだ聴きたい、歌いたい。
そう感じながらも次の週は東京で「すかんち」のライブに行ってきた。
この本でも「すかんち」にちょっとだけ触れていたとこもあった。
紆余曲折あれど、自分の好きなバンドが続いていくって幸せだ。
posted by kakasi at 02:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「た行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月26日

『昭和不老不死伝説バンパイア・近未来不老不死伝説バンパイア』  徳弘正也

昭和不老不死伝説 バンパイア 1 (ジャンプ・コミックスデラックス) [コミック] / 徳弘 正也 (著); 集英社 (刊) 近未来不老不死伝説バンパイア 1 (ジャンプコミックスデラックス) [コミック] / 徳弘 正也 (著); 集英社 (刊)

久しぶりに『EDEN』という漫画を読んだら、
虚無や無常、人間の儚い命の育みを「楽園「というタイトルで綴っていることに
人間の賛歌は幸せなことだけじゃ実感できず、不幸な出来事でこそ実感できるんじゃないかと
メランコリーな気分になったしまった。
そういえば、前に読んだのは震災前だった。
自分のブログでの『EDEN』の記事の日付をみると2009年だ。
いきなり冒頭でそれでも世界は終わらないなどとポエミーなこと
書いているなぁと思ったら、漫画の編集さんが考えたアオリの一文だったが
今となっては、まさにそれでも世界は終わらないわけで。
もうちょっとこの憂鬱な気持ちを引き出してみたいと漫画を探していると
昔一度だけ読んだ『バンパイア』があった。

作者の徳弘正也さんの印象というと、小学校のころは『ジャングルの王者ターちゃん』
高校のころは『狂四郎2030』だったりする。
おげれつな作風は、まったく変りなく、
その中心にあるのはドシリアスな世界観というところもまったくお変わりない。

物語は不老不死の女性バンパイアが少年と出会い、
バンパイアを付け狙う相手から逃げ、あるいは戦う物語だ。
バンパイアといってもいわゆる吸血鬼要素は皆無で
不老不死性がクローズアップされた物語で
漫画を漫画で例えるのも変な話だけど
高橋留美子さんの『人魚シリーズ』や
手塚治虫さんの『火の鳥』も八百比丘尼の話が近いと思う。

女性の名前が「マリア」ということでキリスト教の聖母的要素もあり、
「マリア」が不老不死なことから政治的なシンボルに祭り上げられたりして
物語はだんだん政治色を強めていき、日本の現状を皮肉るような内容でもあり
信仰に関する黒い部分もさらけ出す内容になっている。
ターちゃん、狂四郎、さらには個人的には印象深い作者の過去作の
『水のともだちカッパーマン』とこれまでの作品を総括するかのような
言ってしまえば集大成のような印象を受けた。

昭和・近未来と5巻ずつの計10巻でまとめられたが、
なんだか最後のほうは救いがあるのか無いのか
よくわからなくなかったけど人間の欲も誠実さも清濁併せこんだ
密度のある話だったと思った。

posted by kakasi at 04:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

「時代おくれ」河島英五

ゴールデン☆ベスト 河島英五 ヒット全曲集 / 河島英五, アナム&マキ (CD - 2009)

最近髪を切りまして、ちょっと大人を意識した
ジェルを使った、ちょっとウェッティな七三にしました。
とはいえ、芸能人がやってるような流行の七三は気恥ずかしいので
もうちょいラフな感じで、誤魔化しているところ。

髪切って飯食って、喫茶店にいったところ
ポパイの11月号がなんとも魅力的な表紙で出迎えてくれて
思わず読み老けてしまった。

「大人になる」

そんなテーマをウィットに富んだ特集でまとめられていた。
POPEYE (ポパイ) 2013年 11月号 [雑誌] [雑誌] / マガジンハウス (刊)POPEYE (ポパイ) 2013年 11月号

中でも「大人になるための100のこと」というのが面白くて
冗談なのか、それともクソ真面目なのか
自己啓発みたいなhow to形式に見れるけど、
作り手の大人になるための明確な指針なんて無いのだと
自分の中の理想の大人像を磨き上げていくための
こんな例もあるよと語りかけてくれるような内容だった。
その100のことの一例でタイトルの歌の歌詞があった。

目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい


歌詞を書いたのは昭和の大作家の阿久悠。
実に染みる粋な歌だ。
さらに付け加えられる言葉は

ねたまぬように あせらぬように
飾った世界に流されず
好きな誰かを思いつづける
時代おくれの男になりたい


宮沢賢治のアメニモマケズのような世界観が美しいのだけど
よく考えたら、そんな男は身近にいそうだと感じた。
実際のところはわからないけど、自分の両親だったり
ちょっと頑固なおじさんであったりとか。

ポパイの中で浅草キッドの玉袋さんの大人に関する文章も載っていて
身の回りにもすげえスーパースターがいる。
半径3m以内にいる偉人を見つける能力を、
若い人たちにも持ってもらいたいと語っていた。
この曲を聞きながら何となくわかる気がしてきている。

昨年母親のかあさん。いわゆるおばあちゃんが亡くなり葬式の場で、
弟と大人になるってどういうことなのかと聞かれたことがあった。
昨年自分は27歳で、小さい頃は27歳といえば立派な大人だと思っていた。
だけど、実際はどうしようもないくらい子供で
弟の問には、こういう場で
周りの人にきちんと挨拶ができるやつだと答えた。

でも、体裁だけ取り繕っても中身が伴ってなんかいなかった。
それでも、格好だけでも大人になろうと振舞っていれば
周りからは大人に見えるかも知れない。
だんだん大人になっていくかもしれない。
大人になればわかるけど、立派な大人になることは本当に難しい。
今自分は子供から見れば、大人に見えるのだろうかなぁ。
時代おくれの男に、そして大人になりたい。
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2014年01月15日

『ハンザスカイ 全13巻』 佐渡川準

ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス) ハンザスカイ

久しぶりに漫画を購入するも、以前買っていたという罠…
一緒に買った小説もハードカバーを買っていたという罠…
そんなわけで記録をしかりしようとブログを書こうにも
パソコンがフリーズしてデータが消えるという罠…
自分の脳みそにはケチはつけまいが、
せめて機械にはちゃんとしてて欲しいわけです。

それにしても漫画はいい。頭からっぽにして楽しめる。
もちろん頭を使って読むのも、楽しみかたの一つだけど
この『ハンザスカイ』は何も考えなくてもすらすら読めて
それでいて読み終えると、空手道と思わずにやけてしまうような
熱い熱い青春の空手道部物語だ。

最強と呼ばれた元不良の半座龍之介は、
高校生活を機に真面目な青春を築こうとするも
不良にからまれあっという間に正体がバレクラスで孤立してしまう。
そんな中であった正義感の強い藤木穂波という少女に出会うも
クソ女と読んでしまい、ブッ飛ばされ。弱いとまで言われてしまう。
そこで強くなるため、少女の強さの源の空手を始めるという
王道のボーイミーツガールであり、
最後まで真っすぐ横道にそれず熱量を感じた作品だった。

ボーイミーツガールで始まるも、熱い空手の魅力と
作者も言っていたが選手個々のモチベーションや
その元となる背景など、その瞬間瞬間を熱く感じられた。
いわゆる、空手版の『スラムダンク』

漫画で空手というと実践は空手、ケンカ空手みたいな
派手な殴りあいのように血が吹き荒れるという作品が多いけど
スポーツとして武道としての礼節がきっちりしていて
殴り合いとしての血が騒ぐ熱さでなく、
スポーツとしてのすがすがしい熱さが魅力的だった。
だからタイトルもスカイが付いたんだと思う。
「空へ」ってすがすがしい気持ちがないと出ない言葉だから。
『ハンザスカイ』思えばタイトルに惹かれたんだろうな自分は。

読み終えてwikiで情報を見たら作者は亡くなっていた。
最近は漫画化の死亡記事をよく見るようになってしまい、
悲しい一方、漫画という世界の歴史が長く繋がってきているのだとも感じた。
最近だと、やなせたかしさんや土田世紀さんの死はショックだった。
いまさらながらご冥福をお祈りいたします。






posted by kakasi at 01:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月05日

『ゲームの話をしよう』 永田泰大

ゲームの話をしよう (ファミ通Books) [単行本] / 永田 泰大 (著); アスキー (刊)ゲームの話をしよう

はっきり言って僕はゲーム少年だった。
外で遊びまっくてはいたが、家に帰ればゲームばっかりしていたし、
友達とも、わいわいがやがやとゲームをしていた。
それは周りにゲームをする友達がたくさんいたからだったのだろうかな。
そんな友達と疎遠になっていくに連れてゲームをしなくなってしまった。
独りで遊ぶRPGも好きだったのに、なんでだろうか。

この本は、そんなゲーム好きだった少年だった自分を思い起こさせてくれる、
ゲーム雑誌の編集者の作者と、ゲームに関わる人との対談集だ。
マリオやゼルダなどのゲームを手がけた任天堂の宮本さんを始め、
チュンソフトの中村さんといったゲームのクリエーターから
ゲーム雑誌編集者、海外のゲームファン、日本のゲームファン、
さらには、主婦やその辺にいそうな小学生までとバラエティに富んでいる。

97年から2000年くらいの間の話で、
その時代は僕のゲーム熱中時代とモロに重なって、
本に上がるゲームの名は知ってるものばかり。
懐かしくて涙が出そうなゲームでいうと、
パラッパラッパー・ポポローグ・I.Q・トバル2・クロックタワー
スマッシュブラザーズ・武蔵伝・テリーのワンダーランド・マリオRPG
パラサイト・イヴ・デジモン・ゴールデンアイ・風のクロノア……と
語りだすと長くなりすぎる。

自分が年をくったせいか、今はゲームをたのしめていない。
何百万人がやっているというゲームはあるけど
携帯端末のゲームばかりが話題で
それはゲームが生活に浸透した結果かもしれないけど
なんか納得いかないし、何より熱量が足りない。
漫画の話だけど『ハイスコアガール』という本に最近ハマッていて
この漫画に出てくるような、圧倒的なゲームへの熱さが欲しい。

単なるノスタルジーかもしれないけどこの本を読んでいると
当時の作り手の熱量が伝わってきて、
それに必死にくいついていくユーザーがいて、
でもそんなことにおかまいなく、
ゲームが楽しいからやっているという人々がいて、
良い時代にゲームをやっていたなぁと思ってしまった。
昔は死ぬまでゲームをやっているものだと思っていたのに。

posted by kakasi at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書「その他」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月31日

大晦日の悲劇

今年も早いことで終わりなわけで、皆様はいかがな1年でしたか。
個人的には、出世して給料上がり仕事面は充実。
それ以外は大きないいことは無かったかもしれないけど、
大きな悪いこともなく大晦日を迎えられたわけです。

それがまさかの携帯紛失。
今年最後に暇を持て余しすぎて、ゲーセンとパチスロに行ってきて
ティルズオブディスティニーを打っていたら、
携帯をなくしていることに気づいた夢であるように……

5時10分に携帯ショップに行っても店しまっているし……
警察署で紛失届を出し、ドコモインフォメーションに電話してと、
それだけで1時間近く警察署で過ごす大晦日……
元旦から4日まで朝から夜まで仕事なので、5日まで携帯無しの状態に。
ここはポジティブに携帯ゲームを止めるきっかけができたじゃないかと。
ともあれこれで電話帳がおじゃん。誰か友達になって(悲痛)

そして大滝詠一さんの訃報。
せめてその歌をと外付けHDに入れていた数々の曲を聞こうとしたら、
まさかのぶっ壊れ状態、何度も読み込みは接続が途切れの繰り返しのすえ
フォーマットする必要がありますしか表示されない状態に。
予備のHDを開くと最終更新が2008年。
5年貯めに貯めた楽曲も消えてしまった。
仕方ないので手持ちのCDで「はっぴいえんど」を聞く。
思い出はモノクローム 色をつけてくれ。

ともかく年納めが最悪なので、ここでも逆にポジティブに。
ならば来年は良い年になるんじゃなかろうかと。
紅白を見ていたら、桜井君が岡田君に話ているシーンがあって
観客には宮藤官九郎さんがいる中、
わざとなのか、ぶっさんと発言するシーンが。
良い年でありますように。

posted by kakasi at 22:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

すかんち 30th TOUR Final LIVE DVD発売記念 ファンタスティックすかんち2013サバイバル

天国と地獄のリバーシブル!表と裏を付け損なっては大変だ。
アメイジングすかんち!
今夜 自由を 喜びを
ファンタスティックすかんち!
今夜 愛を 微笑みを
リバイバル&サバイバル!バンドはどこか謎めいてみえる。


ライブから1週間たってしまったけど、まだまだ興奮が消えないのは
2月に公演されたライブのDVDが素晴らしすぎるから。
すかんちです。素晴らしいです。愛してます。マジで。
この年になっても夢中になれるものがあるのは最高だ。

すかんちライブは、これで2回目。
今回はDVD販売記念で、しかもDVD購入者は握手券付きという。
いやいや、まったく知らなかった。
そちらも緊張しながら堪能しました。

でも、自分は行ったのは握手会じゃなくてライブ。
これがもう最高の選曲で、3枚目までのアルバムからの選曲だったけど
1st、2ndのアルバムが大好きな自分としては夢の楽曲達。

ROLLY(ローリー)
小畑ポンプ
ドクター田中
小川文明
佐藤研二
そしてShima-chang
の黄金ラインナップから繰り広げられるマジックのような演奏。

まさか、「炎のロックマシーン」とか「ボクはジーザス」が聞けるとは。
さらには「ボヘミアン・ラプソディU」まで!?
「怪傑!笑い仮面」も口上からキタかっ!という
ローリーのボーカル曲以外では、
ドクター田中だった人(笑)が珍しい曲まで歌い、
こんな曲まで聞けるなんてと、感激。
っていうか、誰だよあのアフロと思いきや
握手の時はアフロじゃなかった、さっき切ったんやとか
言われたけど、ウソじゃん。カツラじゃん。
本当にドクターのキャラがわからない。

長年続いているバンドのライブといったら、
ベストアルバムに入るような楽曲が演奏されると思いきや、
珍しい曲が多くかったが、素晴らしいのは
ファンが、そんな珍しい曲にもノレること。
さすが年季の入ったファン層だ。
自分はファン歴に関しては周りの人と比べたら浅いけど、
好きな気持ちでは、この場では負けられない。
でも、ちっちゃい女の子が、昔のShima-changの格好をしてたのを見たら、
その親御さんの好きさには負けた気がした。

ライブでは「ラブレターの悲劇」が一番良かったかな。
ヘヴィでかっこよかった。
だけど一番感動したのは、一番好きな曲でもある「恋の1,000,000$マン」
2番に入ってからのローリーが歌う前に始まった
オーディエンスの合唱。
自分も声を張り上げたけど感激した。
すかんちの曲を歌う人なんて周りにいなかったから、
こうして皆ですかんちを歌っているというのが、嬉しかった。

また、何度もライブをやってほしい。
絶対また行くから。次の北海道は無理だけどね。遠すぎる。

セットリスト

・栄光のロックンロール★キング
・魅惑のヤングラブ
・恋はBOMBER
・大逆転~涙の卒業写真
・涙のサイレントムービー
・秘密の24時
・109で待っててね
・星空のジュリエット
・ボヘミアン・ラプソディU
・好き好きダーリン
・スローソンの小屋
・ラブレターの悲劇
・ハロー・エヴリバディ
・涙の転校生
・炎のロックマシーン
・怪傑!笑い仮面
・ボクはジーザス

アンコール
・恋のショック療法
・恋の1,000,000$マン
・恋のマジックポーション


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2013年06月04日

『ゼロ年代の想像力』 宇野常寛

ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) [文庫] / 宇野 常寛 (著); 早川書房 (刊)  ゼロ年代の想像力

昨日生まれて初めて、握手会というものを経験したkakasiです。こんばんは。
握手会があるということも知らなかったのだけど、
ライブ前の物販でライブDVDを買った人は
握手会参加できますと言ってたのでラッキーだった。
今日も休みにしてもらったので、終電乗れなくて漫画喫茶で寝ることになったけど
「気にしない、気にしない」っていう気にしないというフレーズは
今日のライブでも叫んできたフレーズ。恋のショック療法という楽曲。
そう、すかんちのライブを見に行って来たけど、それはまたブログで語ります。

今回は、小説でなくて論文みたいなものを読んでみた。
画像には載っていないけど、
ショッキングピンクみたいな色の帯がやたらと目に入って買ってしまった。
漫画やアニメドラマなどのサブカルチャーから見る
人々の思考回路、想像力の変化みたいなものを論ずる。みたいな内容だった。
社会学の論文のようだった。

対比としてゼロ年代以前の文化からの思考もしっかり触れていて、
何に価値があるのかを規定してくれる
「大きな物語の消失」というのは特に興味深かった。
昨年読んだ『ヴィーナスの命題』という小説でも
大きな物語という言葉が強い意味を持っていたので。

サブカルチャーから外れてメインカルチャーもしっかり触れていたし、
この本はしっかり練られているなぁという印象だった。
しっかり感想を書くと本気で論文を書くかのように
資料が必要なので、この辺で割愛を。

この中で挙げられているものは、読んだり見たことがないものも含まれていたけど
言いたいことはよくわかるので、話の対象となるものを知らなくても
しっかりと伝えたいことがわかるので読みやすかった。

ちなみにカバーの裏の書評には
かつて社会は「大きな物語」に支えられていた。
その効力が失われた今、私たちはどういきていくべきなのか。
ゼロ年代に生まれた想像力は新たな物語を掲示しえたのか

とある。作品からその時代時代を切り取った新たな物語がないと
クソだみたいな(そんなことは書いてはいないけど)
まるで価値がないもののような扱いは、酷いと思う。
この本のテーマからは確かに合わない作品かもしれないけど
時代とかそういうものを超越して、ただ面白いという作品だってあるわけで…
その辺りのフォローは欲しいなと思う。ちょっと読んでいていらいらしてしまった。

色々と多くのことをこの本では触れているが、
その中で、思いもよらずの不意打ちだったのが、
郊外の物語というものがった。
その章のタイトルは「宮藤官九郎はなぜ「地名」にこだわるのか」だ。
僕は今年で28歳になるのだけど、同年代はピンとくると思う。
今はもう語られることも少ないけど、
「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」
僕等の世代の象徴的なドラマだった。
ちなみに、今日池袋の西口公園に行ってきました。
あと筆者は「マンハッタンラブストーリー」については
宮藤官九郎の臨界点としての作品と捉えていた。

とりわけ僕は、木更津キャッツアイに思い入れが深くて
この本で一番のうなってしまった部分は、
木更津は完全な「郊外」だ。
池袋のストリートには辛うじて存在していた
凝縮性の高さすらそこには存在しない。
自分の人生がつまらないのを世界のせいにするには
絶好の場所だ。
だが、ぶっさんは「引きこもり」も
「決断主義」も選ばなかった。なぜか?
それはぶっさんにとって、
「郊外」は決して絶望的な空間ではなかったからだ。

中略

あの「郊外」が、岡崎京子が絶望し、
庵野秀明が絶望し、
佐藤智哉や瀧本竜彦が生き生きと安っぽい絶望ゴッコを語った
「モノはあっても物語のない:
郊外が、むしろ過剰なまでに物語に
溢れた空間として描かれているのだ

という部分だった。
普通を選んだぶっさんは、つまらない日常を諦めて受け入れる
という意味で普通を選んだのではなくて
日常の中の豊かさをめいっぱい満喫するという普通を選んだ。
普通と書いたボールを見つめるぶっさんがフラッシュバックしてきた。




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2013年05月25日

『悪の教典(上・下)』 貴志 祐介

悪の教典 上 (文春文庫) [文庫] / 貴志 祐介 (著); 文藝春秋 (刊)悪の教典 下 (文春文庫) [文庫] / 貴志 祐介 (著); 文藝春秋 (刊)  悪の教典(上・下)

貴志さんの本は、『硝子のハンマー』『新世界より』の2作は読んだことがある。
そういえば、貴志さん好きだった大学時代の友達は今何してるんだろう。
大学時代の友達と今も連絡とったり、会ったりしているのは
3人くらいしかいないので、すごい懐かしい感じ。
もう、完全社会人で、アラサーなわけなのだから。

アラサーって言葉が自分に当てはまるなんて、
学生時代からは考えられない不思議。
でも、進級試験受かったから、まあ良いかな。
いつでも前を向いて行きたいのです。

そんな社会人な自分ですが、まだまだくそったれな部分も多くて、
仕事でいえば、リーダーシップにしろ、利益関連の数字にしろ、
まだまだまだまだ……と上司からネチられるのだけども、
この作品の主人公は、真逆な完璧人間。
職業は高校の教師で、序盤こそは教師という立場に納得できるけど
徐々になんでこの人が教師をやっているのだろうと思えるほどの
技能の高さに驚くとともに、
タイトルにもある『悪』という二文字に戦慄する。

冒頭から出てくるカラスのメタファーに気になりながら
徐々に、何かおかしいぞと主人公を疑い、
最後には地獄絵図のようあラストに持っていく力量はすごいというか
何でそう思考回路になるのだろうと感じる。
思考回路はショート寸前というより、
一般人とは違う物事の線引きであることが何より恐ろしい。
でもキチンとエンターテイメントとして楽しめるので
嫌悪感の先にある面白さみたいなものを感じられたと言ったら、
自分もおかしな人間なんだろうかと感じてしまった。




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2013年05月02日

『写楽 閉じた国の幻(上・下)』島田荘司

写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫) [文庫] / 島田 荘司 (著); 新潮社 (刊)写楽 閉じた国の幻(下) (新潮文庫) [文庫] / 島田 荘司 (著); 新潮社 (刊) 写楽 閉じた国の幻(上・下)』

ようやく会社の進級試験が終わって、趣味に時間が使える時間ができた。
正直、学校のテストより真面目に勉強するよね。
お金という死活問題に繋がるわけなので。

そんなこんなで、ブログも再開したのにまた放置をしてしまった。
でも、本はちょくちょく読んでいたので、ブログネタには困らないけど、
業界の本とか雑誌を試験に関係あるところをピックアップして読んでたので
大半は使えないものばかりだけども。

そんな中で読んだのがこの本。
島田 荘司さんの本は、親父がいくつか買っていたので名前は知っているけど、
実家で暮らしていた高校までは、読書というものに関心がほとんどなかったので
ミステリー作家として名前は知っているくらいなので初読。

親父が買っていたという理由で、今回この本を買って読んでみたわけでなく、
タイトルに惹かれての購読だった。
「写楽」というタイトルから多くの人は浮世絵師を連想させると思う。
実際僕もそうなのだけど、それは2番目で、
1番は手塚治虫の『三つ目がとおる』をまず連想した。
いつ頃見たんだろうかなぁ。再放送?

なんとか子供を通じて繋がっていた、冷め切った夫婦の夫を主人公に、
その子供が事故死してしまい、一気に転落していく中で、
東洲斎写楽の正体を追っていくという物語。

子供の事故死と写楽にどんな関連性があるんだろうとまず思うが、
そこはネタバレで言ってしまうけど、まったく関係がない。
というか、子供の事故死や主人公の話はこの本の本筋からいくと、
まったくどうでも良い内容で、
ただ写楽という謎を小説形式で追っていくための、
駒としてしか成り立っていないところは残念だった。
作者もあとがきで、写楽のことに力を入れすぎて、
主人公のことを掘り下げられないのが残念だったと書いてあったので
続編に期待していいんだよね?

ということで、肝心なのは写楽の謎になってくる。
写楽と聞いて、アニメの写楽君を連想するように
自分は写楽のことをまったく知らない。
世界三大肖像画家ということも知らなかったし、
写楽の正体を誰も知らないということも知らなかった。
そんな自分でも写楽のことを1から知ることができて、
その正体を追うプロセスはとてもわかりやすくて、
説得力を持っていて、ひとつの論文を小説という形式で
読んだような感想を持った。

また、喜多川歌麿、歌川広重、葛飾北斎、山東京伝、十返舎一九など
学生時代に歴史の授業でなんとなく知っていた人物なども
取り上げていて、古い時代の風俗事情も面白い。
全ての中心となる写楽とその版元の蔦屋重三郎の謎を
浮かんでは消え、浮かんでは消えてと推理していく物語は、
まさにミステリー小説だった。
posted by kakasi at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 作家別 「さ行」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする